今年のジャイアンツの開幕三連戦は地上波では観られない!?

２月も下旬にさしかかり、ようやくオープン戦も始まりましたが、月の下旬になると翌月の一ヶ月分の番組情報が載った雑誌が発売されます。来月の番組情報誌によると、３月28日に開幕するセ・リーグの開幕カードでジャイアンツが神宮球場に乗り込んでスワローズと対戦する開幕三連戦が地上波で生中継されない可能性があります。

ジャイアンツの開幕戦が地上波で中継されないとしたら、敗戦処理。が野球に興味を持ち始めてから初めてのことではないでしょうか？

セ・リーグ開幕の３月28日から、ジャイアンツは神宮球場でスワローズと三連戦を行う。近年、開幕カードは二年前の順位に基づいて、Ａクラス三球団がホームとなる形を取っているが2006年セ・リーグ３位のスワローズが同４位のジャイアンツを迎え撃つ形だ。金曜日にあたる28日がナイトゲームで、土日になる29、30日はデーゲーム。ところがこの三日間、地上波の番組表に「東京ヤクルト×巨人」の文字はない。

ＢＳ、ＣＳの頁まで観ると、この三連戦をフジテレビ系列のＣＳ、「フジテレビ739」が生中継することになっているからフジテレビ系列が放映権を得ていることがわかる。開幕三連戦が行われている時間帯のフジテレビ地上波の番組は「未定」となっていて、急転放送される可能性を残しているのが救いだが…。

地上波で生中継されるのが当たり前だったジャイアンツ戦というだけでなく、昨年のセ・リーグの優勝チームの開幕戦であり、スワローズからアレックス・ラミレスとセス・グライシンガーがジャイアンツに移ったこともあって「禍根対決」との見方も成り立つ。スワローズの新監督はジャイアンツＯＢの高田繁新監督。高田繁VS原辰徳の「新旧エイトマン対決」でもある。昨シーズンまでスワローズでプレイングマネージャーを務めていた古田敦也が解説すれば、さらに話題性アップも間違いない。（北京五輪・野球日本代表監督星野仙一様および御一行様はＮＨＫ ＢＳ１で放送予定のドラゴンズ対カープ戦のゲストに呼ばれるでしょうから。）

フジテレビよ、何をためらっているのだ！

ちなみにジャイアンツはビジターでの開幕三連戦を終えると、翌週は東京ドームで六連戦。ドラゴンズ、タイガースと昨年のクライマックスシリーズに進出した上位対決となるがこの六連戦はすべて地上波での生中継が確定していると、以前に滝鼻卓雄オーナーが語っていた。オーナー自らトップセールスをするという話も出ていたが、その甲斐あってか本拠地開幕シリーズは無事に商談成立したようだ。

だがしかしリーグ開幕戦が地上波で放送されないとしたら、ファンの気運の盛り上がりに水をさすことこの上ない。

ジャイアンツの試合をテレビで観ようと思ったら、そのために契約を結ばないと観ることが出来ない、ＣＳ放送と契約を結ぶしかない時代に、ついになってしまうのか。敗戦処理。としても、ついに観念せざるを得ない時が来たということでしょうかね。

そもそも日本には「ユニバーサル・アクセス権」という考え方すら無いからなぁ…。

最後に蛇足ながら、ジャイアンツの本拠地開幕戦となる4月1日の対ドラゴンズ戦では横綱白鳳が始球式をすることが決まっているらしい。

３月12日追記。

二週間分のテレビ番組情報誌によると、３月28日のセ・リーグ開幕戦、スワローズ対ジャイアンツ戦は19時から地上波・フジテレビ系列で生中継されるようです。21:09までは放送延長とのこと。とりあえず一安心ですね。