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2006年8月27日 (日)

二軍戦でも誤審騒動-一軍が一軍なら二軍も二軍<苦笑>。

01_45 今年の日本プロ野球の最大のムーブメントは何といっても「誤審騒動」ですが、敗戦処理。が今日(26)観戦した二軍戦でも審判の判定をめぐって5分以上試合が中断するシーンがありました。思えば、3月に行われたWBCの対アメリカ戦でのタッチアップが早いと判定されたシーンは「正規の誤審」と揶揄されたが、あれが今シーズンのムーブメントを先取りしていた?

 

敗戦処理。が観戦した二軍戦での誤審騒動を再現しよう。

8月26日に敗戦処理。が観戦した千葉県の袖ヶ浦市営球場で行われたイースタン・リーグ公式戦、ファイターズ対ジャイアンツ戦での一コマ。

ジャイアンツが1対0とリードして迎えた八回表のジャイアンツの攻撃。一死一塁で一塁走者が仁志敏久で打者が亀井義行。マウンドにはファイターズ二番手の清水章夫。

亀井の打球は三塁ベンチ前に高く上がったファウルフライ。捕手の駒居鉄平は一瞬打球を見失ったようなポーズをとったが、気がついて慌てて三塁ベンチ前に走ってスライディングキャッチ。事なきを得た-と、次の瞬間、一塁走者の仁志がするするっと塁を離れ、二塁を狙った。駒居からの二塁送球はややライト寄りにそれ、仁志は二塁でセーフになった。一瞬の隙をついたタッチアップ成功。さすが一軍で百戦錬磨の選手は一味違う、と思ったら審判団によって仁志は一塁に戻された。ジャイアンツのベンチからは吉村禎章二軍監督が飛び出てきて猛抗議。四人の審判を集めて身ぶり手ぶりで抗議を続けた。

もちろん一軍の試合でありがちなように、この間観客には何の説明もない。吉村監督の抗議での身ぶり手ぶり、そして仁志が一塁に戻されたことから類推すると、どうやら駒居がファウルフライを捕球した後、仁志がタッチアップする前にタイムがかかっていたらしく、仁志の進塁を無効にするというのが審判団の見解らしい。吉村監督としてはファウルフライとはいえ捕球したら直ちにプレーが停止するのではなく、塁に走者がいるのだからタッチアップの可能性があり、一塁塁審がタイムをかけたのが早すぎるというのが主張のようだ。

タイムをかけたのが一塁塁審であれば、捕球した駒居からは確認出来るから駒居はボールデッドになったと判断する。しかし一塁走者の仁志は背後に位置する一塁塁審のタイム宣告がわからないから駒居の緩慢な動きと観て次の塁を狙う。審判が早まってインプレー継続中にタイムをかけてしまったことに吉村監督は激怒しているようだった。

01_46 吉村監督のあまりの熱い熱い抗議ぶりに、最悪の事態を憂慮してジャイアンツのベンチから他のコーチ達も出てくる。中断時間が5分を超えた頃、吉村監督はようやく断念し、ベンチに下がった。二死一塁で試合再開。山路哲生球審による場内への説明は「仁志選手がタッチアップしましたが、その前にタイムがかかっておりボールデッドなので二死一塁で試合を再開します」との味も素っ気もないもので、どの審判員がタイムをかけたのかも説明しなかった。

大相撲で行司軍配に物言いがついた時の勝負審判員の説明に加えて、プロ野球の審判員の説明が稚拙なのは今に始まった話ではないが、今回のプレーのような、見ている観客に内容のわかりにくい抗議が延々と続いている場合は、途中経過として、何についての抗議が行われているか説明するというのも一考すべきではないか?

実際、袖ヶ浦のスタンドからは

「ファウルフライだってタッチアップは出来るんだ。俺だってそのくらい知っているぞ!」とか、「仁志は取ってから走ってるぞ、タッチアップが早い訳なんて無いぞ!」などとトンチンカンなヤジが飛びまくっていた。

ちなみに二軍戦では、敗戦処理。の印象では審判の判定に対してはクレームをつけないという暗黙の了解事項があるように思える。試合によっては審判三人制になることもあり、審判がすべてのシーンで100%正確な判定を下せるとは限らないシチュエーションもあるからだろうが、審判を育てようという思惑なのかわからないが、当事者であるプレーヤーもせいぜい「本当ですか?」という感じで審判の顔をのぞき込む程度だし、監督がベンチから出てきて抗議なんて言うシーンには滅多に巡り会わない。それだけに監督による5分を超える抗議などというのは微妙なジャッジというよりルールの適用などの問題に限られるようで今回のシーンがまさにそれ。

ところでこの試合の審判はこの四人。

球審 山路哲生 26歳 パ所属3年目。一軍経験10試合

一塁 工藤和樹 26歳 パ所属1年目。一軍経験なし

二塁 山崎夏生 51歳 パ所属25年目。一軍経験1308試合

三塁 橋本信治 33歳 パ所属4年目。一軍経験23試合

経験豊富なベテランから新人まで多彩な顔ぶれだ。四人ともパ・リーグ所属というのがちょっと気になるが、未熟な新人審判員が誤って先走ってタイムをかけてしまったとしても、審判団は容易には判定を覆さない。タッチアップをされた側のファイターズ駒居が、ボールデッドになっているのを確認した上で次のプレー(仁志のタッチアップに対する送球)が遅れたと主張されたら収拾がつかなくなるからである。

二軍戦は選手にとって練習・育成の場であるが、同時に審判員にとっても練習・育成の場である。さらにいえば抗議する監督にとっても練習・育成の場だ。将来の一軍監督候補者を二軍監督に就任させて管理手法などを学ばせるケースは多い。吉村監督もその一人だという見方もある。しかし、観客は一軍の試合を観るための練習として二軍戦を観ている訳ではない。一軍公式戦が開催されない地方での二軍戦などは特に観客への配慮は必要だ。二軍級の審判によるミスで必要以上に抗議による中断時間が長引くのもやむを得ない。しかし必ずしも四人の審判全員で抗議に対処する必要はない。誰か一人その場を離れてスタンドの観客に講義の内容説明、経過報告をするという発想がどうして生まれないのか?

一軍戦でも観客が蚊帳の外に置かれてしまうのだから、二軍戦にそれを期待するのは無理なのだろうが。

ちなみに試合結果はこんな感じでした。

【26日・袖ヶ浦市営球場】
G 000 000 100 =1
F 000 000 000 =0
G)○木佐貫-星
F)●ディアス、清水、横山-駒居

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