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2006年11月18日 (土)

ポスティングシステムなんて要らない!

松坂大輔をレッドソックスが60億円で落札したとか、岩村明憲を落札したのはデビルレイズだとか、このところポスティングシステムの話題が飛び交っていますが、このポスティングシステム、何とかならないものですかね?

10月18日付で松坂を大リーグに渡して本当にいいのか?との書き込みをしましたが、日本球界から有力選手が次々と流出してしまうこの制度、長い目で見て日本プロ野球界の空洞化を推進しているだけのような気がするのですがね。

FA宣言した選手が日本の他球団に移籍すれば補償金が入ってくるけれど大リーグの球団に移籍したら補償金は入ってこない。それならばポスティングシステムで大リーグの球団から落札金額をもらった方がマシ。-という意見をよく聞く。どうせ大リーグに行かれるなら、金が入ってくる制度を活用したいというのが本音なのだろう。しかし本当にこれでいいのだろうか?

詳しい方がいたらご教示いただけるとありがたいところですが、そもそも日米球界間で締結されているポスティングシステムの起源は何なのでしょうか?誰が言い出しっぺで成立したものなのか?

大リーグの側にしても、FAで大リーグに移籍してくる選手に日本の球団並みに補償金を払って獲得するシステムにした方が選手獲得に何十億円という費用がかからずにすむし、ポスティングシステムなんて無い方が日本人選手を獲得しやすいと思っている球団が多いように思えるのだが、違うのだろうか?

「日本のプロ野球は大リーグのファームと化す」という譬えを警鐘のような意味で用いることがある。ポスティングシステムにおける大リーグと日本球界の関係を、日本のドラフト制度におけるプロ球界とアマチュアチーム(大学・高校)におきかえて考えてみて欲しい。プロを志望する選手に対し、オークションを実施して最も高い金額を入札した球団に交渉権が与えられるドラフト制度が採用されたら、日本のプロ野球はどうなってしまいます?

そんなものはドラフト制度じゃないでしょう?自由競争と一緒でしょう。

もちろん日本のドラフト制度でも逆指名制度、自由獲得枠、希望枠と名称が変われどもそれに近い獲得システムがあり、それはそれで「戦力の均衡化」というドラフト制度の大前提を覆すという点で問題点を孕んでいるのだが、だからといってそれと同じことを大リーグに対して行い、「日本の球団には売りませんけど大リーグの皆さんで高く買ってくれるところには話に乗りますよ!」と言っているようなポスティングシステムは、どうも日本球界衰退の道をたどるものにしか思えない。

ここはやはり、大リーグの球団にも、日本国内の球団と同じ条件でフリーエージェントという制度での移籍に一本化してもらうべきではないのか。大リーグ側が人的補償という制度を嫌がるのなら、大リーグ球団への移籍に限り金銭での補償に限定しても良かろう。

ただそれでも、ポスティングシステムが無くても、例えばレッドソックスという球団がライオンズ球団に対して60億円という金額での金銭トレードを申し込むという可能性は残る。ポスティングシステムの廃止だけでは有力選手のFA前流出を防ぎきれない懸念は残るのでさらなるルール作りが必要になるだろうが。

日本の十二球団の大半が球団単体では赤字経営という現状では巨額のトレードマネーが見込めるポスティングシステムは起死回生の財テク術なのかもしれない。しかし球団に大金が入ろうと、失った選手の代わりが務まる選手が補償される訳ではない。選手という資産が抜けたチームは魅力のないチームに落ちていくだけだと敗戦処理。は思う。それならば、同じ大リーグに流出するのであっても、FA権獲得まで一年でも長く球団の資産として拘束することで、少しでも長くその選手のプレーをファンに提供出来るのである。

球団よ、目先の金に目がくらんで選手を売ってはいかん!

大リーグ球団がいくら払ってくれようがその選手が与えた感動をそのトレードマネーでファンに与えることは出来ないのだ。

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