ダルビッシュフルヌード掲載を球団は知らなかった!?-それじゃダルビッシュは朝青龍と同じ?
8月7日付の日刊スポーツによると、8月1日に発売された雑誌「an・an8月8日号」(マガジンハウス刊)でのファイターズ・ダルビッシュ有のフルヌード掲載は球団主導ではなく、ダルビッシュの野球以外の活動をマネジメントしている「エイベックス」が独断専行して実現したものとのこと。2日付の当ブログエントリーダルビッシュ有が雑誌an・anでフルヌードを公開!!で敗戦処理。が書いたことが見当違いだったことが判明してお恥ずかしい限りだ。
なんと球団は同誌にダルビッシュが取り上げられることは把握していたものの、内容に関しては寝耳に水だったそうだ。同社は球団に詫びを入れたと報じている。
所属先が知らない間に突拍子もないことが起きてしまうなんて、今世間をにぎわしている大相撲の横綱朝青龍明徳のケースに似て無くもないですね<苦笑>。
8月7日付日刊スポーツの記事を引用しよう。
◆日本ハム・ダルビッシュ有投手(20)に「無断ヌード禁止」のお達しが出たことが6日、分かった。1日発売の雑誌「an・an」で一糸まとわぬ肉体美を披露。話題をさらったが、球団側は事前に情報をキャッチしておらずに困惑。ファンからも賛否両論の声が寄せられるなど、一時パニック状態に陥った。今後は所属マネジメント事務所と協議しながら、球団が活動内容を精査していく方針を決めた。
球団関係者によれば、雑誌の発売は知っていたが、詳細は把握していなかった。衝撃的な写真だけでなく、コメントも「SEXで恋がときめく!」という刺激的なもの。ファンから球団へ数十件の苦情もあり、波紋を広げていた。すでに球団は所属事務所の「エイベックス」から謝罪を受けており、同様の事態が起きないように情報交換を行うことを決めた。球団関係者によれば「もうないでしょう」と今回が“ラストヌード”になる可能性が高い。
だそうだ。
大相撲の朝青龍の件は今さらここで詳しく書くまでもないだろうが、要は体調不良を理由に大相撲の看板力士である横綱朝青龍が場所間の巡業を休場。師匠も知らない間に祖国モンゴルに帰省しており、なおかつ当地で行われたサッカーイベントに出場し、とても休場の理由となった病状と思えぬ動きを見せたため、仮病疑惑がわき起こり、現役横綱への二場所出場停止などを含む異例の処罰が下された件。朝青龍は処分を受けたショックで現在うつ病寸前の状態に陥っていると言われている。
サッカーイベントをヌード掲載に置き換え、朝青龍の所属する高砂部屋や日本相撲協会をファイターズ球団に置き換えれば、似て無くもない<苦笑>。両者ともに実力とは別の次元でマナーを問われることがあるのも共通点と言ったら言い過ぎか?
ダルビッシュは立派に先発ローテーションの役割を担っており、登板の合間のオフ期間を利用しての取材、撮影であるから朝青龍と比べられてはたまらないとの思いもあるだろう。こちらも半分はジョークで書いている<笑>。それに今ダルビッシュが出場停止になったらファイターズはおしまいだ<苦笑>。
ただ8月2日付当ブログエントリーダルビッシュ有が雑誌an・anでフルヌードを公開!!で触れたようにヌードという内容の衝撃性を考えれば、球団との確認は不可欠であり、企画したエイベックスのみならずダルビッシュ本人にも軽率のそしりは免れまい。もっとも球団のみが蚊帳の外だった確信犯だったのかもしれないが。
最近ではダルビッシュに限らず、野球以外のオフシーズンの活動などを芸能プロダクションにマネージメントを委託している選手が少なくない。その最たるものはサッカーの中田英寿の現役時代だろうが、お笑い界の頂点に立つ吉本興業などの大手芸能事務所が人気アスリートのマネージメントに力を入れている。
この背景には、特にプロ野球選手の場合、統一契約書によりユニフォームを着ての活動はオフシーズンのタレント的な活動であるにせよ、実質的に所属球団に仕切られ、自由に活動できないという制約があるからと言われている。早い話が、ユニフォーム姿の選手は球団またはその親会社の広告塔に過ぎないのである。そこでファイターズでいえば昨年までのSHINJOでもそうだが、ユニフォームを着てのCM出演は球団に権利があるが、ユニフォームを着ないでのCM出演であれば(球団の親会社、スポンサーと競合しない範囲で)球団の同意無しに契約できる等との契約を球団と結ぶのである。
この結果、マネージメント会社としては選手にプラスになり、なおかつあまり前例のない斬新な企画であれば球団からの反対や、ゴーサインの遅れなどを避けるために(球団との契約をぎりぎり拡大解釈して)内緒で進めてしまうのだろう。
選手会が主張している選手の肖像権の問題も、選手より球団側が圧倒的に強い立場で制定された前時代的な統一契約書の文言であり、現代という時代にそぐわないという選手会の主張は一考に値するだろう。どんどん議論すればよい。
マネージメント会社のマネージメント範囲が当初はオフシーズン限定だったものが、球団の拘束時間以外というように広められるように、議論が遅々として進まぬ間にこうしたビジネスはどんどんパイが拡げられる。芸能プロダクションの関与には賛否両論あるだろうが、うまくいけばオフシーズンの活動においても今までにない形でのファンとスター選手との接点が生まれるかもしれない。
高校時代の喫煙疑惑に始まり、甲子園での大活躍。入団一年目のキャンプでの未成年喫煙騒動。入団二年目でのエース級の活躍と常に周囲を騒がせてきたダルビッシュがおそらくプロ野球界では初と思われるフルヌードで雑誌に登場。そしてタレントサエコ との熱愛報道(8月7日付スポーツニッポン)まで出た。サッカー界における中田英寿がそうであったように、ダルビッシュもプロ野球界ではこれまでにないタレント的なスタートして歩んでいくのかもしれない。需要があるのであれば、本業の妨げにならない限り、そういうプロ野球選手がいても良いと思う。
ただ、せっかくプロモーションをしてくれるバックボーンがあるのなら、もう少しファンに接する態度を洗練したものにした方がよいと苦言を呈する向きが少なくないことも肝に銘じてもらいたい。今年のオールスター第一戦登板後の放送席でのインタビュー応答などを観ていると、プロ野球選手としてのインタビューの受け答えもかなり立派になってきたのは認める。あとは練習の場などでファンに声をかけられたり、囲まれた時の対応を向上させてくれれば言うこと無しだ。
8月8日付追記
7日付紙面でダルビッシュとタレントのサエコとの熱愛ぶりをスクープしたスポーツニッポンは8日付でサエコが妊娠三ヶ月で二人がこの秋にも出来ちゃった結婚をすると報じた。スポニチの独壇場といった感じだが、さすが我らがダルビッシュ。球も速いが手も早い!しかも相手はサセ…おっと失礼<笑>。
でもスポニチ、若槻千夏「ダルに失恋」はちと暴走でないのか<苦笑>?
それにしてもフルヌード掲載→熱愛発覚→出来ちゃった婚と、ダルビッシュの周辺は賑やかでスピード感にあふれている。
狙うは8月の裏月刊MVP?
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