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2006年5月21日 (日)

一軍好調、二軍は最下位-11連敗中!-鎌ヶ谷に何が起きているのか?

一軍が21世紀になってから初の単独首位に立ったり、昨年辛酸をなめた交流戦も今のところ6勝4敗と順調に推移している(5月20日現在。以下同じ)ファイターズ。しかしその一軍とは対照的に、鎌ヶ谷に本拠地を置くファイターズのファームは4月26日の対ジャイアンツ戦から11連敗。初回に9点を取ったのに引っ繰りかえされたり、相手の初回先頭打者本塁打で0対1で敗れたり、ジャイアンツの辻内崇伸にプロ入り初勝利を献上した試合から11連敗中なのです。

ファイターズのファームといえば、千葉県の鎌ヶ谷市に合宿所と内野席完備の素晴らしいホームグラウンドを併設するファイターズタウンを有し、近年では2003年、2004年とイースタン・リーグを二連覇。一軍への選手供給も適宜成されており、地域密着も着実になされており、メディアのファーム特集では湘南シーレックスとともに“理想象”として語られることの多いチームです。

そのファイターズが何故イースタン・リーグで最下位に低迷、二桁連敗続行中なのでしょうか?

ファイターズの二軍監督は岡本哲司。前任者の白井一幸がトレイ・ヒルマンの一軍監督就任に伴いヘッドコーチになったため2003年より二軍監督に昇格。いきなり二年連続イースタン・リーグ優勝(ただしファーム日本選手権では二年連続敗退)。しかし昨年は一転5位と低迷。

2003年及び2004年のリーグ優勝は、どちらかというと一軍経験豊富な中堅野手、例えば西浦克拓、上田佳範、藤島誠剛らの力によるところが大きかったように思える。彼らは一軍と二軍を往復するが二軍に比重を置くようになり、打線の中心を形成していた。そして彼らを抜かないと一軍に上がれないと腕を磨いた森本稀哲、小田智之、小谷野栄一、高橋信二らが頭角を現し、ファームを勝たせた上で一軍に上がっていった。2003年と2004年のファイターズはそうしてイースタン・リーグを勝ち上がっていった。

しかし2004年のオフ、ファイターズはイースタン優勝に貢献した藤島、関根裕之、林孝哉、渡邊孝男に戦力外通告をし、ファームの血の入れ替えを断行した。成長株は順調に一軍に上がり、「ファームの顔」と化したベテランを解雇。2005年のファイターズはその年に入った高校卒ルーキーらを積極登用した。鵜久森淳志、市川卓、工藤隆人、ダルビッシュ有、橋本義隆。そして2005年のオフには西浦、上田、石本努、高橋憲幸、芝草宇宙、岩本勉らに戦力外通告を行った。

思えばこれがファーム本来の姿なのかもしれない。

一軍から落ちてきた選手達の力で勝つばかりでなく、若い未熟な選手達が失敗と成功を繰り返しながら成長していく。それがファームだと。

橋本はファームで先発の柱として安定した投球を続けた。エース金村の負傷でタイミング良く一軍に上がり、いきなり与えられた先発の座で見事に結果を出し、そのままローテーションに加わっている。またこのところ一軍でスタメンマスクを被っている鶴岡慎也はファームで駒居鉄平との正捕手争いに勝ち、一軍からお呼びがかかった。一軍の正捕手高橋信二に適当な休養を与えるべく「第三の捕手」として時にマスクを被るうちに一軍首脳陣の評価を得た。

ファームの存在意義が一軍で活躍出来る選手の供給ということならば、今年のファイターズのファームは現時点では及第点だろう。しかし、一軍も今のまま上位で走り続けられるとは限らない。セットアッパーの武田久、建山義紀、抑えのMICHEALは登板過多でいつつぶれるかわからない。橋本、鶴岡の「卒業」で成果を終わらせずにさらなる選手供給源として実績を残し続けなければならないのだ。

例えば、尾崎匡哉。

岡本監督就任の2003年に報徳学園からドラフト1巡目ルーキーとして入団。岡本監督は雑誌のインタビューで尾崎には三年計画で教育し、四年目には一軍に送り出したいと語っていた。その仕上げの三年目にあたる昨年。岡本監督は尾崎を遊撃手として使い続けた。エリック・アルモンテの優先起用で金子誠がファームに落ちてこようが、アルモンテがファームに落ちてこようがファームの遊撃手は尾崎だった。アルモンテや金子がファームの試合に出る時は本職でない三塁を守った。一軍予備軍としてファームで調整するというレベルの彼らを差し置いて尾崎にはチャンスが与えられた。しかし四年目の今年、キャンプから一軍入りをかけて一軍キャンプに臨む訳ではなく、いつもの通りに二軍スタート。しかも陽仲壽の入団で遊撃手のポジションを奪われ、三塁での出場が目立つ。今年の尾崎は打撃での力強さは昨年までとはあきらかに一回り成長した感じだが、守備の方は相変わらずポカが多い。「石の上にも三年」という言葉があるが、尾崎が一軍に上がるのはいつなのか。もう一歩という感じではあるが。

例えば、須永英輝。

浦和学院から入団してすぐにファームのエース格として活躍。一年目の2004年、10勝を挙げてイースタンの最多勝に輝く。ドラゴンズとのファーム日本選手権でも先発。八回を終わって無失点。3対0でファイターズがファーム日本一に輝くと思ったら九回裏一死からまさかまさかの連打。KOされて二番手の関根がサヨナラ安打を浴びて逆転負け。それでも二年目に期待をかけたが翌2005年はファームでも出ると負けの1勝9敗。シーズン終盤に一軍で先発して9回無失点の怪投()を演じるも一軍初白星はお預け。今季も一度ローテーションの谷間に一軍で先発し好投をするがその後一軍先発陣に割って入るほどの結果を出していない。

例えば、鵜久森。

いや、もう書くまい<苦笑>

20日には連敗ストップをかけて本拠地鎌ヶ谷でライオンズのファームと対戦。昨年までファイターズに在籍した岩本勉氏のプロデュースによるガンちゃんの“まいど!”デー開催。ガンちゃん自らグラウンドに降りて、観客による始球式参加権をかけたジャンケン大会の司会を務めたり、スタンドの出店「仁陣」の焼きそばと交換出来るボールをC・Bとともにラケットでスタンドに打ち込んだり(そしてガンちゃんが打ち込んだボールを幸運にも敗戦処理。がキャッチ!)、ラッキー7の攻撃時にはスタンドでファンと一緒に応援。勝っていればガンちゃんが殊勲選手にヒーローインタビューと大活躍だったがチームはまたも黒星。

00_1 7回裏、ラッキー7のファイターズ攻撃時にはガンちゃんがファイターズファンで埋まる三塁側スタンドに登場。

(試合の結果と観戦記は http://bbs1.com.nifty.com/mes/cf_wrentT_m/FBBALL_B014/wr_type=T/wr_page=1/wr_sq=FBBALL_B014_0000002557 参照。)

二年続けて急激な若返りを断行している過程で、未熟な若手達がなかなか結果を出せないというのが今の鎌ヶ谷ファイターズの現状なのだろう。近い将来、彼らが「えっ?」と驚かされるほど成長し、一軍に旅立つ姿を見るために、敗戦処理。は懲りもせず鎌ヶ谷詣でを続けるのであろう。

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