小笠原道大よ、東京ドームで待っているぞ
ファームの選手がいわゆる投内連携などに時間を割いているジャイアンツ球場のグラウンドの片隅で、小笠原と二岡が黙々と調整していた。内野のスタンドから遠巻きに観て、小笠原の存在はすぐわかった。走り方というか、歩き方で何となく小笠原だと認識できるのだ。しかし二岡は近くのスタンドまで行かないとわかりにくい。やっぱり存在感が違うのか。
二人とも主にレフトからセンターの位置にかけて、フェンス寄りの場所を走っていた。小笠原は主にレフトからセンター方向にはダッシュで行き、ゆっくり歩いてレフト方向に戻り、そこから再びダッシュをする。そんな繰り返し。
内野のグラウンドでいきいきとした動きをしているファームの選手達とは全く別の動きをする小笠原。黙々と今の自分に必要なトレーニングに励む小笠原。その姿に、もはや語り尽くされた表現ですが、「サムライ」を感じました。
二岡は小笠原の今日の動きと比べると、まだゆっくりという感じでした。
一部報道では本拠地東京ドームでのオープン戦から実戦復帰するという話もある。敗戦処理。も16日の対タイガース戦を生観戦予定なので、そこで小笠原のプレーが観られればそれはもちろんありがたいが、あくまで重要なのはシーズン。無理をしないで欲しい。
素人考えながら、あのフルスイングが成り立つためには、相当な土台造りが必要だと思う。開幕に合わせて突貫工事で間に合わせ、顔で四球を選んだり、格下の相手からごまかしの安打を稼ぐ小笠原なんて観たくない。あのフルスイングで相手投手や相手チームのファンを震え上がらせてこそ、小笠原は小笠原道大なのだ。
原ジャイアンツにとって開幕スタートダッシュは大事だが、小笠原には小笠原であって欲しいという思いの方が強い。
完全な「小笠原道大」になって東京ドームに帰ってきて欲しい。
(写真:その後、室内練習場での練習を終え、球場を出る前にファンにサインをする小笠原。左右の両エースが申し訳なさそうにサインを断って球場を出て行ったのとは対照的に小笠原は求めた人全員にサインをしていた。敗戦処理。を含めて。)
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コメント
ナターシャ様、コメントをありがとうございました。
> ファイターズのファンでもある敗戦処理。さんだからこそ
そんなふうに見れるんでしょうね。
ファイターズのみのファンである私には、そのような優しい気持ちでは見守る事が出来ません。
去った人なんですよね。
去る人もいれば、来る人もいる。
個人的にはそのジャイアンツの宿命のライバルであるタイガースに自ら選んで移籍した片岡篤史にも悪い感情は持っていません。もちろん寂しかったですけど。
稲葉篤紀やSHINJOはFA制度がなかったらうちのチームには来ていなかったかもしれませんし。
稲葉がFAで移籍してきて、交流戦で初めて神宮球場に戻ってきた試合でスワローズのライトスタンドの応援団の人達は稲葉の第一打席にスワローズ時代のヒッティングマーチで迎えました。
左右両方のスタンドから応援歌が流れる中、稲葉の打球はスワローズファンで埋まったライトスタンドへ。それでも稲葉コールをしてくれるスワローズファン。何て懐の深い人達なんだなとと感動したものでした。
ところで、元エントリーで
> 左右の両エースが申し訳なさそうにサインを断って球場を出て行ったのとは対照的に小笠原は求めた人全員にサインをしていた。
と書きましたが、そんなガッツの様子を観ていると「どこのユニフォームを着ていても、ガッツはファイターズのガッツと変わらないな」と感じました。
投稿: 敗戦処理。 | 2008年3月 6日 (木) 00時23分
敗戦処理。さんこんにちは。
ファイターズのファンでもある敗戦処理。さんだからこそ
そんなふうに見れるんでしょうね。
ファイターズのみのファンである私には、そのような優しい気持ちでは見守る事が出来ません。
去った人なんですよね。
でも、他のジャイアンツの選手とは区別しますね。
楽しく野球出来るのかな、今の場所で...という事は気になっています。
ちなみに、ジャガー横田のご主人もファイターズとジャイアンツ両方応援しているそうです。
昨年日本シリーズに両球団が進んだら身を二つにして応援しようと思っていたとか。
実際実現したらとっても疲れそうですね。
昨年の楽天戦、マー君大好きなファイターズファンのおばさま達もうマー君が投げる試合は見たくないと思ったらしいですよ。
でも、小笠原が居るうちに実現して欲しいですね。
投稿: ナターシャ | 2008年3月 5日 (水) 17時31分