西武ドームのネーミングライツ&桑田真澄に関して
敗戦処理。は本blog.で今月10日付でライオンズはこのオフ身売りするのか?と題して、ライオンズ球団がインボイス社と結んでいた本拠地球場と二軍のネーミングライツに関してインボイス社が更新を希望したにもかかわらず拒絶したことから、これは身売りの前兆ではないかと憶測したが、22日付のサンケイスポーツによると、どうやら新しいネーミングライツの契約先との話が進んでいるようだ。ライオンズファンの皆さん、お騒がせしました。
同紙によると、新たにネーミングライツを結ぶ提携先として有力視されているのが、セブン&アイホールディングスで、ドーム球場のネーミングライツ契約を締結する予定とのこと。
セブン&アイホールディングスといえば、セブン-イレブン・ジャパン、イトーヨーカ堂、デニーズジャパンの三社が株式移転により三社の持株会社として設立された。ライオンズ球団の親会社は、長く西武グループの内、堤義明氏率いる西武鉄道グループの中核、コクド(旧国土計画)だったが、現在は同グループのプリンスホテル。ちなみにライオンズの優勝セールなどを行う西武百貨店、西友は同じ西武グループでも堤義明氏の異母兄にあたる堤清二氏が率いる流通系グループに属しているがライオンズ球団との資本関係はない。かつて西武百貨店、西友はイトーヨーカ堂と凌ぎを削った。また以前はコンビニエンスストアのファミリーマートも西武流通グループに属しており、こちらはセブンイレブンと競合していた。しかし西武流通グループの不振により、西武百貨店、そごうの親会社に当たるミレニアムリテイリングとセブン&アイホールディングスとが経営統合し、巨大総合流通グループになっている。奇しくも今挙げた企業の名が広告という形で既にドーム球場のスコアボードに並んでいる。
要は、沈み行くかつてのライバルを飲み込む形で吸収した「勝ち組」が新たにスポンサーに付くということ。その裏には将来的にドーム球場周辺に巨大スーパー、レストラン、銀行など同グループの主要店舗を結集させ、ドーム球場の集客とともに相乗効果を目指すという壮大な構想があるのだとか。
話半分くらいに聞いた方がよい話なのかもしれませんが、ライオンズファンの皆さん、とりあえず安心して下さい。
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そしてもう一つ、23日付の桑田真澄、球団HPで引退表明!? 引退ではなくて、ジャイアンツのユニフォームを脱ぐ決意(覚悟)ということのようですね。
正直、今の桑田真澄を敢えて獲得する球団があるとは、桑田のHPでの表明を読んだ時点では思いつかなかったので。
それと、かつての江川卓、昨年の元木大介と同じく、「巨人軍の選手になる」ということに格別の思い入れのあった選手にとっては「ジャイアンツのユニフォームを脱ぐ」イコール引退と同義語なのかなと思っていました。
特に桑田の場合、今日24日の日刊スポーツでも触れられていましたが、かつて自分が撒いた種で出来た十数億とも報じられた多額の借金を球団の親会社である読売新聞社に救済してもらったという話もある訳です。HPでの発表には今日の最後のユニフォーム姿をファンに観て欲しいための呼びかけというのもわかる。また今日付のスポーツニッポンで指摘されていたように、球団の功労者である選手が二軍から再起を目指しているのに、今後のことについてなしのつぶてであることに対する桑田なりの抵抗だとも読み取れるが、それにしても監督、担当コーチやフロントに一言の報告もなかったとは。
敗戦処理。は昨日付の発言の中で「最大の決意」という表現を用いたが、桑田が「選択」をするとき、またしても人を裏切ったことになる。これから桑田獲得を検討する球団があるならば、その球団に対しては「二度あることは三度ある」という諺を頭に入れておくことを薦めておきたい。
そして、願わくば今挙げた二件が敗戦処理。がセンセーショナル(?)に取り上げた程には大事にはならないですみそうな雲行きなのと同様に、9月14日付発言も、杞憂に終わって欲しいものだ。
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