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2007年5月 5日 (土)

高校野球と特待生制度について敗戦処理。が思うこと。

初めにはっきりしておきたいのは、ある制度なり規則に対して、その適否を論じることと、既に存在している制度なり規則に拘束されうる対象者がそれに従うべきか否かというのは全く別の次元のものであり、混同してはならないと言うことだ。

つまり、他の高校スポーツにおいては特に制約を課していない「スポーツ特待生制度」を高校野球連盟が金科玉条のごとくかたくなに適用し続けることの適否を論じることと、高野連に所属している高校野球部がそれに違反して特待生制度を実施していることを論じるのは別の次元のことであり、混同してはならないと言うことだ。

まず前者だが、これは正しいとか正しくないというレベルの話しではなく、高野連として、高校の課外活動である高校野球にどういうありかたを望むかという次元の問題であり、考えられる水準の中の一つを選択したに過ぎない。

野球部員として、もっといえば野球選手として有力と思える中学生を受け入れるに当たって、野球の技術に対して優遇する制度を認めていたら、引き抜き合戦が過剰になるだろうから、そのきっかけになるような制度を認めない。たしかに筋は通っている。

これがプロ野球ならば「戦力の均衡化を図るために過度な競争を排除する」という理屈になり、これに対する反論として、「球団(企業)努力が反映できず弱者救済に走りすぎ」という意見が出てくるだろう。しかし高校野球においては「高校生の課外活動のあるべき姿を逸脱した過度な勧誘行為を制限する」という正論で押し通してくるだろう。

もちろん、今の高校野球が高校生の課外活動にしては規模が大きすぎるのは周知の事実。何を今さらというのが、大方の野球ファン、世論の意見なのだろう。

敗戦処理。の意見としては、今回の特待生制度問題の発端が、例のライオンズ球団の裏金問題で俎上に載せられた専大北上から波及していったことでもわかるように、もはや高校野球は、高校生の野球の腕比べではない。選手や学校は内外の有象無象に良くも悪くも狙われている。放置しておけば、いろいろな魔の手が忍び寄る格好のターゲットなのである。それならば多少厳しすぎるくらいのルールで制約を課すくらいでも良いと考えている。

プロ野球のスカウトは、有望選手の存在を知れば中学生からマークする。出来れば投手を酷使しない高校に進んで欲しいとか、中学生の親や、野球部の顧問の先生を囲い込む。

また学校側も春と夏の全国大会がNHKテレビで全国放送される注目率の高さに目を付け、新興の学校は知名度を上げるための広告塔として他の運動部に比べ、野球部に力を注ぎ、学校名の露出を図る。

統括する連盟が、多少きつすぎるくらいのルールを定めないと、収拾がつかなくなると思う。

ただし、今回の一斉処分に関しては、疑義を挟まざるを得ない。

最終的に学生野球憲章に違反する特待生制度を申告した学校は376校にのぼったそうだが、これらの学校のほとんどは今年に限って特待生制度を採用していた訳では無かろう。高野連は常態化していた特待生制度を今まで見て見ぬ振りをしていたのではないのか?もっとはっきり言えば、高野連はこの問題を今まで放置していたと言われても、反論できまい。高野連の脇村春夫会長もさすがに「高野連も反省しなければならない」と話していたが、かつてのCMではないが、反省だけなら猿でも出来る。管理責任を誰かが取るべきだろう。お得意の連帯責任の原則にのっとれば高野連幹部の辞任、解任くらいはあって然るべきだろう。

続いて冒頭の部分の後半の「既に存在している制度なり規則に拘束されうる対象者がそれに従うべきか否か」についてだが、これは該当する学校への意見。いかに現実離れしたルールであっても、無視してよいという道理はない。ルールには従うか、従えなければ改正の動きをすべきであるし、何らかのアクションを起こすべきである。

しかしそうは言っても実際には、加盟する高校は弱い立場で、極端な話、今回の376校が徒党を組んで反抗しても高野連はかたくなな姿勢を崩さなかったかもしれない。それでも今回のように一校でも発覚すると、今まで見て見ぬ振り、あるいは黙認していた高野連が手のひらを返したように一刀両断するのが現実なのである。

ならば、学校側が先手を打って形骸化されている学生野球憲章の問題提議に訴える術はなかったのか?

あるとしたら、春の選抜を主催する毎日新聞社、夏の全国高校野球大会を主催する朝日新聞社を動かすという手が取れなかったか?さらにいえば、この二つの新聞社のライバルである読売新聞社を巻き込むのも手だ。

そう考えると、見て見ぬ振りという点では毎日新聞社と朝日新聞社にも批判の矛先が向けられてもおかしくはない。

高野連は今回の件に関連して該当する日本学生野球憲章第13条を変えるつもりはないという。「特待生問題検討私学部会」を設立して各都道府県連盟からの意見を吸い上げて…云々と言っているが、憲章の条文を変えるつもりが無いということは単にこれまで以上に上意下達を徹底するための機関設立に過ぎないと思わざるを得ない。

高校野球のあるべき姿を再検証するには良い機会だと思うが、高野連が聞く耳を持たないのが痛し痒し。

いっそのこと、高知県以外の46都道府県に勢力を誇る特待制度実施の376校で別団体を作ってもう一つの高校野球大会を開いたらどう<苦笑>

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