何か、微妙に違うような…-鎌ヶ谷ファイターズフェスタ2006に行ってきました。
今日は鎌ヶ谷ファイターズタウンにて行われた鎌ヶ谷ファイターズフェスタ2006に行ってきました。一軍が北海道に移転していなくなってファーム単体でファン感を行うようになった2004年から三年続けての「参加」です。SHINJOもガッツも、もちろんダルもいない、それ故に程よい混み具合で、ファームの選手達に気さくにふれあえる、この今年最後のお祭りに参加することで、最後に寂しい気分になってしまった栄光の一年を締めくくろうと、京王線と総武線と東武野田線を乗り継いでやってきました。
ファームとしてはぶっちぎりの最下位に沈んだシーズンでしたが、一軍が日本一、アジアチャンピオンに輝いたこともあって例年より多くのファンが鎌ヶ谷に来ていたようです。
ただ今年は例年の11月23日-勤労感謝の日(ファン感が集中する日)を避けたこともあって、他球団のファンも少なからず紛れ込んでいたようです。携帯のストラップに他球団をイメージするアクセサリーを付けている人を結構見かけました。
参加選手は基本的にファームの選手なので、一軍メンバーと言えるのは伊藤剛、紺田敏正、そしてB☆Bくらいでした。ファーム組ではチャイニーズタイペイ代表チームに合流している陽仲壽が不在なのは仕方ないにしても、他に先日の契約更改の報道でシーズン中に素行に問題があって出場停止処分を受けていた二人のうち市川卓も欠席していました。小山桂治と二人とも欠席ならわかるのですが<苦笑>。
鏡割りをする伊藤、紺田、B☆B、C☆B-さすがに日本シリーズでベンチ入りした二人は手慣れている?
オープニングではOBの岩本勉氏の司会進行のもと、一軍の優勝を記念して鏡割りが行われましたが、担当したのは一軍メンバーの伊藤と紺田でした。そして昨年は年長者と言うことで江尻慎太郎が開会宣言をしていましたが、今年は期待のホープと言うことで?尾崎匡哉と鵜久森淳志が挨拶しました。
常に人だかりが出来る仁陣の出店。ネーミングライツで仁陣スタジアムになる日は来るのか?
グラウンドの外には例年以上に出店が並んでいました。仁陣や日本ハム本体は当然としても、地元の商店などの出店がやたらに多く、ファイターズの感謝祭なのか鎌ヶ谷市のお祭りなのかわからない感じでした。もちろん出店の中にはファイターズグッズを扱うコーナーなどもちろんファンフェスタらしいものもありました。坪井や横山のレプリカ・ユニやTシャツが投げ売りされているのには哀愁を感じました。そういえば抽選コーナーの一等賞は矢野諭のビジユニでした。鎌ヶ谷の一期生にして鎌ヶ谷ファンフェスタの常連だった矢野がユニフォームを脱ぐことになったので不参加だったのも寂しかったです。矢野はいつも同じ女性?と一緒にいるのが印象的でした。彼女なのか、熱烈なファンなのかどちらかわかりませんが。
敗戦処理。も欲しかった矢野のビジユニ。ファイターズタウン設立の年に入団し、その選手生活の大半を鎌ヶ谷で過ごした矢野。次のステップで頑張って欲しいところだ。
そして出店が多い分、ファンと選手がふれあえるスペースが限られている感じでした。
またスタンドの通路には一軍のシーズン一位通過決定の試合からプレーオフ、日本シリーズの各試合の印象的なシーンの写真が掲示されており、まるで今シーズンのイースタン・リーグでの惨憺たる成績など無かったかのような感じでした<苦笑>。
随所で進行役を務めていたガンちゃんが選手達に「明るく!」 「元気よく!」 「これだけ大勢のファンの方が見えてるんやから」と口にしていたのが印象的でした。
ガンちゃんは紺田と鎌倉を従えてのトークショーを行っていました。昨年はともにファームで過ごすことの多かった紺田に「岩本さんが投げる日は守っていて大変だった」と言われてガンちゃんは苦笑い。また一軍で先発した鎌倉の故障を受けて急遽登板して勝利投手になった試合のことを語り、実はその前日に「来季は戦力として計算に入っていない」と告げられていたことを明かしていました。
結局グラウンドでの選手とふれあえるイベントに参加した人以外は、ほとんど選手とコミュニケーション(一緒に写真を撮るとか、サインをもらうとか)出来なかったのではないでしょうか。ファイターズ鎌ヶ谷の会が企画した選手との撮影会くらいでしょう。
敗戦処理。が観た時には駒居、鵜久森、小谷野の三人とファンが順番に記念撮影するという趣向で、なかには鵜久森と駒居をどかして小谷野とツーショット写真を撮っている強者の女性もいました。
既に行われた今年の各球団のファン感の記事を見ますと、いくつかの球団でファンと選手のふれあいが少なくて残念というものがありましたが、これまで誰でも気さくに選手達とふれあえるアットホームな感じだった鎌ヶ谷のファン感が微妙に例年と違う空気だった様に思えました。
また来季のコーチングスタッフが定まっていないからか、コーチ陣の参加が全くありませんでした。昨年は岡本監督を始めとするファームのコーチ陣も参加、特に昨シーズン限りで現役を引退しコーチ就任が決まっていた島田が常時ファンにサインをし続けていたのが印象的でしたが。
結局見応えがあったのはB☆BとC☆Bの珍しいコラボレーション?くらいでしょうか。
ポストシーズンの一軍の奮闘ぶりを伝えるボードの横に、今年からファームのマスコットになったC☆B(カビー)の半年間の成長アルバムが置かれており、ちょっとした人だかりが出来ていた。「今シーズンのイースタン・リーグでの惨憺たる成績など無かったか」と書いたが、カビーの存在こそがファームの唯一の光明とも言えた。アルバムをめくると鎌ヶ谷で何かと取り沙汰される一部の常連のオジサン達(彼らは今日もオープニングでえげつないヤジを飛ばしていたようで、ガンちゃんに窘められていた)とカビーの微笑ましいふれあいぶりもきっちり撮影されていた。ここだけが、やっぱり鎌ヶ谷の、ファームのファン感なのだなと実感出来るスペースだったかもしれない。
前にも書いたように今年のファームは悲惨なリーグ戦成績とは裏腹に一軍への人材供給という点では充分にその機能を果たした一面がある。岡本前監督が辛抱に辛抱を重ねて使い続けてへまをしまくった連中が来シーズンは「試合」という場で結果を示して欲しい。公式戦では1,000円という決して安くない入場料を取るのだから。
彼らの来シーズンに期待しつつ、何か違和感を持ちながら閉会式を待たずに鎌ヶ谷駅までのバスに乗り込んだ敗戦処理。でした。
最後にあまりにも寂しい出来事がありましたが、25年間待ち望んでいたことが現実になった本当にファンとして楽しいシーズンでした。あらためてファイターズナインおよびフロントスタッフの皆さんに感謝する思いを強くし、これで明日から来シーズンのことに敗戦処理。も目を向けようと思います。
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