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2006年4月 1日 (土)

「生」観戦した野球場(5)-川崎球場

01 いろいろな野球場で日本のプロ野球を観てきました。その数40以上。だからどうしたと言われればそれまでですが。

このコーナーでは敗戦処理。がプロ野球の試合を観戦した野球場について順に書いていこうと思います。月に1~2球場の割合で書いていこうと思います。また、シーズン中に新たな球場に行ったら加筆していこうと思います。

第5回 川崎球場 観戦球場ファイル-5-

川崎球場は敗戦処理。がプロ野球に興味を持ち始めた頃にはホエールズ(現ベイスタ-ズの前身)の本拠地であった。

当時印象が深かったシーンを挙げると、王貞治の通算700号本塁打とタイガース佐野仙好外野手がレフトを守っていてフェンス際の打球を追いかけて好捕した後にフェンスに激突、気を失っている間にホエールズの一塁走者善男がタッチアップして一気にホームまで駆け抜けたシーン。

横浜スタジアムが出来てホエールズが1978年に移転してからはオリオンズ(現マリーンズ)が本拠地として使用。1992年に千葉マリンスタジアムに本拠地を移すまで使われた。また首都大学野球連盟のホームグラウンドとしても活用された。オリオンズに去られた後、老朽化が激しく、また大地震が起きた時に危険だという理由で取り壊しが決定。2000年には「川崎劇場ファイナルシーン~ありがとう川崎球場~」として過去にこの球場を本拠地として使用したベイスターズとマリーンズによるオープン戦が開催された。現在は草野球などで使用されている。首都大学野球連盟は二年前に創立四十周年となったが川崎球場が使えないため記念試合を東京ドームで行った。

敗戦処理。が初めて観戦したのは1984年4月9日。オリオンズ対ファイターズ戦。綱島に住んでいた友人がたまたま一塁側内野指定席を二枚入手したので私を誘ってくれたのであった。贔屓であるファイターズの試合を観るという楽しみがもちろんあったが、当時閑古鳥が鳴くことで有名な川崎球場とは実際どんなものかという興味の方が上回っていたことを記憶している。

友人も川崎球場は初めてだったらしく、二人して木戸をくぐり、階段を上がり、案内のお姉さん、じゃなくてオバさんにチケットを見せる。「どこでもいいよ、今日はいっぱい空いているから。」たしか座席の配列がA、B、C…ではなく、い、ろ、は…だったような<>

敗戦処理。は川崎球場で三回観戦した。最初がこの時で、その後オリオンズが本拠地にしていた時代のオリオンズ隊バファローズ戦、そして先述した「川崎劇場ファイナルシーン~ありがとう川崎球場~」ベイスターズ対マリーンズ戦。

敗戦処理。の様に滅多に来ない人まで球場に駆けつけたせいか、球場前に長蛇の列。あの「10・19」でも満員になったのは試合途中からだったそうだから、極めて異例だった。

01_3

レフトスタンドを埋め尽くしたマリーンズ応援団による、この球場を本拠地にしていた時代の主力選手の応援歌が鳴り響く中、マリーンズ打線が大爆発。小坂誠までが二打席連続本塁打を放つ最後のお祭り騒ぎだった。

【2000年3月26日・川崎】

M 001 460 083 =22

YB 130 011 000 =6

M)○黒木、ロバーツ、清水直、藤田、ウォーレン-清水将、吉鶴

YB)川村、●斎藤隆、福盛、森中、矢野-谷繁

本塁打)堀3号(斎藤隆・4回)、4号(斎藤隆・5回)、バリー2号

(斎藤隆・5回)、3号(森中.8回)、初芝2号(斎藤隆・5回)、3号

(矢野・9回)、小坂1号(森中・8回)、2号(森中・8回)、立川3号

(森中・8回)、福浦2号(矢野・9回)

球場が狭いことをカバーする、やたらに高い外野のネットが特徴的で、ファイターズファンとしては1981年のパ・リーグプレーオフ第一戦でオリオンズの落合博満が右中間に放った本塁打性の打球がこのネットの最上部に当たり二塁打止まりとなり、1対0で逃げ切れた試合が印象深い。

古き良き(悪き?)パ・リーグを象徴するかのような球場であり、観客が入らないことを逆手に取った「テレビじゃ観れない川崎劇場」なるテレビCMまで作られたこの球場。たった三回でも足を踏み入れた身として、こういう場で語り継いでおきたい。

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