「生」観戦した野球場(14)-阪神甲子園球場
いろいろな野球場で日本のプロ野球を観てきました。その数40以上。だからどうしたと言われればそれまでですが。
このコーナーでは敗戦処理。がプロ野球の試合を観戦した野球場について順に書いていこうと思います。月に1~2球場の割合で書いていこうと思います。また、シーズン中に新たな球場に行ったら加筆していこうと思います。
第14回 阪神甲子園球場 観戦球場ファイル-14-
今回はタイガースの本拠地にして高校野球の聖地、阪神甲子園球場を取り上げる。
しかしこの球場、はっきり言って誰でも知っている。敢えて書くことがありません<苦笑>。
敗戦処理。は夏の全国高校野球選手権大会を1990年代初期に観に行ったことがあるが、プロ野球の試合を初めて観たのは1998年4月25日(土)のタイガース対ジャイアンツ戦、いわゆる「伝統の一戦」。因みに現時点(2006年8月16日現在)で同球場でのプロ野球観戦はこの一回のみ。
クレジットカード会社経由であらかじめ内野指定席を購入し、球場と目と鼻の先にある甲子園都ホテル(現ノボテル甲子園)に宿泊の予約を入れておいた。東京に在住するプロ野球ファンにとって、この球場には特別の思いがある。得体の知れぬ荘厳さ、ジャイアンツの終生のライバルであるタイガースの本拠地であるということで、ある意味怖さのようなものも感じていた。
* ちなみに甲子園球場と目と鼻の先にあるホテルを手放した都ホテルは近鉄グループ。何ともはや<苦笑>。
購入したチケットが一塁側内野指定席。今ではスタンド下に移されたブルペンがあったすぐ近くで、タイガース投手陣の投球練習を間近に体感出来る素晴らしい席だった。一塁側ということで、周りに少しはジャイアンツファンがいるのかと思ったら大間違いだったが<苦笑>。
試合は何と、一回表にジャイアンツが大量9点を奪うという、ジャイアンツファンには答えられない試合展開だったが、ストレートに喜びを表せないのが残念だった。
その後21世紀に入り、2002年と2004年に夏の全国高校野球選手権大会を観戦。2002年には後にドラゴンズ入りし、既に退団した瀬間仲ノルベルト(当時日章学園3年・プロ入り後登録名を ホッシャ に変更)の超豪快な本塁打をまのあたりにする幸運にも恵まれた。とても高校生とは思えない弾丸のような打球で、スタンドがシーンと静まりかえってから沸き始めたことが印象的だった。あのような素晴らしい本塁打を放つ選手でもプロで大成出来ないと思うと、プロ野球のレベルの高さを痛感した。
ところで外野席側の入口脇に阪神タイガース史料館がある。球団史を飾る様々な品物が展示されている。東のプロ野球のメッカ、東京ドームに野球体育博物館があることを意識しているのか。
展示品で目を引いたのは、タイガース対ジャイアンツ戦で語り継がれているタイガースのジーン・バッキー投手と、ジャイアンツの荒川博打撃コーチによる乱闘シーンの写真。説明文によると「バッキー投手のビーンボールをきっかけに…」とある。タイガース球団はあの一投をビーンボール(故意に打者の王選手に狙って投げた)と認めていることになるが<笑>。
大がかりな改修も予定されているそうだ。先の村上ファンドによる阪神電鉄株の騒動では、球界再編騒動の時と同様に「野球は文化だ」という言葉が大安売りされたが、阪神甲子園球場を観る限り、「野球は文化だ」と言っても恥ずかしくないのだが…。
関西特有のえげつないヤジ、奇麗な夜空、ウグイス嬢のアナウンス。すべてが想像していた以上で、まさに夢の空間だった。
ジャイアンツが一回表に9点を奪ったことを示すスコアボード。近年はこの逆ならよく見かけるのだが。
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