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2006年3月 6日 (月)

イチローの「戦った相手が『向こう30年は日本に手は出せないな』という思いになるほどの勝ち方をしたい」発言-WBCアジアラウンドを終えて

今日のWBCアジアラウンド対韓国代表戦に日本代表が逆転負けを喫し、2次リーグへの切符こそ手に入れたものの韓国に1位通過の座を奪われたことで、明日以降、メディアやネット上で↑のイチロー発言が再び物議を醸すことになるのではないか。

面白おかしく言えば、イチローの「戦った相手が『向こう30年は日本に手は出せないな』という思いになるほどの勝ち方をしたい」発言をかつての1989年の日本シリーズにおける旧バファローズの加藤哲朗投手の「巨人はロッテより弱い」発言に重ね合わせ、イチローの発言が韓国代表チームに火を付けたなどと穿った見方が出来るからだ。

しかし、イチロー発言の真意はともかく、敗戦処理。としても30年云々はともかく、圧倒的な強さでこの1次リーグを1位通過して欲しいと思っていた。それは以下のような理由による。

五輪での野球大会は今のところ次回2008年北京大会を最後に消滅してしまうことになっているが、仮に復活するにせよ、あるいは第2回以降のWBCにせよ、アジア地区予選というくくりがある限り、その出場枠は2となるだろう。それを考えれば、2003年のアジア選手権(兼2004年アテネ五輪アジア代表予選)において三戦三勝でトップ通過した際のように日本がアジアで不動の1位だということを見せつけ、韓国やチャイニーズタイペイに最初から2位狙いに走るように仕向けさせたかったのだ。さすがに中国戦やチャイニーズタイペイ戦のようにコールド勝ちを望むのは無理にしても今日のような接戦を制して韓国に「チャイニーズタイペイ戦に勝っておいて良かった」と思わせるようにして欲しかったのである。

残念ながら試合では逆転負けを喫してしまった。いろいろと言いたいこともあるが、相手のあることだから結果は仕方ない。当のイチローが13打数3安打、.231という成績に終わったこともあり、イチローバッシングが起きるようであれば、それは違うんじゃないのと言いたい。仮に本当にそれが元で韓国代表チームに火がついたとしても。

ところで話は全く変わるが、今日は個人的には、その場に居られたことが何よりも嬉しかった。

試合前の日本代表の守備練習でイチローがライトの守備位置から自慢のレーザービームを連発し、まずスタンドを熱くさせてくれた。そしてその守備練習が終わってイチローら日本代表ナインがベンチに引き上げた頃、オーロラビジョンには長嶋茂雄さんの姿が。しかも昨年7月3日のジャイアンツ対カープ戦を観戦した際の貴賓席ではなく、2ブロック離れた席。ということは貴賓席にはさらなるVIPが観戦? ひょっとして小泉純一郎首相!などと想像をめぐらせていたら、皇太子殿下と雅子妃殿下がご観戦。Wao!!

グラウンドにはイチローを筆頭に日本が産んだ球界のスーパースター達が並び、率いているのは世界の王貞治監督。ネット裏には長嶋茂雄氏。そして始球式は金田正一さん!主催の読売新聞社のこの大会にかける意気込みが伝わるキャスティングだ。こんなすばらしいシチュエーションの同じ空間に敗戦処理。も居る。プロ野球ファン歴三十年以上、まさに至福の時だ。

ところで今日はスタンド内の通路で土井正三さんの姿を見かけた。普通に歩いていたがファンから声をかけられることもなかった。土井さんのお目当てはジャイアンツと立教大でお世話になった長嶋さんか、それとも監督時代に二軍落ちという試練を課して奮起を促したイチローの晴れ姿だったのか

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