多村仁の故障は想定内?-星野ジャパンの北京五輪予選登録24選手を敗戦処理。が選ぶと…!?
23日に最後の練習試合を終えた北京五輪野球日本代表-星野ジャパンが予選が行われる台湾へと旅立った。実は豪州代表との二連戦の後にも、最終候補31選手の中から4人の選手が予選のメンバーから漏れることが明らかになった。武田久、武田勝、加藤大輔の3人の投手と、腰痛発生で自ら辞退したらしい多村仁。
多村の故障は日本代表を預かる星野仙一監督としては折り込み済みかもしれないが<苦笑>、台湾に乗り込む27選手の中から、予選3試合でベンチ入りできる24選手に絞り込むまで、あと3人、誰かがベンチ入り出来ないことになる。
それは誰か?
敗戦処理。が勝手に台湾での予選3試合にベンチ入りする24選手を選んでみました。
最初に最終候補の31選手をリストアップしておきましょう。
■星野ジャパン最終候補
投手
上原浩治、高橋尚成、川上憲伸、岩瀬仁紀、藤川球児、ダルビッシュ有、武田久、武田勝、渡辺俊介、小林宏之、成瀬善久、涌井秀章、加藤大輔、長谷部康平
捕手
阿部慎之助、矢野輝弘、相川亮二、里崎智也
内野手
荒木雅博、井端弘和、村田修一、新井貴浩、宮本慎也、西岡剛(TSUYOSHI)、川崎宗則
外野手
森野将彦、青木宣親、稲葉篤紀、大村三郎(サブロー)、多村仁、和田一浩
まず考え方として、3試合だけのための人選だと言うこと。
予選を1位通過して首尾よく北京五輪に進出した場合でも、来夏に北京でのメンバーを再選出すればよいわけで、この3試合を1位通過するために最善の24人を選ぼうという発想にしました。
3試合しか無いのだから、先発投手は3人いれば充分。
とまでは言いませんが、不測の事態に備えてあと1、2人いればいいでしょう。
敗戦処理。が推す3人の先発投手は川上憲伸、ダルビッシュ有、成瀬善久。この3人にプラス2人。新日鐵君津時代にシドニー五輪のメンバーとして、また2006年のWBCにも選ばれて国際大会の経験豊富な渡辺俊介と、今後の国際大会への投資という意味も込めて涌井秀章を入れたい。残念であるが高橋尚成と小林宏之には涙を飲んでもらおう。
投手で2人減らせば、残すはあと1人。
現在4人いる捕手を1人外したらどうか。内野手7人、外野手6人というのは結構ギリギリの線だ。しかし、気になる報道がある。
報道によると台湾での予選にはブルペン捕手が登録できないらしい。
もしそうだとしたら、試合中のリリーフ投手の準備に登録されている選手を使わなければならないことを意味する。それゆえ現時点まで4人の捕手を候補として残しているのだろう。捕手を3人にした場合、例えばの話だが、阿部と里崎の一方が捕手でもう一方がDHとして出場すると、ブルペンで投手の球を受けられる本職の捕手が1人しかいないということになる。プロ野球選手の中でもトップレベルの捕手にブルペン捕手をさせなければならないとすれば国際大会ならではの厳しさとも言えよう。しかし、それでも捕手を削る以外無さそうだ。
矢野にプロ17年の経験を集大成してブルペンのまとめ役を…
相川にアテネ五輪とWBCに続いてまとめ役を…。
ごめんなさい、矢野…。
ということで、敗戦処理。が24人を選ぶとすると、以下のようになる。
■北京五輪予選最終登録24選手私案
※ポジション、氏名、五輪&WBC出場歴、野手は練習試合で守ったポジション
練習試合5試合の成績-投手は勝-敗 S 投球回、自責点、防御率
野手は打数-安打 打率、本塁打、打点
練習試合は11月17日~19日のNPB球団との対戦と、22日、23日の豪州代表戦を対象にしています。
選に漏れた選手も、北京では試合数も違いますし、また別の選び方があって然るべきですから次のチャンスを目指して欲しいですね。
投手
上原浩治 04ア、06WBC
0-0 0S 2回 自0 0.00
川上憲伸
1-0 0S 4回 自0 0.00
岩瀬仁紀 03ア予
0-0 0S 1回 自0 0.00
藤川球児 06WBC
0-0 1S 3回 自0 0.00
ダルビッシュ有
1-0 0S 8回 自2 2.25
渡辺俊介 00シ 06WBC
0-0 0S 4回 自0 0.00
成瀬善久
1-0 0S 5回 自0 0.00
涌井秀章
1-0 0S 5回 自1 1.80
長谷部康平
0-0 0S 1回 自0 0.00
捕手
阿部慎之助 00シ C
15-6 .400 1本 4打点
相川亮二 04ア 06WBC C
2-0 .000 0本 0打点
里崎智也 06WBC C
7-2 .286 0本 1打点
一塁手
新井貴浩 06WBC 1B
17-4 .235 0本 3打点
二塁手
西岡剛 06WBC 2B
