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2006年8月13日 (日)

巨人の二軍から若手が上がってこない訳-これじゃあ若手が出てこない!

Photo_8左は12日に神宮球場で行われたイースタン・リーグ公式戦、スワローズ対ジャイアンツ戦のジャイアンツのスターティングメンバーです。スタメン全員が今シーズン一軍でプレーした経験がある出戻り組です。九人合計の推定年俸が5億2780万円! (スワローズのスタメン九人合計の1億5580万円の3倍強。)一人平均5864万円。なんだかなぁ…。しかも四番にはちょうど一週間前に一軍で入団九年目にしてプロ入り初安打が決勝打になってヒーローインタビューも受けた吉川元浩。もう二軍落ちしているのです。これじゃあ若手が出てくる隙はほとんどありませんねぇ<苦笑>。

(二)仁志
(遊)岩館
(三)アリアス
(一)吉川
(右)小関
(中)川中
(左)斉藤
(捕)村田
(投)桑田

昨シーズンから矢野、亀井が頭角を現し、今季もルーキーの脇谷が一軍に抜擢されるなどそれなりの成果を挙げているとも言えなくもないジャイアンツの二軍ですが、次なる期待の星を探しにイースタンの試合観戦に出かけた敗戦処理。ですが、このスタメンを観て興ざめしました<苦笑>。

01_22 敗戦処理。を除く大半のファンはスポーツ新聞などで告知されていたこの試合の先発、桑田真澄だったのでしょう。スタンドにはいつになく18番のTシャツ、ユニフォーム姿が目立ちました。

桑田は6イニングを投げて2失点とまずまずの内容。ただし2失点が5イニング目と6イニング目だったのが気になるところ。一軍で先発するにはスタミナが課題か?

ところで現在ファームにいる選手(一軍経験豊富な選手は除く)の中での敗戦処理。お気に入りは長田昌浩、山本光将、星正典、姜建銘、山口鉄也…。皮肉にもこの試合で長田が決勝のエラーをやらかした。

仁志敏久に代わって五回裏から二塁の守備についた長田は2対2で迎えた七回裏、三番手の佐藤宏志が作った二死二塁のピンチで川端慎吾が放った二塁ベース際のゴロを回り込んで捕球しようとして正面に入って大トンネル。勝ち越しの走者の生還を許してしまった。

長田は東海大望洋高校から2002年のドラフト4位でジャイアンツに入団。今季四年目の期待の若手内野手だ。入団時から野球センスの良さで篠塚二世とか松井稼頭央二世と評された逸材だが、過去三年間で一軍経験は毎年1桁の試合数はあるが、長く一軍に居続けることが出来ない。通常、野手で二軍から一軍に上がろうとする場合に一軍から声がかかる間口を広げるために複数のポジションを守れるように準備する選手は少なくない。ジャイアンツでいえば斉藤宜之、川中基嗣、鈴木尚広あたいは内野と外野をこなせるよう二軍で鍛えられた。だが長田に関してジャイアンツのファーム首脳陣は仁志の後継者と見込んだのか二塁守備のスペシャリストとなるべく徹底的に二塁一本で鍛える方針を定め、一昨年からファームでは二塁以外のポジションに付かなかった。しかし今シーズンが始まる前に小坂誠が金銭トレードで入団してきて長く慣れ親しんだ遊撃から二塁守備に挑戦したことの割を食ったか、今春のオープン戦では一軍に帯同したものの出場機会は三塁であった。原辰徳監督の復帰で二軍首脳陣も一新したが、いとも簡単に長田育成計画は白紙に戻された。

シーズン開幕とともに長田は二軍落ちしたが、そこでまた二塁で出場するかと思ったらルーキー脇谷亮太が一軍に近い即戦力であると判断して二塁手として積極登用され、長田は二塁の控えに回ったり三塁で出たりと起用法が定まらない。

敗戦処理。は長田に対する育成の一貫性の無さにこそ、ジャイアンツの二軍からなかなか活きの良い若手が育ってこない現状を象徴していると思えてならない。シーズン開幕直前に古城茂幸を獲得したりシーズンに入って木村拓也を獲得する前に長田に賭けてみる度量がないところが、この球団で若手が育たない現状を象徴していると思う。

長田と同期、同学年の山本光将もなかなか一軍昇格という声すら挙がらない。山本の本塁打を生で観た者は、そのいかにもホームランバッターと思える打球の弾道に将来の大器と期待するだろう。四年目の今季は育成強化選手に指定されたとかで、開幕からしばらく四番に座り、帝王学を学ばせるかのように経験を積ませているがいつしかベンチウオーマーに逆戻り。この日の試合でもとうとう出番がなかった。

敗戦処理。は月末に再度ジャイアンツの二軍戦の観戦予定をしているが、その時こそ二軍から一軍を目指す活きの良い選手に出逢いたいものである。

ちなみに試合の方はこんな感じでした。観戦記はコチラを参照して下さい。(本ブログと内容が重複していますが目をつぶって下さい<笑>。)

二人合わせて75歳、桑田真澄VS土橋勝征選手、二軍戦で実現!【8/12イースタン観戦記】

【12日・神宮】
G  001 100 001 =3
YS 000 011 11× =4
G)桑田、伊達、●佐藤宏、酒井-村田
YS)高木、○松岡、高井、S五十嵐-小野、川本
本塁打)村田2号(高木・3回)、小野4号(桑田・5回)
斉藤1号(五十嵐・9回)

01_23

Photo_10 スワローズの最後は元一軍の五十嵐亮太が締めた。

斉藤の一発以外は三者三振。さすが。

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