片岡篤史、あれから四年…。
8日夜のスポーツ報知のWEB版を観ていたらこんな記
事があった。
「非力痛感の片岡」
スワローズの古田敦也プレイングマネージャーがキャン
プで初めて捕手としてブルペン入りしたというニュース
を抑えてトップ記事となっている。片岡がキャンプ中の
昼休みに特打をしたら、94スイングで柵越えゼロという
結果だったという。また昨年は3月にケガをして出場数
が激減したというので今年は気をつけるという。その程
度の記事だ。しかしファイターズ時代の片岡篤史を応援
していた敗戦処理。にとっては、久々に片岡報道に接し
た感じがした。
ファイターズの片岡がFA権を行使してタイガースに移
籍したのは2001年のオフ。悩みに悩み、迷いに迷った末
の決意という感じであった。ファイターズファンである
敗戦処理。にとっては非常に寂しい思いとともに、チー
ムの主軸がFA宣言したにもかかわらず手を挙げたのが
タイガース一球団だけだったことに若干の物足りなさを
感じたモノだった。当時の報道では片岡にタイガースは
「五年契約、総額十二億円」という破格の待遇を用意
したといわれた。それがせめてもの救いだったか。あれ
から四年、早いもので片岡はもう契約最終年を迎えた。
タイガースでの片岡ははっきりいって役に立っていない。
タイガースファンでない敗戦処理。が断言してしまうの
はおかしいかもしれないが、大金をかけて獲得した球団
の期待に応えているとはとても言い難く、タイガースフ
ァンの思いは察するに難くない。いくつかの故障に見舞
われたり、セ・リーグの野球に順応できていなかったり、
タイガースという、ファイターズとは全く環境の異なる
人気球団でのプレッシャーに負けたなど複数の要因がか
らみあっての悪循環なのだろう。今季も三塁に今岡誠が
いて、一塁にアンディ・シーツがいることを考えれば活
躍の場が限られていることは明らか。
片岡の抜けたファイターズはその後小笠原道大を中心と
したチームに生まれ変わった。かつて片岡が守っていた
ホットコーナーには新リーダーの小笠原がどっしりと構
え、片岡がいたことなど忘れ去られているかのようだ。
北海道移転後にファンになった人の中には片岡がファイターズの選手だったことを知らない人もいるのではない
か。
敗戦処理。はセ・リーグではジャイアンツを応援してい
るのでタイガースに今年もがんがん走りまくられては困
る身だが、片岡には何とかがんばって欲しいものだ。前
述のようにレギュラー復帰はかなり困難だが、せめて体
調を万全にして代打の切り札とか、存在感を示して欲し
いものだ。たとえ特打をして94スイングで柵越えゼロで
あろうと片岡の魅力は長打力ではない。粘り強く左右に
打ち分ける安打製造機が片岡の本来の姿だったはずだ。
過去四年間苦しみもがき、今年37歳になる片岡に今さら
モデルチェンジは望めまい。片岡らしさをもう一度呼び
起こすことが再起への早道だろう。いや、早道というよ
り、唯一の命綱であろう。
甦ってくれ、片岡篤史!!
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