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2007年2月19日 (月)

中村紀洋獲得に動かず-で陣容確定? ファイターズの今シーズンを取りあえず占ってみる。

去就が注目された中村紀洋はとりあえずドラゴンズの入団テストを受けていると言うことでファイターズの2007年シーズンに向けての補強はとりあえず終了と見て良いのかもしれない。そこで今週末にはオープン戦も始まることですし、現有戦力でファイターズの今シーズンを取りあえず占おうと思います。

もちろん昨シーズンのように公式戦開幕の前日にトレード成立なんてことも有り得るので、まだ予断を許さないといったところなのかもしれませんが…。

ファイターズは北海道移転の年から毎年サプライズ補強でチームの戦力を増強してきた。

2004年 SHINJO、フェルナンド・セギノール

2005年       稲葉篤紀

2006年       岡島秀樹

三年間のアメリカ球界でのプレーを終えて日本球界復帰をほのめかしていた新庄剛志に真っ先に食指を動かしたのはファイターズだった。当時の新庄はどちらかというと都落ちのイメージがあり、特に競合球団もなく獲得できた。敗戦処理。も正直なところ、移転する新球団の目玉になる人気選手という程度の意識だった。またセギノールにしても、旧ブルーウェーブを一年で解雇された選手。何で?と思ったが、ファイターズのスカウトが観戦した試合で日本での欠点が修正されているのを見て獲得交渉をしたと聞き、そういうものなのかと思ったものでした。

2005年の稲葉は大リーグへの挑戦を意図してFA権を行使したものの、オファーが無く宙ぶらりのところをファイターズが2月のキャンプ期間中に契約交渉したものでした。

2006年の岡島に関してはジャイアンツのキャンプ、オープン戦を通じて音沙汰がなかったので個人的に岡島びいきな敗戦処理。もどうしたものかと案じていたのですが、ジャイアンツで窓際同様だった投手を巧く戦力にしました。岡島無くして昨年の栄冠はなかったでしょう。

この傾向から行くと、SHINJO、小笠原道大、岡島が抜けるチーム事情を考えればあっと驚く補強があるのかと考えました。各球団が無視している中村なぞ、まさにそのターゲットかと思いましたが<苦笑>、どうやら縁は無さそうです。

もっとも上記のサプライズ補強の時期が年々遅くなっていることを考えれば、今年はシーズンに入ってから6月末のトレード期限までに何かあるのかもしれませんね。

【投手】

昨年は十二球団ナンバーワンのチーム防御率を誇る安定ぶりでしたが、金村曉を除けばほとんどが実績一年の投手ばかり。酷使による疲労が残ることが不安なリリーフ陣のみならず、各投手とも昨シーズンの反動が来る不安はぬぐい得ない。しかし悲観をしても仕方ないので、顔ぶれを見て考えてみよう。

最大の問題点は岡島の役割を誰に託すかということでしょう。

ファイターズはこの二年間で岡島以外にブラッドリー・トーマス、吉崎勝、岩下修壱、佐々木貴賀、コリー・リー、高橋憲幸、加藤竜人と計八人の左投手を解雇している。このオフもドラフトでは高校生の吉川光夫を含め三人の左投手を獲得している。しかし、大学生・社会人ドラフトで獲得した宮本賢や山本一徳に昨年の八木智哉の再来や、岡島の穴を埋めるよう期待するのは酷だろう。では誰に岡島の役割を託すか?

武田勝を先発からセットアッパーに回せないだろうか?

昨年ルーキーだった武田勝は当初はリリーバーとして一軍での実績を積み重ねていたが、登板は専らチームが劣勢の場面だった。普通はそのような場面で実績を残すと、いずれ接戦での登板をとなるのだが、武田勝はそうなる前に先発に回った。

武田勝は先発としても充分にチームに貢献したが、完投0が示すようにスタミナに不安が残る。昨シーズン、武田勝の先発は7試合。最長が6回2/3というのが心細い。投球数が百球に達したことはなく、最多でも97球。7試合で3勝1敗、防御率2.50という数字を鵜呑みにしては見誤るだろう。年齢も二年目とはいえ今シーズン中に29歳となる。伸びしろを考えると、先発投手としてより配置転換を提案したい。W武田でMICHEALの前を託したい。

そうすると先発はダルビッシュ有、八木智哉という昨シーズン年間を通じてローテーションを守った両投手を軸に金村、ゴールデンイーグルスから移籍したライアン・グリン、新外国人のブライアン・スウィーニーを加えた五人に、前述の大学・社会人ドラフトの宮本、山本、糸数敬作の中から勝ち抜いた一人を加え、六人で編成したい。武田勝を動かした分、左投手の宮本か山本が出てくるのがバランス上は望ましい気が…。もちろんここに江尻慎太郎、橋本義隆といった実績組も割り込んできて欲しいし、正田樹、須永英輝もそろそろ結果を出さないとと言ったところだ。

