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2008年3月12日 (水)

これでいいのか中田翔!?

ついに決断を迫られる時がやってくる。中田翔の周辺が騒がしくなってきた。今日(12)の対スワローズ戦でも三振を喫し、これで目下14打席連続ノーヒットとなってしまった。

ファイターズのオープン戦は残り三試合。明日13日は試合がないので首脳陣は鎌ヶ谷での教育リーグシーレックス戦に出場させ、その後に開幕一軍メンバーに残すか決断するという。思わぬ形で怪物の鎌ヶ谷デビューが実現してしまうのか、中田はどうなるのか?

一番良くないところは本人の口から二軍に落ちた方が云々などという言葉が発せられること。それ以外はそんなに気にすることはないのではないかというのが敗戦処理。の意見。

練習試合やオープン戦の序盤に豪快な一発を放っていた頃には「開幕スタメン当確!!と騒がれていたが、相手もプロ。そんなに続かないのは容易に想像できる。松井秀喜の一年目のオープン戦だって、散々だった。今のうちにとことん悩み、苦しみ、早い時期に脱出してくれればいいというのが敗戦処理。の意見。だからせめて、オープン戦くらいは最後まで一軍の投手と対戦して欲しかった。オープン戦の最後数試合はベストオーダーで臨みたいという考えもわかるが、それこそ十数年に一人の逸材。多少のリスクを負っても、あるいは他の選手から不公平云々という声が多少挙がっても、中田にプラスになるのなら、敢えて「えこひいき」をしてでも育てるべし。

9日に放送されたTBS系列の「サンデーモーニング」では普段ファイターズOBであることをかけらも見せない張本勲氏が自分が指導したい旨を発言していた。

張本氏はファイターズの前身のフライヤーズに長く在籍し、「日本ハム」になってチームカラーが一新され、白仁天、大杉勝男といった旧東映カラーの濃い選手が次々とトレードに出され、張本氏も1975年シーズン後にジャイアンツにトレードされた。あまりにも急速に改革をはかり、旧球団の顔と言える選手を次々と放出する姿勢に疑問を感じた張本氏はこの球団に愛着を持っていない。実はその時の監督が就任したばかりの大沢啓二新監督だったのだが、張本氏は監督ではなく球団の体質に憤りを感じていたという。

その張本氏が古巣のために一肌脱ぐとは考えにくい。もがき苦しむ金の卵を放っておけないというのが本音かもしれないが、ひょっとしたらこれも強烈な古巣批判なのかもしれないと、敗戦処理。は邪推している。

そもそも敗戦処理。は今シーズンのコーチングスタッフで新たに一軍打撃コーチに加わった中島輝士という人選に首を捻っている。中島は昨シーズンまでアマ選手担当のスカウトで中田を担当していた。その中田が入団するからといって、これまでコーチ経験のない人間をいきなり一軍コーチに据えるというのが安直に思えてならないのだ。

スカウト業務に従事しながらコーチになるための研鑽を積んでいて機が熟しての就任ならわかるが、どうもそうは思えない。前任の淡口憲治コーチの解任はチーム全体の打撃不振の責任を取らせるということで説明が付くが中島のコーチ就任には懐疑的だった。球団として金の卵を育てるための万全の体制なのだろうか?

元々球団に批判的な張本氏がそのような球団の体質に憤りを感じ、球界の金の卵がもがき苦しむのに手をさしのべたいという想いを強くしているのが本音なのではないかと。

張本氏の特別レッスンはたぶん実現しないのではと敗戦処理。は推測しているがこういう話が出るのもそれだけ中田が大物だということ。

 

 

一方ではCS放送でファイターズひいきの解説をしている光山英和氏のブログによると、光山氏のかつての同僚であった石井浩郎氏が中田への指導に興味を示しているらしい。

 光山英和オフィシャルブログ 塞翁が馬  中田 翔 考察

たしかに石井浩郎氏のような勝負強い、相手にダメージを与える打者に育って欲しいというのはある。梨田昌孝監督も旧バファローズ出身だし、実現すれば願ったり叶ったりだ。ただし当の石井氏はライオンズの二軍監督を退任してからはプロ野球界から足を洗っており、実業家として好スタートを切っているとのこと。こちらも実現性は…。

  

梨田ルートでは他に佐々木恭介氏当たりはどうだろうか?

  

あるいはファイターズOBなら「背番号6」の先輩でもある柏原純一氏とか。

柏原さんはファイターズのフロントにいるはずだから障害は少ないと思われるが…。

  

    

それにしても、梨田新監督はとんでもない爆弾を背負ったようなものだ。

ただでさえ二年連続リーグ優勝のチームを率いるプレッシャーがあるはずだ。昨年を上回るには日本シリーズに勝つしかないわけだ。成績が下がれば、トレイ・ヒルマン前監督と比較されるのは必至。特に北海道に移転してからの地元ファンにとっては、ファイターズ移転元年に既にヒルマン前監督が指揮をとっていたということはファイターズ=ヒルマン野球なのである。ファンの頭の中にはヒルマン流しかないと言っても過言ではない。

そのうえに中田である。中田を使わずに昨年のような投高打低傾向であれば「中田を使え!」という声はすぐに挙がるだろうし(ファームが鎌ヶ谷で札幌と離れているから生「中田」の情報が乏しいので余計に中田待望論が起こりやすい)、中田を使ってなかなか中田に結果が出ず成長が望めないとなればそれこそバッシングを浴びる。

ネガティブな要素ばかり並べてしまったが、要は中田が本領発揮すればすべて丸く収まるのである。このチームの「何でもあり」の社風ならぬ球団風<>が健在ならばそんなに深刻にならずにある日突然中田のバットが大噴火するような気もするのだが…。

とにかく皆さん、長い目で観ましょうよ。これから十年、十五年、いや二十年(大リーグに行かなければ)ファンを熱くさせてくれそうな選手なのですから!

  

  

  

  

  

3月14日追記

あれ? さんからコメントでご指摘をいただきましたが、中島輝士打撃コーチは今回が初めてのコーチ経験ではなく、現役引退直後の1999年に一年間だけ旧バファローズの二軍打撃コーチを務めていました。

敗戦処理。の思いこみによる事実誤認でした。誠に申し訳ありませんでした。

ここに訂正させていただきます。

  

  

  

  

  

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コメント

あれ? 様、初めまして。コメントをありがとうございました。

> 中島輝士、近鉄時代にコーチ経験あったような・・・

これは大変失礼いたしました。

ファイターズから旧バファローズに移った中島は1998年のシーズン限りで現役を退いた後、翌1999年にバファローズで二軍打撃コーチを一年間務めていましたね。

これは事実誤認でした。早速、元エントリーの方に訂正を入れておきます。


> も一つ書くと、張本さんってコーチ経験ありましたっけ?

張本さんのコーチ経験は1973年の日拓ホームフライヤーズ時代に選手兼任コーチを務めたことがあったと記憶しています。

あとは春季キャンプで短期間の臨時コーチがあったくらいでしょうか。

ご指摘ありがとうございました。

またいつでもブログに遊びにいらして下さい。

投稿: 敗戦処理。 | 2008年3月14日 (金) 00時15分

も一つ書くと、張本さんってコーチ経験ありましたっけ?

投稿: あれ? | 2008年3月13日 (木) 09時40分

中島輝士、近鉄時代にコーチ経験あったような・・・

投稿: あれ? | 2008年3月13日 (木) 09時26分

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