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2007年1月14日 (日)

逆襲どころか無計画?中村紀洋&代理人vs球団のままごと契約更改

12日、バファローズ中村紀洋サイドと球団の6回目の契約更改交渉が行われたが、またも決裂。中村は球団に残ってプレーする意思がないことをあらためて通知し、球団もトレード先を探し、受け手が見つからなければ自由契約にするという。敗戦処理。は11日付のエントリーで中村の逆襲が始まると書いたが、とんだ買いかぶりで、単なる交渉下手だったことが露呈した。球団の方も野球協約で定める減額制限を呈示して断られた後の対応に不可思議な点がある。近年、ようやく大リーグ並みに代理人交渉が認められて定着しつつあるが、こんなままごと契約更改をしているようではそれこそ日本のプロ野球はアメリカ大リーグのファームと嘲笑われる?

このオフのバファローズと中村の契約更改交渉は、下交渉の時点で球団が野球協約で定める減額制限を超える減俸を提示したことから中村が不信感を抱き、その大幅減額の原因となった左手首の負傷が公傷と認められていないことで完全に溝が出来、中村の代理人を務める茂木立仁(もぎたて・ひとし)弁護士と球団との採算の交渉もまとまらなかった。12日の交渉では中村本人が第1回交渉以来の同席となったが、決着は中村の退団決定ということになった。

敗戦処理。の11日付のエントリーでは、減額制限を超えた減額は選手の合意があって初めて成り立つものなのに、中村が拒否しても減額制限内での交渉に入らないのであれば、それは球団側の落ち度であるから、その当たりを突いて中村サイドが何らかのウルトラCを用意してくるのかと思ったが…。

この件を報じた13日のスポーツニッポンは中村本人に12日の交渉の様子を聞いているが、その中にこんなくだりがある。

- 直接、球団事務所に足を運んだのは?

「ケガのことをはっきりさせたかったので。プレー中のケガは公傷にならないのですかと聞いたら、うちは認めないと言われた。そういう方針が球団にある以上は受け入れざるを得ないが、僕としては譲れなかった」

信じられない。これが最終交渉と目された席で聞く質問か?

中村や代理人は今まで何を球団と話し合ってきたのか?

茂木立代理人は「契約とかは専門家の仕事で私が進めればいいケース。ただ(ケガについては)本人不在だと分からないケースがある」(同じく13日付スポーツニッポンより)と言ったそうだが、ケガの程度や、どういうシチュエーションでケガを負ったかに関係なく、プレー中のケガを公傷と認めない方針であれば、中村が同席したかどうかは関係ない。一方で同じ紙面で中村の方は「基本的にオリックスでプレーすることを考えていたが、言葉の掛け違いが多すぎてこういう結果になってしまった。自分自身が交渉の場にいればよかったなと思う」と言ったとなっている。

代理人は本人の不在を嘆き、本人は自分がその場にいたらと後悔する。いったい何なんだこのコンビは?

中村は旧バファローズの出身で、合併球団とはいえ現球団の一員になったのは昨シーズンが初めて。一年契約を結ぶ際、確認しなかったのか?

この球団では昨年の清原和博の死球に対する報復宣言騒ぎがあって、その時にも20年選手清原のあまりの次元の低さにあきれたが、今回の中村も似たり寄ったりだ。

しかし中村も清原も、もとをただせば現バファローズ球団に引っ張ってきたのは故仰木彬さんだ。合併球団とはいえ、どちらの球団のファンも合併を歓迎しておらず、そのため双方のファンをつなぎ止められる希有な人材として高齢の仰木さんに初代合併監督の白羽の矢が立ち、文字通り骨身を削って采配した後、一線を退いて、この二人を引っ張ってきた仰木さん。「誰にも歓迎されない合併」を引きずっている球団を変えるには強烈な個性の持ち主が必要だったのだろうがこの二人に関しては仰木さんの見込み違いだったと断定せざるを得ない。そしてこの二人、何かと仰木さんの名前を出す。拾ってくれた仰木さんへの感謝を忘れない志を保ちながらあの成績では、もはやこの両選手に2006年を超える成績を望むのは無理ということか。

それにしても昨年来、この球団のニュースといえば、清原の問題発言の他にかつて所属した選手の薬物使用や、現役選手による引き逃げに、今度はけんか別れ。圧倒多数のプロ野球ファンの反対を押し切って合併した結果がこのような御難続きというのは何か見えない力でも働いているということなのでしょうか。

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