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2007年9月 8日 (土)

2000本安打を花道に、「ミスターファイターズ」今季限りで引退へ

2008 8日付日刊スポーツによると、前日7日、ファイターズの編成部門のトップ、島田利正チーム統括本部長が田中幸雄に対し、来季以降、選手として契約を結ぶ意思がないことを伝えたとのこと。「チームにすごい執着心があるのは事実」と語っている田中幸雄に他球団で現役続行の意思はなく、今シーズン限りで22年間の現役生活に終止符を打つことになる模様。

既にトレイ・ヒルマン監督には報告済みで、今日8日にも球団または田中幸雄から選手ら現場などへ報告される予定とのこと。球団側は今後も出場選手登録を抹消せず最後まで戦力として貢献してもらう方針。

ファイターズ一筋で22年間バットを振り続けた正真正銘の「ミスターファイターズ」-我らが幸雄さん こと田中幸雄がついにバットを置く時が来たということか…。

(写真:先月25日の対ライオンズ戦で通算2008本目の安打を放った田中幸。※9月7日時点で最新の安打である。)

今朝(8日)の時点ではスポーツニッポン、スポーツ報知、サンケイスポーツ、デイリースポーツには報じられておらず、日刊スポーツのスクープという形だ(関東地区にて)。だからと言う訳ではないが、まだ「ウソだろう?」という期待がある半面、「来るべき時が来たのか…」という思いが交差する。

http://hokkaido.nikkansports.com/baseball/professional/fighters/p-hf-tp0-20070908-253063.html

しかし、冷静に考えれば、今年5月に念願の2000本安打も達成したし、昨年はリーグ優勝、日本一、アジアチャンピオンにも輝いた。衰えは明らかだし、節目であることは確かだ。22年間、チームとファンのためにバットを振り続けた「ミスターファイターズ」への花道を用意するためにも、シーズン終了間際になる前に発表するのも田中幸雄と、そしてファンに対する配慮なのかもしれない。少なくともこの報道だけの情報で敗戦処理。なりに頭を整理するとそうなる。

また、選手の年俸高騰化に伴う球界全般的な経営面での支障から、近年では高額年俸のベテラン選手ほどあっさりと見切りを付けられる傾向の中、田中幸雄も極端な年俸ダウンこそあるものの、よくぞファイターズも田中幸雄と契約を続けてきたとも思える。もちろんそれには田中幸雄自身に通算2000本安打達成という大目標があり、それが少なくとも「日本ハム」になってからは生え抜きの選手では初の金字塔になることを考えると、球団としてもバックアップしたいだろうし、また東京を離れて北海道に移転した後も、チームを愛してやまない東京時代のファンにとってのカリスマスター選手であり、もはや表面的な数字で評価できる存在を超越しているということもあったのだろう。東京ドームや、関東圏の試合でスタメン発表に名を告げられる時、怒濤のような大拍手が起きる。それこそ昨年までのSHINJO、小笠原道大の上を行くヒーローなのだ。

全盛期ならFAで手を挙げれば、名乗り出た球団はあったに違いない。何しろ遊撃手としての守備が堅く、なおかつ四番を打てる打者なんて十二球団を見渡してもそうはいなかった。しかし片岡篤史、小笠原道大と断腸の思いでケジメをつけなければならなくなったファイターズファンを田中幸雄は一度としてそういう思いにさせなかった。

実はある有力な情報によると、ヒルマン監督就任一年目の2003年、それまでの日本人監督のスタイルとの急激な変化と、球団も求めていた急速な若返り化の方針転換もあってかなりモチベーションが低下していた時期があったという。ごく親しい関係者に「他球団ならどんな評価をしてくれるのだろう…」と愚痴った時期もあったという。しかし田中幸雄がヒルマン野球を理解しようとするとともに、ヒルマン監督自身も日本球界のファンに根強い生え抜きの選手に対する愛情の深さなど、日本流を理解し始め、次第に溝が無くなっていったという。そうした浮き沈みを経て、昨年はファイターズ在籍21年目にして初めて「優勝」を体験し、札幌ドームで後輩達の手で胴上げをされ、今季は長年慣れ親しんだ東京ドームで、それこそ後楽園球場の時代から声援を送り続けたファンの前で通算2000本安打の金字塔を達成できた。

正式発表の折りにはあらためてエントリーを起こそうと思うが、取りあえずは今月の東京ドームでの二試合にその勇姿を拝みたいし、最後の花道はもちろん日本シリーズだ。昨年は日本シリーズの舞台も経験したが、実際に出場したのはナゴヤドームでの代打の打席のみ。今年の日本シリーズはパ・リーグの本拠地から始まる。第一戦で相手の先発が左の高橋尚成か、内海哲也なら一塁手かDHでのスタメン出場も充分期待できる。札幌ドームで日本シリーズ出場という瞬間を我々ファンも目に焼き付けいではないか!まだまだ幸雄さんから目が離せない!

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