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2006年4月20日 (木)

新庄剛志はSHINJOであることに疲れたのか?

01_2 SHINJOの突然の引退表明には本当に驚きました。「なんで?」「なんで今、引退宣言しなきゃならないの?」というのが第一印象でした。

昨年のSHINJOは、度重なる故障のせいもあって特に打撃が不振。はっきり言って昨年のSHINJOSHINJOじゃありませんでした。それでも二年契約を満了し、どうしてもSHINJOに残って欲しいファイターズ球団は2004年~2005年の推定8000万円から3億円と大幅にアップする条件で契約にこぎ着けた。

SHINJO8000万円は安すぎた。アップは当然。」

ファイターズでの二年間のパフォーマンスを満喫したファンの多くはそう考えているだろう。眼に見える打撃成績以外に話題性、観客動員力などを考え合わせれば、今の日本プロ野球界の年俸の相場と照らし合わせると、たしかに二年間のSHINJOの年俸は安かったのかもしれない。

しかし、これらの話題性、観客動員力などを加味して査定されたSHINJOの評価というものは、文字通りSHINJOの評価であって、SHINJOという登録名で呼ばれる新庄剛志の評価であるということを当の新庄剛志自身が重荷に思っていたのかもしれない。

打って守って走って、野球人としての新庄剛志は特に守と走の部門においては超一級の野球人だ。それこそ引退宣言を聞いてコメントを求められた野村克也監督が語ったように「メジャー級」だ。しかし、球団はもとより我々ファンが求めているのは特に守と走において超一級の野球人新庄剛志ではなく、さらにパフォーマンスを加えたエンターティナーSHINJOなのである。もはや我々ファンの興味は新庄が何打数何安打だったか?ではなく、SHINJOが何をしたか?である。

SHINJOはそれに気付いていたから、SHINJOで居続けることの限界を感じて引退表明をしたのではないか。

SHINJO「自分で捕れると思った打球がワンバウンドしたり、スローイングで刺せなかったり…。いっぱい、いっぱい。まっすぐ1本で狙って詰まったり、振り遅れたり…」と語っていたが、これは新庄剛志としての限界を悟ったようにみせて実はSHINJOとしてこれ以上ファンの求めるパフォーマンスを続けられる自身がなくなったことのカムフラージュなのではないか。だからこそ、エンターティナーとしての最大目標である-札幌ドームを観衆43,000人の超満員にする-を達成したことを節目にすることで自分を納得させたかったのではないか。

今にして思えば、今シーズン前のオフの間、何度かSHINJOが「もうかぶり物はやらない」と言っていたような気がする。「ボロボロになるまでやりたくない」は裏を返せばパフォーマンスが決まるような形でしかパフォーマンスをしないというこだわりとも思える。

引退表明当日、ファイターズ戦をテレビ解説していたファイターズOBの金石昭人氏は「チーム一丸となって闘っていくこの時期に引退表明するのは良くない。ファンや選手、監督を裏切る行為でOBとして寂しい」という旨のことを言っていたようだがファイターズを応援する敗戦処理。としてもほぼ同じ思いだ。

ファイターズ入団を決めた時、球界再編問題の最中でのオールスターゲームでMVPを獲得した時、ともにSHINJOは同じことを言った。

「これからは、パ・リーグです。」

パ・リーグの時代、ファイターズの時代を実現させるためにもSHINJOとしても、新庄剛志としてもまだやり残していることがあるはずだ。残りあと約五ヶ月。それを成し遂げたうえで引退するならして欲しい。

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