今年も、始まった。
単にファイターズの公式戦開幕戦と言うことなら、昨年の千葉マリンでの開幕戦も生観戦した。その時のメンバーで「来年は札幌ドームでの開幕戦に行きましょう」と誓い合ったのが現実になった。昨年は札幌から千葉まで来て下さったメンバーがいたが、今年は逆に関東圏から大挙乗り込んだ形になった。
メンバーの中には移転後、札幌ドーム初戦を必ず現地まで飛んで観戦しているという強者もいるのだが、敗戦処理。もさすがに開幕戦観戦は初めてだ。ファイターズが興行権を持つ、リーグの開幕戦に限定すれば2001年の東京ドーム以来7年ぶりになる。あの時は初回から「ビッグバン打線」が爆発したものの中盤に投手陣がつかまり、「いてまえ打線」にひっくり返されて9対10で惜敗したのだった。
それにしても開幕というのは胸が高まる。今回は周到にチケットや航空券を確保出来たが、一緒に観戦したメンバーの関東圏からの遠征組は皆、前泊しているか、土曜の第二戦まで観てから帰るとかなのに、敗戦処理。は昨日(19日)も明日(21日)も仕事を休めないので日帰りになってしまったのだが、正直ここだけの話、今週の月曜日くらいから日常の仕事をこなしていてもどこかソワソワした感じなのが自分でもわかった<苦笑>。
セ・リーグが金曜日のナイトゲームで開幕戦を行うようになってからジャイアンツの開幕戦観戦がほぼ不可能になっているので、余計にパ・リーグのファイターズの開幕戦を観たいという願望が強くなっており、気持ちが高まっているというのもあるだろう。
開幕戦ならではの派手なセレモニーが続々と行われ、いよいよ始球式。ファイターズは今年も地元の野球少年が始球式を務める。移転5周年ということもあって初年度に手紙を朗読した女の子がプレゼンターと「プレイボール」のコールを務めるという粋な計らいがあった。各球団とも年度の本拠地開幕戦の始球式にはいろいろと趣向を凝らし、人気芸能人や大物0Bが登板することも少なくないが移転してからのファイターズとスワローズのちびっ子による始球式と、カープの地元自治体の長による始球式だけはいつも変わらない(ただし今年のスワローズの開幕戦の始球式はタレントの相武紗季)。
ダルビッシュと小林宏之の先発で引き締まった投手戦。
ファイターズでは森本稀哲、田中賢介の他、小谷野栄一、糸井嘉男、鶴岡慎也といった鎌ヶ谷でもがいているのを観ていた選手が開幕スタメンに名を連ねているのが嬉しい。本当はこれに工藤隆人が加わっていればさらに嬉しいのだが、糸井が六番、しかも坪井智哉より上にいるというのも感慨無量だ。
投手戦の展開は予想していたが、0対0にまま進んだ六回裏。小林宏に思わぬアクシデント。
先頭の鶴岡慎也の安打から始まって一死満塁のチャンスで打席には稲葉篤紀。敗戦処理。も初めて本場差ポロドームでの「稲葉ジャンプ」を体感するがここでマウンドの小林宏がカウント2-1の時点でどこか体調をおかしくした様で不運な降板。小林宏にとっては昨年のクライマックスシリーズ第二ステージに続く札幌ドームでのアクシデント降板ということで、無念だったことだろう。ここで代わった小宮山悟から稲葉がショートゴロ。併殺崩れの間に1点を先制した。
結局はこの1点をダルビッシュが最後まで一人で守りきり、1対0の完封勝ち。昨年の極貧打線を思い出させるような、併殺崩れの間の1点のみの得点での勝利。ダルビッシュ以外が先発する試合は一体どうなるのか…<苦笑>。
試合のポイントとなったのは小林宏の降板以外に五回表のクロスプレーの方が大きかったのではないか。
この回のダルビッシュは先頭の大松尚逸に四球。イヤな予感がしたがその後安打を連ねられ二死満塁。ここでTSUYOSHIからたった一年で登録名を戻した西岡剛が一塁線に強烈なゴロ。ちょっと取り損ねたターメル・スレッジからベースカバーに入ったダルビッシュへの送球より西岡が駆け抜けた方が一瞬速いかとも見えたが一塁塁審がアウトの判定。駆け抜けた西岡がヘルメットを叩きつけて悔しがり、ボビー・バレンタイン監督が必死の抗議をするも例によって判定は覆らず。一緒に観戦したメンバーの中には帰京の便を早めの時間に設定しており3時間が限度というご家族がいたが、願ったり叶ったりの展開だった。正直、敗戦処理。もそうだったのだが試合のチケットより航空券を先に確保しようとしたため、13時試合開始と読んで帰りの時間帯を考えていたのだ。
【20日・札幌ドーム】
M 000 000 000 =0
F 000 001 00× =1
M)●小林宏、小宮山、アブレイユ-里崎
F)○ダルビッシュ-鶴岡
本塁打)両軍ともなし
試合は2時間半くらいで終わった。
まだ144試合のうちの1試合が終わっただけに過ぎないと言ってしまえばそれまでだが、自分が足を運ぶ開幕戦はとても144分の1ではない。例えばマリーンズファンは敗戦という結果に関しては144分の1と割り切ることが出来るかもしれないが「開幕戦」を観ると言うことに費やすエネルギーはとても他の公式戦と同じ144分の1ではあるまい。
さて、明日も仕事なので東京に戻らなければならなかったのが何とも残念だが今年はイースタンの開幕戦を観戦できそうだ。実は鎌ヶ谷での開幕戦を生観戦するのは今年が始めて。ダルビッシュは期待を裏切らなかったが、中田翔はどうだろうか?本当は今日の試合終了時にダルビッシュと中田ががっちり握手するところを一塁側のスタンドから観るつもりだったのだが…。
P.S.
五回裏終了時恒例の「Y.M.C.A.」-やっぱり本家で観ると一安心ですね。ファイターズガールももちろん一緒!
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
宇宙狼様、コメントをありがとうございました。
> 大変でしたでしょうが、締まった試合しかも開幕戦勝利を観る事が出来てよかったですね(^^)
一番大変だったのは行きも帰りも飛行機やシャトルバスでマリサポに囲まれていたことですかね。
帰りの飛行機は到着が遅れ、急遽一部の座席を変更したとかで敗戦処理。の隣にマリサポ二人が後から乗り込んできました。
私もよく観ればファイターズファンとわかる出で立ちだったのですが、彼らはおかまいなしに敗因を語り合っていました。一塁の審判が悪いと<苦笑>。
> しかし開場前に18,000人の列というのは何とも.. 期待の現れなんでしょうが。
そうだったのですか。12時過ぎにドームに着きましたが、その時もかなりの行列で実際に中に入るまで15分くらいかかったような気がしました。
とにかく凄い熱気でした。
それでは、これから鎌ヶ谷に向かいます。
投稿: 敗戦処理。 | 2008年3月22日 (土) 09時53分
日帰り観戦、お疲れ様でした。大変でしたでしょうが、締まった試合しかも開幕戦勝利を観る事が出来てよかったですね(^^)
しかし開場前に18,000人の列というのは何とも.. 期待の現れなんでしょうが。
投稿: 宇宙狼 | 2008年3月21日 (金) 10時06分