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2006年10月17日 (火)

そらみたことか!日米野球、藤川、岩村、松中の三選手が辞退-日米野球はもういらない?

労組日本プロ野球選手会の宮本慎也会長は今年の7月27日に行われた構造改革協議会の事務折衝で日本プロ野球組織(NPB)に対し、今回限りでの日米野球の打ち切りを要望していた。理由として「11月は意味ある試合に充てたい。WBCの実現で日米野球の役目は終わった」と語っていた。WBCが行われる時代に実質的に親善試合に過ぎない日米野球などを開催する意義に疑問を感じ、選手会として日米野球に参加するのは今年限りでそれも五試合までとの意向を表明したものだったが、案の定というか、ファン投票で選出されたNPBのメンバーから早くも出場辞退者が発表された。藤川球児、岩村明憲、松中信彦の三選手だ。

イオン日米野球2006 NPBファン投票選出選手

先発投手 松坂大輔(L)
中継投手 藤川球児(B)
抑え投手 馬原孝浩(H)
捕手    阿部慎之助(G)
一塁手  小笠原道大(F)
二塁手  藤本敦士(T)
三塁手  岩村明憲(YS)
遊撃手  川崎宗則(H)
外野手  SHINJO(F)
       福留孝介(D)
       青木宣親(YS)
指名打者 松中信彦(H)

1990年に結ばれた協定により、日米野球は隔年で開催されることが決まっており、今年は開催される年。読売新聞社と毎日新聞社が交互に主催しており、今年は読売新聞社主催の年。しかし日米野球にはサッカーの日本代表チームが行う国際試合のような緊張感はまるでなく、明らかに親善試合として行われてきた。ファンもその前提で親しんできた。しかし今春WBCという野球の世界大会が初めて開かれ、プロチーム参加でのガチンコ国際試合が行われて大いに盛り上がったことを考えると、今さら親善試合丸出しの日米野球をやる意義があるのかという選手会の主張には敗戦処理。も同感だ。

特に今年の場合、日程を見ると日本シリーズの後に日米野球があり、その後に第2回のアジアシリーズが行われることになっている。単純に言えば、真剣勝負→親善試合→真剣勝負 という変速開催だ。宮本選手会長もこの開催順を憂慮して「(日米野球には)アジアシリーズにでる優勝チームからは選ばないで欲しい」と機構側に伝えたとのこと。当然であろう。

そうなると、既に出場辞退した三選手のみならず、日本シリーズを制覇するファイターズの小笠原道大かドラゴンズの福留孝介のいずれかが辞退することも予想されるし、これから発表される監督推薦(注.NPB選抜の監督はゴールデンイーグルスの野村克也監督)に日本シリーズ優勝チームの選手が含まれないという事態も予想される。これでNPB選抜と呼べるのだろうか?

そもそも、WBCの感動から半年たつ時期とはいえ、今年親善試合の日米野球を法外な入場料で開催して、客が集まるのかという最大の疑問がある。実は敗戦処理。は日米野球観戦マニアで、別に大リーグに関心が深いわけでもないのに近年の日米野球は毎回一試合以上、東京ドームで生観戦している。

セシル・フィルダーも、オジー・スミスも、ケン・グリフィーJr.も、バリー・ボンズもマイク・ピアッツァも、サミー・ソーサも、デービッド・オルティスも、マリー・ラミレスも、ロジャー・クレメンスも東京ドームで生で観た。ドジャースの野茂英雄(スコアボードの表記は「ノモ」)VSブルーウェーブのイチローの対決も観たし、32年前にはジョー・トーリの現役姿だって後楽園球場で観ている。

しかしMLBの誰が目玉として来日しても、敗戦処理。は今回東京ドームに足を運ぶつもりはない。

NPBでは来季、セ・パ統一のポストシーズンゲームを立ち上げ、交流戦に続く目玉に育てていこうとやっきだ。今年のパ・リーグのプレーオフの盛り上がりを考えれば、セ・パ両リーグともにプレーオフを行うスケールメリットには確かに期待出来る。そしてその流れで、宮本選手会長も「11月は意味ある試合に充てたい」と主張しているのである。昨年から開催したアジアシリーズがまさに意味のある試合で、将来的にはMLBのワールドシリーズ優勝チームとの対決の挑戦権を得る大会へと発展させたい訳である。そしてポストシーズンゲームで盛り上がれば盛り上がるほど、その合間に、あるいはその後に開催される親善試合丸出しの日米野球が興醒めになるのは明らかだ。むしろ2007年に予定されている日韓野球こそ、WBCでの準決勝敗北を理不尽なものと考えている韓国球界が何らかの形で真剣勝負のイベントに変貌させようとしている節もあり、真剣勝負としての演出が見込める。要するに宮本会長の言うように、「WBCの実現で日米野球の役目は終わった」と断言して良いだろう。

そして、せめて最後くらいと言いたいところだが、現状NPBが日米野球の打ち切りを表明している訳ではないので本当に最後という保証もない現状では、シーズンで故障を抱えている選手が身体に鞭打って出場するとは考えにくく、主催者が「世界最強リーグ決定戦」と高らかに謳おうと、看板倒れの大会になるのは目に見えている。

おそらくは二年に一度の定期戦と言うことで、水面下での準備は大げさでなく前回2004年の大会終了後から始まっており、主催の読売新聞社としても引っ込みが付かないというのもあるのだろう。

その点ではWBCのアジアラウンドも主催し、どちらに転んでも、と言う感じの読売新聞社はさすがと言うしかないのかもしれないが<苦笑>。

ただポストシーズンの親善試合を減らそうとし、11月は意味ある試合に充てたいと主張している選手会に一言。

静岡草薙球場で行われるパ・リーグ東西対抗、これは残して欲しい。このイベントはパ・リーグ六球団合同のファン感謝デーのような意味合いがあり、年に一度、六球団のファンが球団の垣根を越えて楽しめるお祭りだ。北は北海道から南は福岡まで本拠地が広く分散しているパ・リーグの特徴を鑑み、静岡という日本の真ん中寄りにある場所で開催されるのもまたよい。試合終了後には外野席入場口に六球団の応援団が集結し、順に自チームの応援歌や人気選手のヒッティングマーチを演奏するパフォーマンス合戦は壮大で楽しい。半年間(今年はそれ以上)の激闘を終えた選手達には大変かもしれないが、出身地別東西対抗とか、甲子園出場組対不出場組などという訳のわからぬイベントなどどうでもいいから、パ・リーグ東西対抗くらいは残して欲しいものだ。

これに関しても親善試合である日米野球を中止にすれば、日米野球開催年には日米野球とパ・リーグ東西対抗が同日開催になり、パ・リーグの花形選手の何人かが掛け持ちとなり、デーゲームで行われる東西対抗を試合途中で抜け出し、ナイトゲームで行われる東京ドームの日米野球に駆けつけるなどという、双方の観客をバカにしたような二年に一度のダブルブッキングも今年で見納めになるかもしれない。(ちなみに今年は11月5日がダブルブッキング)

ファンがぜひとも観たいと思っているものと、そうではないもの、このあたりの取捨選択を誤ると、球界の改革がうまくいかないということを、よく考えて欲しい。

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