敢えて言おう!森本稀哲よ、SHINJOの真似をするな!!
2月1日、各球団がスプリングキャンプに突入しました。夜の各スポーツニュースでその模様を確認しましたが、プロ野球選手はやっぱりユニフォーム姿が一番ですね。1日付でエントリーした小笠原道大、ガッツの動向も気になりますが、そのガッツと人気者SHINJOが抜けたファイターズももちろん気になるところ。思えばSHINJOがファイターズにやってきた2004年のファイターズ名護キャンプ初日には約1,500人のファンを集めたが、今年はたったの200人。あらためてSHINJO人気がいかに凄かったかを思い出させるが、そのSHINJOの後継者と目される森本稀哲がSHINJOから受け継いだ「1」を背中と両乳首に貼り付けるパフォーマンスで笑いを取っていたようだ。
しかし、敗戦処理。は敢えて言いたい。ひちょりよ、SHINJOの真似をするなと。
ファイターズファンなら今も強烈に憶えているだろう。昨年の日本シリーズを制した直後の祝賀会、ビールかけでSHINJOと森本がツーショットになるシーンがあり、そこでSHINJOが「ひちょりに背番号1をつけてもらって」といい、森本は「でも僕は つーさん の真似はしませんからね」と言っていた。正直、背番号はともかくSHINJOの抜けたセンターには森本が回るのが一番自然だから、森本がSHINJOを意識するのは、この三年間の師弟関係が無くても当然だろう。あれほどの生きた手本を間近で観ていたのだから、当然参考にして貰いたい。しかし、パフォーマンスに関しては別だと敗戦処理。は考えている。
森本に限らず、パフォーマーとしてのSHINJOの穴を埋めようなどと考えるのをやめた方がよい。
小笠原の穴を埋めるには小笠原並みに打つスラッガーを探せばいい。あるいは育てればよい。それならばSHINJOの穴を埋めるには…
無理です!
小笠原の穴を埋めるのも至極困難ですが、SHINJOに匹敵するパフォーマーは70年超の日本プロ野球で存在しません。もちろん現役でも。
ファイターズ球団も、北海道移転から三年間の盛り上がりをこれからも維持しようと考えているのか、「この選手にこんなパフォーマンスをしてほしい」的なアイディアを募る企画があるようだが、やめた方がいいと思う。パフォーマンスに神経をすり減らしながら普段着のプレーが出来るプロ野球選手なんてSHINJO以外に存在しないのだから。
キャンプ初日のファンの人数の激減で予測できるように今シーズンのファイターズは間違いなく観客動員を減らすだろう。ひょっとしたら移転四年間で最低になるかもしれない。かつて本拠地が後楽園球場から東京ドームになった時に、主催者発表とはいえ空前の観客動員を記録したが、ファンがドームに慣れるごとに年々その数字は減っていった。(そのなれの果てが北海道移転という不退転の決意だったわけだが。)ドームバブルの悪夢の再来がSHINJOバブルという形で再現されるかもしれない。しかも今回SHINJOとともに主砲の小笠原、セットアッパーの岡島秀樹が同時に抜けて戦力面でのダウンも免れがたい、人気だけでなくチーム力のマイナスも大きいダブルパンチである。
今ファイターズが考えなければならないのは、昨シーズンのような快進撃がままならず、成績低迷のシーズンに陥った時にファンをつなぎ止めるコンテンツをつかめるかどうかだ。ただしそこでSHINJOの後継者、森本にパフォーマーとしての一本立ちを…というのは違うと思う。
SHINJOは言っていた。
「俺のパフォーマンスを観に来たお客さんが試合を観て、うちの若い選手達のプレーを観てうちのチームに注目してくれるのが理想」
パ・リーグでファイターズを上回る観客動員数を誇るホークスにパフォーマーはいるか?せいぜいフリオ・ズレータが本塁打を放った後のパフォーマンスくらいだろう。一年や二年、観客が減るのは仕方がない。かつて球場の魅力でファンを引きつける限界を痛感したチームが、まさか野球以外のパフォーマンスに人気を依存するという愚をおかさないと信じたい。その意味でファイターズは今年、二度目の移転元年を迎えると言っても過言では無かろう。敗戦処理。的には今年が「我慢」の一年になるのは覚悟が出来ている。腰を据えて、もう一度道民球団とは何なのかを考えてみて欲しい。
森本稀哲よ、パフォーマーとしてのSHINJOの真似をするのはやめた方がいい。
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