あれ、「12球団全選手カラー百科名鑑」の出版元が変わっている!?
「12球団全選手カラー百科名鑑」を出している日本スポーツ出版社は野球関連書籍より、プロレス関連の出版物で世に知られる出版社だが、実は発足は現在も競合関係にあるベースボール・マガジン社と縁深い。
看板雑誌の週刊ベースボール誌が今年創刊50周年ということで現在いろいろな企画を打ち出しているベースボール・マガジン社だが決して順風満帆だったわけではなく、1967年に一度倒産している。その後会社更生法の適用を受け、立ち直り、現在に至っているのだが、倒産した当時のベースボール・マガジン社の有力なスタッフの何人かが独立して立ち上げたのが日本スポーツ出版社なのだ。
毎年一足先に書店に並ぶ本家本元のベースボール・マガジン社が出している選手名鑑や他の競合名鑑の軍門に屈したのかと思ったがそんな単純な話ではないようだ。
実は日本スポーツ出版社の社長が昨年の「12球団全選手カラー百科名鑑」発売に前後して民事再生法違反で逮捕されていたのだ。
逮捕された元社長は同社の2004年の経営陣一新の際に社長に就任したのだが、この逮捕劇により同社の経営不振が顕在化していた。それにしても、この方の名前で検索していくと、出るわ出るわ。かなりヤバイ世界の方なのですね、野球ファンだけでなく、プロレスファンの希望がこういう方に委ねられていたなんて…。
プロレスに特に興味を持たない敗戦処理。にとって日本スポーツ出版社との接点は年に一回発売される「12球団全選手カラー百科名鑑」と、同社の野球情報誌「ホームラン」くらいだったから、今この時期になって衝撃を受けているという実態。
ところでこの時期の敗戦処理。の選手情報収集のための三種の神器は、先述した週刊ベースボールの選手名鑑号と、この「12球団全選手カラー百科名鑑」と、もう一つは小関順二氏の「プロ野球 問題だらけの12球団」シリーズ。
「プロ野球 問題だらけの12球団」では新人選手の特徴を小関氏ならではの分析で「この選手はこんなタイプなのか」と頭に入れるのに役立っている。
しかし、このシリーズの出版元、草思社が1月9日に民事再生法の適用を申請をしているのだ。野球界や各球団が問題だらけなのは著者の指摘するとおりだが、出版社の経営状況も問題だらけだったのだ。
果たして、「12球団全選手カラー百科名鑑」のように出版社を変えて「2008年版プロ野球 問題だらけの12球団」が世に出るのだろうか?
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コメント
Eagles fly free 様、コメントをありがとうございました。
> ご心配の件ですが、ぴあから出版されるようですよ。
それは朗報ですね。リンクも読みました。
それにしても、元エントリーで取り上げた二誌の出版元についての評価は対照的ですね。
情報ありがとうございました。
投稿: 敗戦処理。 | 2008年2月23日 (土) 19時25分
敗戦処理。さん、こんばんは。
ご心配の件ですが、ぴあから出版されるようですよ。
http://sns.nikkansports.com/users/koseki/diary/show/35912
まずは、一安心ですね。
投稿: Eagles fly free | 2008年2月19日 (火) 03時44分