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2008年3月 9日 (日)

リニューアルした神宮球場に早速行ってきました。

01   

  

先日スポーツニュースなどでお披露目されていましたが、スワローズの本拠地にしてアマチュア野球の聖地といわれる明治神宮野球場がリニューアルされました。そしてその初戦、スワローズ対ライオンズ戦を敗戦処理。は早速生観戦してきた。たしかに前評判通り、ハイビジョン映像のスコアボードなど、神宮球場は生まれ変わりましたね。

(写真:リニューアルされたスコアボードに映し出された、ファイターズ時代とは別人のように打ちまくる川島慶三)

アレックス・ラミレスがジャイアンツを選んだのはお金だけが理由ではないかもしれませんね<苦笑>

今回の神宮球場リニューアルは

1.スコアボード全面がフルカラーLED表示になり、映像が国内最高級に。

2.昨年まで91mしかなかった両翼を101mに拡張。

3.天然芝にかなり近い人工芝を野球場としては世界に先駆けて初採用。

4.MLBのヤンキースやマリナーズが採用している繊維性のバックネットでネット裏のファンの視界がクリアーに。

の4点。冒頭の画像はそのスコアボードをフルスクリーン仕様にした際の模様。昨年までの4倍のサイズになり、国内最大の面積に。おまけに画像はハイビジョン映像となる。

02 また、出場選手の表示などを残してリプレイすることも可能で、その際はこんな感じになる。残念ながらデビュー戦となった今日のライオンズ戦では序盤からライオンズが一方的にリードする展開になったため、スワローズファンを酔わせるような演出はままならなかったが。

    

ただどちらの映像も、看板に偽りなしというか、これまで各球場で観た大型ビジョンとは明らかにモノが違う。リアル過ぎて気味が悪い程だ。

そして二番目の映像は両翼が昨年までの91mから101mに拡張されたグラウンドの全体図。これだけでは何がどう変わったのかわからないだろうが<苦笑>

この日の試合でも五回裏に青木宣親が放ったレフトポール際の飛球は昨年までだったらぎりぎりの本塁打だったものがレフトフライになってしまった。また四回表の佐藤友亮のレフトへのライナーも昨年までだったらそのままスタンドインという打球がフェンスに直撃し、クッションボールがまともに跳ね返ったため二塁打にならず返球で二塁手前で刺されてしまった。

スワローズはこのオフにFA権を行使してライオンズに移籍した石井一久に代わる人的補償で福地寿樹を獲得したが、プロテクト枠に入っていなかった選手の中で本拠地リニューアルに最もマッチした選手だったのだろう。石井一久が先発した今日の試合で福地も途中から出場。ライオンズ応援団が陣取るレフトスタンドの目の前のレフトに守備につき、ライオンズ応援団やファンから暖かい拍手を受けていた。

もっとも拡張したといってもこれまで狭すぎたのが並みになっただけで、しかも両翼だけスタンドを削って深くしたので左中間、右中間の膨らみがない。それほど劇的にこの球場でのプレースタイルが変わるとは思えない。

むしろ気になったのは人工芝のリニューアルに伴って内野の土の部分にも変化が観られたこと。

一回裏の川島慶三の三塁前のセーフティ・バントは普通のグラウンドなら転がって三塁線の外に出る打球がラインの内側でラインに平行に進む形で内野安打になった。また七回裏二死三塁からの福地の当たり損ないのゴロもホームベース近くで弾んで普通ならファウルラインの外側に転がるものが三塁線の内側に力なく転がって内野安打になってしまった。今回のリニューアルで人工芝ヒット(別名「神宮ヒット」)は少なくなるということだが、投手が打ち取った打球が特定の場所で跳ねると内野安打になってしまうというのならそれは改良すべきだろう。

試合はスワローズからライオンズに移籍した石井一が凱旋登板。名前が告げられると一塁側のスタンドからも大きな拍手と「お帰り~!」の声も飛んだ。一方のスワローズはその石井一の背番号16を受け継いだ大学生・社会人ドラフト1巡目ルーキー加藤幹典が先発。

石井一は初回にアダム・リグスにタイムリーを浴びたもののその後立ち直って5イニングを1失点にまとめたが加藤は二回表にライオンズの新・四番打者クレイグ・ブラゼルに右中間スタンドに放り込まれると自分を見失ったか、連打を浴びてこの回3失点。続く三回表には一死から佐藤に四球を与えて自らのボークで二塁に進まれるとボロボロに。中島裕之と江藤智にそれぞれ2ランを浴びて4失点。立ち直りを期待した四回表にも1点を加えられ、ついに立ち直りのきっかけを見いだせることなく4イニング8失点でKOの憂き目にあった。

敗戦処理。はセ・リーグの開幕カードであるこの球場でのスワローズ対ジャイアンツ戦の三戦目のチケットを購入しており、今回はその下見を兼ねてリニューアルした神宮球場を見物したという次第。もちろんスワローズの新監督が元ジャイアンツのV9戦士にして昨年までファイターズのGMだった高田繁監督というのも興味深いところだ。

冒頭の川島慶を始め、今日は高田補強の選手がいい味を出していた。

川島慶は第一打席のバントヒットを皮切りに左腕・石井一から三打席連続安打。右の山岸穣と対戦した第四打席こそ三振に仕留められたが再び左腕の三井浩二と対戦した第五打席でも安打を放ち、鎌ヶ谷でも観た記憶がない5打数4安打の固め打ち。守備でもファイターズ時代にコンバートされたセンターに入り、打球に対する反応の良さを見せてくれていた。

川島慶とともにトレードでスワローズに来た押本健彦も八回表に登板して1イニングを無失点に切り抜けたし、加藤が8失点した直後の二番手として登板した、ファイターズから戦力外通告を受けてトライアウトを経てスワローズ入りした萩原淳も五回表の1イニングを無失点で切り抜けた。

また、そのトライアウトで結果を問わず獲得した前ジャイアンツの斉藤宜之も途中出場したがこちらは四球と二飛に終わり、アピールはならなかった。

【9日・神宮球場】

L 034 100 000 =8

Ys100 000 110 =3

L)○石井一、山岸、三井、岡本-細川

Ys)●加藤、萩原、木田、佐藤、押本、五十嵐-福川、米野

本塁打)ブラゼル3号(加藤・2回)、中島2号2ラン(加藤・3回)、江藤1号2ラン(加藤・3回)

セ・リーグより先に開幕を向かえるパ・リーグのライオンズの方が順調な試合運びをするのはわかるとして、スワローズとしては本拠地球場のリニューアルより重要なチームのリニューアルの目玉の一つである加藤の絶不調は頭の痛いところかもしれない。もう一人の目玉の由規は先日のファイターズ戦での登板で中田翔以外にはボコボコにされていたし…。

最後にリニューアルされたスコアボードに「喝!」を。

  

01_3 01_4       従来のレイアウトを残すのは構わないが、四死球数と失策数の間のスペースを利用して審判員の名前を常時表示すべきだろう。今度はそれが可能になったはずなのだから。

   

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

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