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2008年4月27日 (日)

ベース投げ、ベース埋め…マーティー・ブラウン監督の暴挙を“パフォーマンス”と評して良いのか?

26日、ベイスターズ対カープ戦でカープのマーティー・ブラウン監督がまたやった。自軍の攻撃中、打席の前田智徳のハーフスイングをめぐって谷博球審に対して暴言を吐いたとして通算6回目の退場処分を受けたが、怒りの収まらない同監督はホームベースを周辺の土で埋める“パフォーマンス”でスタンドを沸かせた。過去には抗議後に一塁ベースを投げる行為もあり、確信犯的に行っているのは明らかだが、マスコミ報道ではどうも“パフォーマンス”的に面白おかしく報じる傾向にあるようだが、本当にそれでいいのだろうか?

敢えて言わせて貰う。

抗議権のあるブラウン監督が審判員の判定に疑問を持てば審判に抗議することはあろう。その結果、納得できず退場処分を伴うほどに抗議がエスカレートすることも(さすがに退場処分6回ともなると如何なものかと思うが)百歩譲って認めよう。しかしその後にベースを取り外して投げたり、このように埋め尽くす行為を“パフォーマンス”ととらえて良いのだろうか?

まず第一に退場処分を受けたなら、監督代行者を定めて直ちにその場から退場しなければならない。

退場処分後の行為は(引き続き抗議を続けるなども含め)遅延行為に他ならない。試合時間短縮6%をモットーにしている趣旨に明らかに反する。

退場処分や判定そのものになおも不服であれば、提訴試合という方法も残されており、退場処分後にさらなる愚挙をさせてはならない。

敗戦処理。はこう考える。それゆえにブラウン監督の行為や、面白おかしく報道するマスコミに対しては遺憾の意を示さざるを得ない。

また、因果関係があるのか無いのか知らないがブラウン監督が退場処分を受けた試合はこの試合を含めカープは6戦全勝だという。それゆえにナインの士気を鼓舞する狙いでブラウン監督が抗議及び抗議後の愚挙を繰り返しているのではという声が一部にあるようだが、監督に抗議権があるのは審判員の判定に誤りがあった場合に確認、訂正を求めるためのもので士気高揚のために利用するのは筋違いであり、言語道断と言わざるを得ない。

◆米国時代からブラウン監督を知るリブジー監督代行は「彼がいなくなるときはいつも試合のポイント。退場になってでもカツが必要だと感じていたんじゃなかな」。

(27日付日刊スポーツより、下線部元記事のママ)

そして、ここから先はブラウン監督に限ったことではないかもしれないが、そもそもベースを投げたり埋めたりという行為そのものが野球というスポーツに対する侮蔑行為ではないのかという点が敗戦処理。の最大の疑問なのである。

-審判員に対する侮蔑行為のため退場-

こういう記事を見かける。いわゆる誤審騒動、誤審問題は別として、審判員に対して敬意を払わなければならないのは当然だから審判員に対する侮蔑行為が退場処分やその後の制裁金、あるいは出場停止などの追加処分が科されるのと同様に野球というスポーツそのものへの侮蔑行為にも処分を科すというとらえ方があって然るべきではないのだろうか?

いささか話が脱線するが、野球というスポーツにおけるベースというものの位置づけは得点の多い少ないを競うスポーツの種目、特に球技の中で独特のものがあると敗戦処理。は思っている。

例えばサッカーならボールがゴールに入れば得点。バスケットボール、ラグビーなどボールがある特定のスポットに入ることによって得点になるものが多い。またバレーボールやテニス、卓球などは相手の陣地にボールを入れることによって得点が入る。ちょっと意味合いが異なるがゴルフもボールがカップに入ることが基準になる。要するに多くの球技にとってボールがある場所に入ったことで得点になるものがほとんどだと思う。

しかし野球の場合、あくまでも得点の基準はボールではなくベースと選手。打球が外野のフェンスをノーバウンドで超え、本塁打になればサッカーのシュートのように得点になるが本塁打を放った打者走者がホームベースを踏んで始めて得点になるのだからだ。

それゆえに野球というスポーツにおいてベースというものはグラウンドの備品ではなく、プレーや試合の決定的な基準なのであるというのが敗戦処理。の考えであり、それを軽視してあたかもストレスの捌け口のように振る舞うプレーヤーに制裁を科さないのは如何なものかと言いたいのである。

敗戦処理。は野球以外のスポーツにほとんど精通していないが他の種目でこれほど、その競技に必要不可欠であるものに対して敬意を払わない行為がストレスの発散のようになされることがあるのだろうか?