中継ぎは先発ローテ争いに敗れた選手が周るのではなく、スペシャリストを揃えたいというのが敗戦処理。の考え方。押本健彦や建山義紀が先発転向を希望していると言われているが、近代野球における中継ぎの重要性を考えるとこの二人は中継ぎから外せない。建山に関しては今年の暮れに32歳になるという、経験がものをいう中継ぎにはうってつけの年齢。あまり期待しすぎると裏切られるというのが建山の相場だが、どんな状況でも投入できる希少価値を活かしたい。この二人に昨年涙の復帰を果たした伊藤剛に本格復活を期待してこの三人から二人を選び、あと一人は左投手が欲しい。実績なら清水章夫だが好不調の波が激しい点で今一信用を置けない。前言を翻すようだが宮本、山本の両左腕ルーキーの一方に中継ぎに回ってもらうのが無難か?

【捕手】

昨年は鶴岡慎也の登用が当たり、勝ち試合には終盤に中嶋聡がマスクを被るという捕手版「勝利の方程式」が確立された。その中嶋も今年で39歳になり、コーチ兼任になるということはプロ二十年、四球団で培った中嶋のノウハウをいよいよ後進に引き継ぎながらのシーズンという気がする。鶴岡が試合終了まで一人でマスクを被れる存在になれるかどうか、今頃他球団は鶴岡の配球傾向を丸裸にしているでしょうし…。実質二年目のジンクスという点ではダルビッシュや八木以上に鶴岡が苦しめられるかもしれませんね。もっとも高橋信二も黙ってはいないと思いますが。むしろ競争という点では中嶋がコーチに専念すると空く三人目の捕手の座に小山桂司、駒居鉄平の争いが熾烈になることを期待したい。

【内野手】

小笠原の抜けた一塁、レギュラーを固定できなかった三塁のポジションを誰が獲るかがまず焦点。新外国人のアンディー・グリーンは外野も含め複数のポジションを守れるということだが、ここは三塁に入ってもらい、一塁は木元邦之、小田智之、田中幸雄の三人で争ってもらいたい。もちろん外国人選手はシーズンが始まってみないとわからないから稲田直人や飯山裕志も諦めることはない。二遊間は基本的に田中賢介と金子誠となるだろうが、実績一年の田中賢介の保険としては川島慶三を推したい。現実には川島は外野のポジション争いに意欲を燃やしているようだが、昨年の数少ない観戦機会では敗戦処理。は川島に野球センスの良さを感じているので保険として川島二塁というプランも温めておきたい。あとは陽仲壽に大器の片鱗を発揮して欲しいところ。

【外野手】

稲葉と森本稀哲は当確として、問題はSHINJOの抜けた穴を誰が埋めるか。スポーツ新聞その他の情報では新人の金子洋平が赤丸急上昇という感じ。偶然だろうが打撃フォームが渦中の中村紀洋に似ている。わざわざ中村獲得に動かなくても中村二世がいるからテストを見送ったのかと思いたくなるほど思いっきりの良いスイングが期待を持たせる。復帰した坪井智哉、昨シーズン頭角を現した紺田敏正との争いになりそうだが、昨シーズン途中に投手から野手に転向した糸井嘉男のバッティングセンスも捨てがたいものがあり、ポジション争いの伏兵となるかもしれない。

もちろん敗戦処理。的には個人的な好みで紺田と同タイプの工藤隆人、済美高の大砲、鵜久森淳志に鎌ヶ谷から卒業して欲しいところだが。

ところで別掲の年齢構成を参照していただきたいが、ファイターズの外野陣は今年33歳になる坪井の下が今年27歳になる紺田までいないのですね。糸井や川島を外野に回すのもむべなるかなという感じです。

【指名打者】

セギノール、残ってくれてありがとう、以上。

(鵜久森は外野よりここで出てくるかも?)

先発:ダルビッシュ、八木、金村、グリン、スウィーニー、宮本

中継ぎ:武田久、武田勝、押本、建山、山本

抑え:MICHEAL

捕手:鶴岡、高橋、中嶋

一塁手:小田、木元、田中幸

二塁手:田中賢

三塁手:グリーン、飯山

遊撃手:金子誠

外野手:森本、稲葉、金子洋、糸井、紺田

指名打者:セギノール

これで一軍枠28人。稲田がいないですね。名前すら出なかった尾崎匡哉、小谷野栄一も忘れた訳ではありませんよ。こうしてみると、左のリリーフ投手が欲しいですね。タイガースの吉野誠を獲得するという話が一部にあったようですが、どうなったのでしょうか?個人的にはホークスを戦力外になった吉田修司を獲得するのも手だったと思っています。経験豊富な左腕リリーバーで、社会人時代の所属が今は無き北海道拓殖銀行。昨シーズンの岩下のように北海道の方々に特有の感動を呼び起こせるのではないかと思ったのですが。

最後にファイターズの支配下選手をポジションと年齢別に一覧にした表を添付しておきますので興味のある方はダウンロードして下さい。

「2007F-playerslist.xls」をダウンロード

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