欽ちゃん球団解散!!
お笑いタレント「極楽とんぼ」の山本圭一が17歳の少女との飲酒、淫行事件の件で所属する吉本興業が山本を解雇したことを受け、この出来事がチームの北海道遠征中に起きたことを重く観た、山本が所属するクラブチーム、茨城ゴールデンゴールズの萩本欽一監督は球団の解散を発表した。同チームは8月10日から行われる第31回全日本クラブ野球選手権大会の出場を決めており、11日に一回戦が予定されている。萩本監督は解散の時期については明言しなかった。
プロ野球OBによるプロ野球マスターズリーグ、石毛宏典元ブルーウェーブ監督が旗揚げした四国アイランドリーグなどとともに、新しい野球クラブの叩き台として異彩を放っていた茨城ゴールデンゴールズ。その活躍に刺激を受けて、各地にクラブチーム創設の気運が高まるなど、社会人野球、さらにいえばプロ野球にも当てはまる野球人気の停滞に一石を投じる存在として、敗戦処理。も秘かに注目していた。
かつての人気コメディアン、視聴率男として野球チームを、そして試合をどう演出するか、監督の試合中のマイクパフォーマンスなど、単なる野球にお笑いを取り込んだ「色物」かと思いきや、元NPB選手も加わり実力も備えていることは前述の通り全日本クラブ野球選手権出場(2年連続2回目)で折り紙付き。欽ちゃん球団がこの先どんな話題を振りまいてくれるかという矢先での解散。ちょっぴり残念である。
敗戦処理。は一度だけゴールデンゴールズの試合を生観戦したことがある。昨年の5月、漫画家の本宮ひろ志氏が率いるサウザンリーフ市原との親善試合。本宮氏と親交の深い江川卓氏が一日限りの臨時コーチを務めたことで話題になったあの試合だ。
ちなみに山本はこの試合には参加していなかった。
試合前に欽ちゃんがユニフォーム姿でスタンドに入って観客と握手をしたり(しかもそのゾーンを「欽ちゃんシート」としてチケットを別区分に)、試合中にまでマイクパフォーマンスをし、いわゆるウグイス嬢とは別にアナウンサーを一人用意してギャグを言わせたり。はっきり言って敗戦処理。の趣味とは合わないが、ああいうパフォーマンスを味わって満足するお客さんがいることを否定しない。クラブチームとして、自発的に野球の試合という興行を打つ以上、プロでもないのにただ試合を見せるだけでは数千円という入場料を払ってまで観てくれる人は少ないだろう。彼らが食うための必死のパフォーマンスだろう。今回山本が不祥事を起こしたのは北海道遠征中とのことだが、全国各地を回れば、初めて観るお客さんを満足させることは出来るかもしれないが、工夫無くしてリピーターは得られない。そういう意味で欽ちゃん球団が繰り出す二の矢、三の矢に注目していた。
欽ちゃんがこのチームを立ち上げて話題を呼んだ以降、欽ちゃんが始球式をするのを三度観た。内二回は生で。2005年1月のマスターズリーグの試合(左の写真二枚共)と、同年3月の社会人野球スポニチ大会決勝戦。後の1回はテレビ観戦だが今年のジャイアンツの公式戦開幕戦だ。マウンドから捕手のサインをのぞき込み、それが見づらい振りをしてだんだん前に出てから投げる。三回とも同じネタだった<苦笑>。
コント55号というより、「欽ドン」、「欽どこ」、「欽曜日」といったお笑い番組の視聴率男としての欽ちゃんに親しみを感じ、かつてニッポン放送の「欽ドン」で投稿したハガキが読まれて感動したことがある敗戦処理。としては、萩本欽一をしても、「野球」という題材でパフォーマンスを演じ続けるのは難しいのかなと勝手に思っていたのだが。
社会人野球のチーム数の激減は、野球界の裾野を狭くする一大事。そんななかクラブチームという存在をアピールし、自チームだけでなく、各地に後追いが続き、叩き台としての役割は大きく評価してあげなければなるまいが、肝心のチームがどう生き抜いていくかという未来予想図が見えてこないまま、球団解散という突然の事態には残念だ。
球団解散-山本の事件が直接の原因のようだが、それはひょっとしたら口実だったのかもしれない、と言ったら穿ちすぎだろうか?
* ところで欽ちゃんが球団の解散を発表するシーンをフジテレビのニュースで観ましたが、逮捕される直前に記者会見を開いた時の村上世彰氏に話し方と顔がソックリでしたね<笑>。
解散したら、片岡安祐実ちゃんはどうなってしまうのでしょうか?(磯山さやか ちゃんと野球関係のユニットを組んで欲しいと願っているのですが。)
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