「生」観戦した野球場(28)-八王子市民球場
いろいろな野球場で日本のプロ野球を観てきました。その数40以上。だからどうしたと言われればそれまでですが。
このコーナーでは敗戦処理。がプロ野球の試合を観戦した野球場について順に書いていこうと思います。月に1~2球場の割合で書いていこうと思います。また、シーズン中に新たな球場に行ったら加筆していこうと思います。
第28回 八王子市民球場 観戦球場ファイル-27-
東京の八王子市にある八王子市民球場。冒頭の写真にもあるように、のどかな感じの典型的な地方球場という感じだ。最寄り駅は八王子ではなく、JR中央線で新宿方面からだと八王子の一つ先の西八王子。駅から歩いて10分ほどの位置だ。この地域は高校野球では西東京地区に分類されるが高校野球の予選の場として使われている。プロ野球ではイースタン・リーグの試合に年一回程度使用される。
敗戦処理。が生観戦したのは2002年4月13日のイースタン・リーグ公式戦、ジャイアンツ対ライオンズ戦。試合開始の約一時間前に敗戦処理。が到着するとライオンズが守備練習を始めていた。たまたま視線の先に、とてもプロ野球選手とは思えない、特にライオンズの選手とは思えないずんぐりむっくりの体型の男が三塁の守備位置でノックを受けていた。もうお気付きだと思うが、「おかわり君」こと中村剛也だ。今から五年前のことだし、とてもスムーズなフィールディングとは言えなかった。スタメン発表で中村が「六番・一塁」で出ると知り、「なるほどな」と思ったものだった。一時期のライオンズのファームには右投げ左打ちの一、二番打者タイプが乱立していたので「ライオンズも変わったなぁ」と思ったものだった。敗戦処理。の気まぐれスコアブックによると第二打席でチョン・ミンテからライトのフェンスを直撃するシングルヒットを放っている。一見詰まった感じの当たりがライナーであっという間にライトの頭を越えたのが印象的だったのを憶えている。
あのずんぐりむっくりが、一塁やDHではなく三塁手として華々しく売り出したのはさすがに意外だったが、ファームの試合を観に行くと、時々こういう原石に巡り会うことがあるから楽しい。この一ヶ月後にライオンズのファームの試合を観戦した時には中村はスタメン落ちしていたが、未知なる若手は日によって全然調子が違う<苦笑>。実際には「こいつは凄い!」と思った選手の大半は大成しないのだが<苦笑>。
実は東京を本拠地にするファーム球団はない。ジャイアンツ球場も稲城市ではなく川崎市だ。第24回で紹介した大田スタジアムともども開催される回数が少ない。ジャイアンツのファームは親会社読売新聞の拡販活動の一環として一軍が行かない地方に試合を組んでいる(この日の試合もチケットなどを仕切っているのは読売新聞社の関連の読売情報開発という会社で、球場の外では観客に当日のスポーツ報知を配布した他、読売、報知の定期購読を募っていた)が、もう少し「地元」というものに目を向けるべきだろう。八王子以外に以前は立川でもジャイアンツの二軍戦を行っていたが、東京の西側の拠点と言える八王子、立川はジャイアンツにその気がないならスワローズをターゲットにし、二軍戦の招致に力を入れた方がよいだろう。
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