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2007年10月19日 (金)

一年を二日で暮らすいい男!?

一年を二日で暮らすいい男!?

誰のことだかわかりますね? そうです。もちろん今日のクライマックスシリーズ第二ステージ最終戦で決勝本塁打を放ったファイターズのフェルナンド・セギノールです!!

元ネタがわからない人はお父さんに聞いて下さい<笑>。

レギュラーシーズン、16勝1敗で勝率が.941、防御率1.82どちらか一つだけでもとてつもない数字なのにその両方を成し遂げた成瀬善久(しかもファイターズ戦は4勝0敗、防御率1.55)から、打率、下から三番目の.249、三振数リーグ第4位の130「つながない」四番ことセギノールが価千金の一発を放つとは!!

まさに「信ジラレナ~イ」一発でクライマックスステージ最終戦を制したファイターズ。本当におめでとうございます。

一年を二日で暮らすいい男

今年のセギノールと言えば、とにかく打てない。巷では「つなぎの四番」がもてはやされる今日この頃、ファイターズの四番打者だけは「つながない四番」「(チャンスを)つぶす四番」という新境地を歩んできました。一年を通じて、今日の一発と、9月11日の千葉マリンスタジアムでの対マリーンズ戦の九回表に小林雅英から放った逆転3ラン。この二日間のみ存在感を示したといっても過言ではなかったと思います。

しかし、もっと凄いのはこの男を最後まで「信ジテマシタァ~!!」と使い続けたトレイ・ヒルマン監督です!!

いくら他にいないとはいえ、ここまで頑なに使い続けるとは恐れ入りました。前のエントリーで成瀬を一勝二敗でも第五戦に温存したボビー・バレンタイン監督を賞賛しましたが、ヒルマン監督の一貫性を貫く精神にもあっぱれを送りたいです。

バレンタイン監督といい、ヒルマン監督といい、外国人の勝負師というのは私のような日本的凡人の想像では及ばないことを考えているようですね。

それにしても、2004年にパ・リーグで始めたプレーオフ制度が骨子となっている今年のクライマックスシリーズ。いろいろと賛否両論はありますが、この五試合は本当に野球の醍醐味を楽しませてくれました。そしてそれを象徴していたのが一連のセレモニーの後、両チームの選手達がお互いの健闘をたたえ合って、握手をしたり抱き合っていたシーン。アマチュアスポーツではたまに観ることが出来ますが、プロ野球では本当に珍しい、感動的なシーンだったと思います。

GAORAで解説していた岩本勉が「ボクシングの選手にも見せてやりたい」とつぶやいたのをしっかり聞きましたよ<>

さらにその後、グラウンドに散らばった紙テープを片付けている職員さん達とも真摯に握手をするヒルマン監督の姿を。

この素晴らしい野球人が。自分が贔屓にしているチームの監督であったという幸運に本当に感謝したいと思います。

そして、もう一度セギノール。

敗戦処理。はしっかりと観ている。昨年のリーグ優勝の時も、日本シリーズを制した時も、今年千葉マリンでリーグ優勝を決めた時も、胴上げなどが一段落すると、セギノールがナインを外野席の応援団の方に先導していたことを。ファンへの感謝を忘れない、実はいい奴だということを。

最後にもう一つ思いつきました。

「セギノールを笑うものはセギノールに泣く」

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