「生」観戦した野球場(42)-小瀬スポーツ公園野球場
今回は敗戦処理。が訪れた38番目の球場、山梨県の甲府市にある小瀬スポーツ公園野球場を取り上げる。敗戦処理。が観戦したのはイースタン・リーグ公式戦、シーレックス対ジャイアンツ戦。観戦日は2004年6月13日。
敗戦処理。がこの球場に注目したのはこの当時ジャイアンツの監督が山梨県甲府市出身の堀内恒夫で、堀内が監督を務めていた2004年に開幕直前のオープン戦でこの球場が突然使われたからだ。
(写真:小瀬スポーツ公園野球場の内観)
通常開幕の前の週末のオープン戦は、主催球団のホームグラウンドで行われることが多い。開幕を直前に控えた最終実戦テストの時に普段使い慣れていない球場で試合をするよりも、ホームグラウンドで腰を据えて調整に務めたいからであろう。それはビジターとなる球団にとっても、地方球場で開催されるよりは勝手知ったる相手球団のホームグラウンドの方がやりやすいだろう。しかし堀内監督は開幕戦六日前に、東京ドームではなく自分の出身地での試合を組んだのだ。そしてそれは翌2005年も同様だ。そして堀内が退任し、原辰徳が監督に就任した2006年からはジャイアンツの主催ではこの球場での試合が組まれていない。
* 2007年6月11日にプロ野球セ・パ交流戦、ベイスターズ対ライオンズ戦が行われたが、これは山梨県内で行われたプロ野球公式戦としては35年ぶりだったそうだ。
敗戦処理。は高尾に出て中央本線で甲府へ。甲府駅からは「小瀬スポーツ公園行き」のバスに乗って「小瀬武道館」で下車するのが一番近いのだが、2時間に1台しかなく、諦めてタクシーに乗ったら2,080円かかった。
グラウンドの印象は、まあどこにでもある地方球場といったところ。山梨県の高校野球予選の決勝戦に毎年使われていると言うが、この観戦日のようにイースタン・リーグ公式戦がせいぜいといった感じだ。それだけに昨年一軍公式戦が組まれたと聞いた時には驚いたが、少なくとも当時の印象では大事な大事な開幕一週間前にわざわざ本拠地を離れて遠征する程の球場ではないと思った。
* 堀内監督の二年間、ジャイアンツは開幕三連戦で三連敗のスタートを二年間繰り返したが、多少は影響しているのではないかと勘ぐっている。
試合はジャイアンツ先発の真田裕貴が4回5失点の不調だったのが響き、2対12と惨敗。一軍監督の故郷での試合を飾れなかった。
試合の惨敗もあり、監督の恣意的事情で一軍オープン戦を組んでいることに余計に腹が立ってきた。組むにしても開幕直前はないだろうと。
最後に蛇足ながら、この観戦日が2004年6月13日だったことをあらためて付記しておきたい。
東京から甲府まで観戦に行くために早起きした敗戦処理。の睡魔を吹っ飛ばしたのは旧バファローズと旧ブルーウェーブの合併を伝えるNHKの朝のニュースだった。途中駅で慌てて日本経済新聞を購入し、球場に向かう車中で暗澹たる気持ちになったことを今もはっきりと憶えている。
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