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2007年6月 9日 (土)

連勝は14で止まったけれど…。ファイターズの快進撃支えた防御率0.54、13試合連続セーブポイントの究極のクローザーの存在

5月19日から続いていたファイターズの連勝が今日(9日)の対スワローズ戦で、14で止まった。交流戦では初黒星だ。その原動力は何といっても投手陣。金村曉や八木智哉の離脱、新外国人ブライアン・スウィーニーの期待外れという誤算を補って余りある若手投手の台頭で昨年より明らかに得点力が落ちている攻撃陣をカバーしている。

そして今回取り上げたいのが、そろそろ各メディアも取り上げ始めているかもしれないが、ファイターズの快進撃を支える究極のストッパーの存在だ。勝ち試合の終盤に登場し、防御率0.5413試合連続セーブポイントを継続中だった究極のクローザーだ。MICHEALでもない。武田久でもない。彼らが登板するとともにマスクをかぶる21年目のベテラン捕手・中嶋聡の存在だ。

皮肉にも連勝の止まった今日の試合で中嶋の連続セーブポイントも止まった。

2対2の同点で迎えた延長十回裏、この回からマウンドに上がった二番手の武田久が鈴木健にサヨナラタイムリーを浴びた。エースのダルビッシュ有が先発し、武田久を注ぎ込んでの黒星。今日も武田久投入に合わせて捕手を鶴岡慎也から中嶋に代えていた。

武田久のいつものパターンはファイターズがリードしている状況で登板し、抑えのMICHEALまでつなぐのが役割だが、武田久登板と同時に捕手も中嶋聡に代わるのがファイターズの昨年からの勝利の方程式。武田久を使わずにMICHEALを投入するときでも同様。MICHEAL投入とともに中嶋が出てくるのが通例だ。

中嶋は今季、18試合にマスクをかぶっている。すべては試合途中からの出場で先発出場はない。中嶋がマスクをかぶっている時の成績を投手成績で当てはめてみた。

中嶋聡 

18試合 1勝2敗14S 34 自責点3 防御率0.79

投手と同じ基準でイニング数、勝敗、セーブ、自責点を計算し、防御率も算出した。ちなみに8日の降雨コールド勝ちのスワローズ戦は中嶋が2対0とリードした七回裏からマスクをかぶり、この回を終えてからコールドゲームになったのでセーブに含めている。そして中嶋は今日の試合で「敗戦捕手」になるまで5月16日のゴールデンイーグルス戦から13試合連続セーブポイント継続中なのであった。継続中だった前日までの防御率が冒頭のタイトル通り0.54だったのだ。

昨日までのファイターズの14連勝の期間も中嶋の存在なくしては語れない14試合中、中嶋が出場しなかったのは1勝目の木下達生が完封勝ちした試合とダルビッシュがジャイアンツ相手に完投勝ちした試合、この二試合のみだ。トレイ・ヒルマン監督は先発投手に完投させる時には捕手を変えない。武田久、MICHEALの出番、あるいは武田勝や昨年なら岡島秀樹を勝ち試合の終盤に投入する時に投手交代とともに捕手もセットで変えるというのが一般的な起用法だ。したがって中嶋とバッテリーを組む投手も限られる。今シーズンでは武田久、MICHEALの他には武田勝と押本健彦、金森敬之しか中嶋とバッテリーを組んでいない。

中嶋とバッテリーを組んだ投手の、中嶋とのバッテリーでの防御率。

武田久

12試合 14回1/3 自責点3 防御率1.88

MICHEAL

14試合 15回 自責点0 防御率0.00

武田勝

2試合 1回2/3 自責点0 防御率0.00

金森敬之

2試合 2回 自責点0 防御率0.00

押本健彦

1試合 1回 自責点0 防御率0.00

実質的に中嶋は武田久とMICHEAL専属のクローザー捕手といっても過言でない状況だ。

中嶋は今シーズンからコーチ兼任となったが、実は開幕から選手として一軍登録されたが、3月29日に出場登録を抹消されてから5月9日に再登録されるまで選手登録されていない期間があった。さらに細かくいうと開幕から3月29日に抹消されるまでの間は出場していない。今シーズンの初出場は5月10日のホークス戦だ。中嶋がいないとどうなるのか。勝ち試合用のセットアッパーとクローザーの武田久とMICHEALが中嶋以外とバッテリーを組んだ場合の防御率を調べてみた。

MICHEAL

9試合 9回1/3 自責点4 防御率3.86

武田久

16試合 18回2/3 自責点4 防御率1.93

武田久は大差ないがMICHEALは中嶋とバッテリーを組む時よりも鶴岡や高橋信二とバッテリーを組んだ時の方が防御率が悪くなっている。

敗戦処理。は正直に言って、捕手の優劣を語るほど捕手の能力に精通していない。しかし一軍でマスクをかぶるようになって実質まだ二年目の鶴岡や、2004年には完全に制捕手の座を独り占めにしたもののその後伸び悩んでいる感のある高橋が未熟というよりも、今年で21年目という中嶋の円熟味のあるリードの方が一枚も二枚も上だというのが実状なのではないか。

中嶋は先月通算2000本安打を達成した田中幸雄より一学年したで現在38歳。捕手は経験を積めば積むほど深みのあるリードが出来るようになると言うが、その深みのあるリードを最大限活かせるようにとヒルマン監督が考えたのがクローザー捕手としての起用だろう。

鶴岡や高橋には中嶋が現役でマスクをかぶっている間に出来るだけ中嶋の良さを吸収して欲しいところだが、中嶋にもまだまだベテランならではのリードを見せて欲しい。スワローズの古田敦也兼任監督は現在41歳。「生涯一捕手」現ゴールデンイーグルスの野村克也監督は45歳まで現役を続けていた。いずれは後継者育成という課題が表面化するだろうが中嶋には一年でも長くクローザー捕手としての輝きを発揮し続けて欲しいものだ。

(記録、年齢は2007年6月9日現在)

追記

6月9日18時31分にエントリーした本稿に重大な事実誤認があったのでその部分に関し、書き直しました。9日のスワローズ対ファイターズ戦の十回裏、武田久登板時に捕手が中嶋に代わっていないと誤認していたため、修正を加えました。記録に関しても修正しています。

6月9日22時30分 敗戦処理。

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