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2008年4月26日 (土)

帰ってきたアンパンマン!!

01_3  

一軍の内野手不足を補うために一軍に昇格していた尾崎匡哉が25日付で菊地和正と入れ替わりで二軍に落ちてきた。4月20日付の当blogエントリー 金子誠がイースタン出場で軽快な動き!! で、一軍に復帰したら誰と入れ替えか? では選手生命を賭けて捕手コンバートに取り組んでいる尾崎を急場しのぎで内野手補充のために一軍に置いておくのなら、金子誠が登録される時に尾崎を落とした方が本人の捕手修行のためには好都合という旨のことを書いた。金子誠との入れ替わりは尾崎でなくミッチ・ジョーンズだったが、尾崎も結局落ちてきた。

チーム事情を別とすれば尾崎にとってはファームで捕手としての修行を積んだ方が良いというのが敗戦処理。の考えなのだが、今日(26)のイースタンリーグ公式戦、対ゴールデンイーグルス戦に尾崎は「九番・二塁」でスタメン出場した。

尾崎にとって、良かったのか悪かったのか?

ファイターズが八木智哉、ゴールデンイーグルスが松崎伸吾という、どちらも一軍の先発ローテーションで投げてもらわなければならない投手の先発で始まったこの試合。八木が沖原佳典にソロ本塁打を浴びて1点を先制された直後の二回裏、今浪隆博のタイムリーで1対1の同点に追いついた直後、尾崎に第一打席が回ってきた。定番ソングの「アンパンマンのマーチ」が流れる中、見事にレフト前にはじき、さらにチャンスを拡げた。この後、村田和哉がライト前に弾き返して二者生還。3対1と逆転した。ここまで2勝17敗で勝率は何と.105と信じがたい数字のチームだが(それでも選手会長の打率よりはマシな数字!)八木が投げているだけに三週間ぶりの白星に期待が高まる。

  

復帰と言えば八木以外にも稲田直人が前日から実戦復帰を果たしている。昨日(25日)は「二番・二塁」、今日は「二番・三塁」で出場だ。こちらは打席ではかつて流れていた「宇宙戦艦ヤマトのテーマ」の替え歌が久々に聴けた。2006年シーズン中に初の一軍入りを果たしてから一軍にずっと定着していただけに本当に懐かしい。

アンパンマンやら宇宙戦艦ヤマトやら、老若男女に知名度のある曲の替え歌が使われることの多いファイターズのファームの選手の応援歌。そのほとんどはK老人と並ぶファイターズスタジアムの名物、応援団のS氏の考案らしいが、そのSさんによると今シーズンのファイターズのファームの白星はこれまですべて土曜日。だから今日こそ勝てそうだとのこと。頼もしい。

八木は沖原に本塁打を打たれた後は安定感のある投球。つけいる隙を与えない。しかし六回表になってゴールデンイーグルス打線にいい当たりを続けられる。先頭の枡田慎太郎の打球はライト線にいい当たりのライトフライ。続く横川史学にはセンター前にゴロで抜ける安打。さらに四番の吉岡雄二にレフトの頭上を越える二塁打で一死二、三塁と一打同点のピンチ。

01_2 ここで沖原に代わって二塁に入っている育成選手の内村賢介。たぶん初めて観る選手だが、身長163cmという小柄な選手でいかにも何かしでかしそうな雰囲気の選手。2点差ながらスクイズのサイン。これを投手前に決めて八木が慌ててバックホームするも間に合わず。八木の野選を誘った。記録上は犠打野選だが、おそらく一塁に投げても間に合わない感じだった。あるいは一塁に投げても間に合わないと判断した八木がダメ元でバックホームしたようにも思えた。 そして続く山崎隆広がセンターに犠牲フライでついに3対3の同点。この回の投球を観る限り八木のスタミナ切れは明らかだった。

ちなみに前出の内村は山崎隆のセンターへの犠飛の際、センターの村田からショートの今浪を経てバックホームする間に一塁から二塁に進んだ。北信越BCリーグで最多盗塁を記録したのは伊達じゃない!

六回裏、四球で出たジョーンズが二死後に今浪の浅いセンター前安打で判断好く三塁へ。一軍では凡打が続き、それゆえに覇気が無く映ったジョーンズだが、ファームでは真面目にひたむきにプレーしているのだ。そしてこの好走塁が効き、続く尾崎の三遊間を抜けそうな当たりが枡田に阻まれ内野安打止まりだったがジョーンズが勝ち越しのホームを踏んだ。

(冒頭の写真は殊勲打の直後の七回表の守備でファンのコールに応える尾崎)

 

スタミナ切れ?の八木は六回表で降板。一方の松崎は七回裏も続投。中田翔にレフト前に運ばれると金子洋平に死球、ジョーンズに四球で一死満塁のピンチを作り、表の守備からマスクをかぶっている今成亮平がレフト線ぎりぎりに落ちる二塁打で2点を加えられ、さらに尾崎のライトへの犠飛でこの回3点目。7対3とファイターズのリードが拡がった。

八回裏にはこれまた途中出場の鵜久森淳志が二番手の川井貴志からセンターオーバーの今季第1号!終盤の効果的な追加点を歌藤達夫、伊藤剛、山本一徳のリレーで守った。特に三番手で八回表を三人で仕留めた伊藤のスピードがかなり戻ってきたように感じた。