13-4 .308 1本 4打点
荒木雅博 2B CF
7-4 .571 0本 0打点
宮本慎也 04ア 06WBC 2B 3B
4-1 .250 0本 0打点
三塁手
村田修一 3B
16-6 .375 1本 2打点
森野将彦 1B 3B
6-0 .000 0本 0打点
遊撃手
井端弘和
7-2 .286 0本 0打点
川崎宗則 06WBC SS
19-4 .211 0本 4打点
外野手
青木宣親 06WBC CF
17-6 .353 0本 4打点
稲葉篤紀 RF
20-8 .400 0本 1打点
大村三郎 LF RF
12-3 .250 0本 1打点
和田一浩 04ア 06WBC
4-4 1.000 0本 1打点
不選出=最終候補選手
高橋尚成
0-0 0S 3回 自0 0.00
武田久【不選出確定】
0-0 0S 2回 自1 4.50
武田勝【不選出確定】
0-0 0S 2回 自0 0.00
小林宏之 06WBC
0-0 0S 3回 自0 0.00
加藤大輔【不選出確定】
0-0 0S 2回 自0 0.00
矢野輝弘
2-1 .500 0本 0打点
多村仁【不選出確定】06WBC
10-3 .300 0本 0打点
※井端と和田は練習試合では守備についていない。
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コメント
こんばんは。
> 25日深夜のテレビ朝日系「Get Sports」での星野監督のインタビューによると、ブルペンとベンチのパイプ役としてブルペン捕手の役割が重要になり、投手の調子を見極める能力に秀でた矢野捕手をかなり評価しているようですね。
---
矢野捕手の選出理由、一瞬なるほど、と思ったのですが。
観察眼なら谷繁捕手にしても球界屈指だと思いますし、肩は断然谷繁捕手の方が上ですので、もしもの時の出場を考えても、そもそも論で言うと第三の捕手は(宮本選手と共にWBCでもサポート役として活躍した)谷繁選手こそが相応しかったのではないかと。
であっても、
「各球団のエース級が居並ぶブルペンで、投手の調子を見極める」
この役目に、ドラゴンズの谷繁捕手でなく、タイガースの矢野捕手を指名した。
…
メンバーを選出したのは、阪神・星野SDだったのでしょうか。
荒木選手二塁スタメンにご賛同頂き、ありがとうございます。
短期決戦でもありますし、確かに「ツキ」という要素も侮れませんよね。
なお、件の李晋暎選手は今回のメンバーには選出されていないようですので、この点は西岡選手に追い風が吹いていますね。
あの時はドームでしたが、今回は屋外ですし(吹きすぎて落球はご勘弁願いたいところですが…)。
> 怪牽制
---
思わず、噴きました。
おかげで、ディスプレイも拭きました。
投稿: Eagles fly free | 2007年11月28日 (水) 23時26分
Eagles fly free 様、コメントをありがとうございました。
> うろ覚えで恐縮ですが、アテネでもそうだったような気がします。
私もアテネに関してはうろ覚えです<苦笑>。
25日深夜のテレビ朝日系「Get Sports」での星野監督のインタビューによると、ブルペンとベンチのパイプ役としてブルペン捕手の役割が重要になり、投手の調子を見極める能力に秀でた矢野捕手をかなり評価しているようですね。
星野監督にとっては宮本慎也と矢野は特別な存在のようです。
相川ではなく、矢野が三人目の捕手として登録されそうな印象を受けました。
P.S.
貴ブログでの二塁荒木登用案、大賛成です。
西岡も悪くないですが、荒木を差し置くほどではというのが敗戦処理。の印象です。
西岡はWBCではアジアラウンド韓国戦では満塁の走者一掃と思える打球を超ファインプレーで阻まれたり、アメリカ戦では肝心な時にタッチアップが早かったり<?>と、大舞台でツキを味方に出来ないタイプという印象があります。
多村の故障と西岡のアンラッキーは想定の範囲に入れておかなければならないでしょうね。
あの怪牽制で刺されたのが西岡だったのも偶然ではないような気がします。
投稿: 敗戦処理。 | 2007年11月28日 (水) 00時48分
こんばんは。
> 報道によると台湾での予選にはブルペン捕手が登録できないらしい。
---
うろ覚えで恐縮ですが、アテネでもそうだったような気がします。
尤も、どのチームも条件は一緒ですのでこの点異論はないのですが、ただ、どの国であれブルペン捕手が登録できた方が便利なはず(特に日本に有利なわけではない)、と思うのは、私だけでしょうか…
投稿: Eagles fly free | 2007年11月27日 (火) 02時16分