三振したときにバットを叩きつけたり、膝で折ってしまう行為もあるがこれらも道具への八つ当たりに過ぎず感心できない。

こうした行為が外国人監督や外国人選手に多く見受けられるような気がするが、日本人選手以上に審判員に直接手を出すことを強く戒められている彼らがそのストレスの捌け口として道具に八つ当たりしているという見方も成り立つかもしれないが、だとしても情状酌量とはいくまい。

早晩、ブラウン監督への追加処分が発表されるであろう。前例のない処分がされるとは思えないが、この機会に考え直して欲しい問題ではあると思う。

 

【参考エントリー】

2006年5月18日付当blogエントリー ちょっと違うんじゃないの?-カープとSHINJO

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コメント

jackyhk様、コメントをありがとうございました。


> 私には安っぽい猿芝居としか映りませんでした。ブログにもそのことを書くつもりでしたが例のボーンヘッドにかかりっきりでついつい忘れてしまいました。

後から思ったのですが、ハーフスイングの判定に対する不服なのに何故ホームベースを土で埋めるのでしょうか?

三塁の塁審の眼に砂をかける方がパフォーマンスとしてならまだ理にかなっています。

もちろんそんなことは絶対に許されませんが。


> 貴兄のいう「野球そのものに対する侮辱行為」はまさにその通りですし、その行為を(批判することもなく)面白おかしく取り上げるメディアにも問題ありと思います。

カープファンの方には申し訳ない物言いになってしまいますが、かつての達川選手の、身体に当たっていないのに「当たってる、当たってる」と球審に抗議する“パフォーマンス”も敗戦処理。は審判に対する侮蔑行為の範疇だと思っていました。

P.S.
貴blogの、退場になれば全勝ならスタメンを組む前に退場にして欲しい-という発想、賛成です。

もっと前田智徳を…!

投稿: 敗戦処理。 | 2008年5月 2日 (金) 00時12分

Eagles fly free 様、コメントをありがとうございました。

確かに厳密に解釈していけば抗議そのものが「違法」ということになるのが本筋なのでしょうが、日本プロ野球界の通念として監督が抗議に出てくること自体をいわば黙認しているのは公然の事実と言えるでしょう。

したがってその事に言及するのは当エントリーの趣旨とは離れますので退場宣告後の悪あがきと道具や備品を粗末にする、敬意を表さない点に関して俎上に載せてみたのです。

その意味では言葉足らずだったかもしれませんね。

いずれにせよ、何度も何度も同じような醜態をさらす監督に対し、単に制裁金の増額程度でお茶を濁していることに対しての方が敗戦処理。は納得できません。

投稿: 敗戦処理。 | 2008年5月 1日 (木) 23時53分

敗戦処理。さん、こんばんは。

あのケースでは既に主審がスイングの判定を下しているので、監督のアピール権そのものがない(抗議に出てきてはならない)というのが通常のルール解釈かと思われます。

まぁ、現状のプロ野球ではルールなんぞあって無きが如しですが…


本当に、残念ですね。

投稿: Eagles fly free | 2008年4月28日 (月) 00時07分

トラバありがとうございます。

私には安っぽい猿芝居としか映りませんでした。ブログにもそのことを書くつもりでしたが例のボーンヘッドにかかりっきりでついつい忘れてしまいました。

貴兄のいう「野球そのものに対する侮辱行為」はまさにその通りですし、その行為を(批判することもなく)面白おかしく取り上げるメディアにも問題ありと思います。

投稿: jackyhk | 2008年4月27日 (日) 23時12分

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