26日・ファイターズスタジアム】

モ 010 002 000 =3

F 030 001 31× =8

モ)●松崎、川井-伊志嶺

F)○八木、歌藤、伊藤、山本-渡部、今成

本塁打)沖原1号(八木・1回)、鵜久森1号(川井・8回)

 

ようやく3勝目。特に鎌ヶ谷での勝利は開幕戦以来だから約一ヶ月ぶり。

実は余談だが敗戦処理。は八木と松崎の投げ合いを過去に別の場所で観たことがある。2005年秋の明治神宮野球大会で大学の部の決勝で創価大の八木と東北福祉大の松崎が先発で投げ合った試合だ。当時既に希望枠でファイターズ入りすることが決まっていた八木と、同じくジャイアンツに希望枠で入団する福田聡志がいる東北福祉大の対戦ということで敗戦処理。は神宮球場までわざわざ観に行ったのだが、ストッパー役の福田は東北福祉大がリードする展開だったのに投げず、代わって松崎の好投が光った。ちなみにその試合は東北福祉大が1対0で勝ったのだがその1点は現マリーンズの根元俊一が左対左を苦にせず八木からレフトスタンドに放り込んだソロ本塁打による得点だった。

 

パ・リーグでは全球団がゴールデンウイークの29日から5月7日まで九連戦を組んでおり、もちろんファイターズも例外ではない。通常六人いる先発投手を中六日で回すローテーションでは一試合埋まらないのでこの期間中に八木が一軍で投げる可能性が浮上してきたと思われる。個人的には九連戦中だけでも中五日で投げてくれれば谷間は出来ないですむのでそうして欲しいのだが、長いシーズンを睨めばここで八木を使いたいのだろう。問題は六回でスタミナ切れと思える内容だった点。一軍ならもっと早くつけ込まれかねない。

02  

さて、前エントリーで車椅子姿のC☆Bの画像をアップしたが、試合中のC☆Bは松葉杖をつきながらグラウンドでパフォーマンスを展開。ファイターズの故障者続出の連鎖反応はここまで来たか…という感じだが、そんな状態でも試合中だけでなく、試合後の東武鎌ヶ谷駅行きのシャトルバスの最終便のファンまで見送っていた。本当に頭の下がる熊だ。

 

敗戦処理。も本人に直接にケガの原因を聞いたが右手の人差し指を口に当てて「秘密」というポーズ。アテンダントの女性も真相を語らない。

気になるのはこの日の前日、25日に故障で戦列を離れていた多田野数人がイースタン初登板を果たしたという事実。そしてこのタイミングでC☆Bが右足を引きずっているということ。多田野が身体が元気になり、一方でC☆Bが…。

閑話休題。

敗戦処理。は尾崎に関して捕手修行という観点から、急場しのぎ要員として一軍にいるくらいなら故障者の復帰とともに二軍に戻った方が得と考えたのだが、二軍に戻って守ったのは二塁。試合前のシートノックですら捕手としては参加しなかった。スポーツ新聞の公示欄のお決まりの文句「再調整」の三文字で片付けられるが要は力不足で落ちてきたのだろう。ファームでも今成や駒居鉄平に二塁を守らせる状況だから、人手不足で尾崎を急場しのぎで内野を守らせているのか、それとも捕手挑戦そのものに終止符を打ったのか。

 チーム事情に振り回されながらも、それでも五年目で念願の一軍入りを果たし、待望の初安打を放って塁上で涙したほどだから、良かったのだろう。あの応援歌に出てくるように「優しい君」だからこそ、チームもそういう役回りを期待しているのかもしれない。

 

でも、今度一軍に上がったら、もう戻ってくるなよ、尾崎匡哉!!

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コメント

jiRo様、コメント&トラックバックありがとうございました。


> 結論: 連敗ストッパー、俺
なんて思った輩があの場に30人位は居たに違いねぇww
( http://curvedair.blog.shinobi.jp/Entry/29/ )

敗戦処理。もその30人のひとりです。

しかし予言は3勝目より尾崎の方ですね。多少違いましたが結果的にまた「アンパンマンのマーチ」の替え歌が聞けてしまいました<苦笑>。


> 確かに高口ほど内野どこでも…ではないですが、陽ほどエラーしないし、高口ほど三振を増やすタイプでもないので、もうちょっと使ってあげても、とは思いました。

一軍に上がったのも内野手の補充。落ちたのもファームの内野手の補充というのが真相のような気が<爆>!!

投稿: 敗戦処理。 | 2008年4月27日 (日) 15時49分

お疲れさまでございました。寒いわ雨降るわで…

しかし予言通りに3勝目目撃とは(驚

ミッチ>鎌ヶ谷だと球が良く見えるのでしょうか
伊藤>この日一番良かったのでは

尾崎>会長が落ちた際、てっきり今浪が上がるかと思ってたんですが。今回は陽、高口と右の内野手が三人になったこともあり、それぞれ一長一短ですが、振るい落とされた形になってしまったかと。確かに高口ほど内野どこでも…ではないですが、陽ほどエラーしないし、高口ほど三振を増やすタイプでもないので、もうちょっと使ってあげても、とは思いました。

しかし今年の鎌ヶ谷の応援、明らかに多いです。
ミッチにも優しい(激爆
あそこで冷静に四球を選んだミッチももっと評価されてしかるべきですが、如何せん見てないと判らない部分です…

今日も雨ですかねぇ…

投稿: jiRo | 2008年4月27日 (日) 00時38分

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