河原純一…
現在発売中の写真週刊誌「FLASH」(光文社刊)4月22日号に-プロ野球VS.Jリーグ「第2の人生190人」全ドキュメント!-という特集が組まれている。その中に日本のプロ野球界で昨シーズン限りでユニフォームを脱いだ選手の一覧表が記載されているのだが、ライオンズで昨シーズン限りでユニフォームを脱いだ河原純一の欄にはこう書かれてあった。
野球浪人
未定、不明と書かれている選手もいる中、河原の「野球浪人」という表記が目を引く。特集中で河原のことに他に何も触れられていないので余計に気になってしまう。
2002年ジャイアンツ日本一に大きく貢献した河原純一はいったい…?
(写真:現時点で河原にとって最後の登板となった昨年9月17日のイースタン・リーグ対ファイターズ戦。先発した河原は一回裏の先頭打者陽仲壽の打球が直撃し、打者一人での降板となった。)
野球浪人-河原はいまだ現役続行の途を探っているのだろうか?
スワローズから戦力外通告を受けた高津臣吾は再びメジャーを目指したし、ジャイアンツで同じような境遇になりかけた前田幸長は球団と話し合って自由契約選手となってメジャーを目指した。新しくできた日本版独立リーグに進むものもいれば、社会人野球に進む者もいる。昨シーズン後のNPBの合同トライアウトにもチャレンジした河原が今目指しているものは?
冒頭の写真にあるように、敗戦処理。が生観戦した昨年9月17日のファイターズスタジアムでの先発が現時点での河原の最後の登板ということになっているのだが、おそらくはこの時期に河原のようなベテランがファームの試合に登板すると言うことはサバイバルを賭けた登板だったのだろう。この試合では同じく昨シーズン限りで引退した石井貴も登板しているが、もちろんまだ引退表明前であり、貫禄を示した感じの投球であった。河原にしてもマウンドを降りたがKOされたわけではない。悔やんでも悔やみきれない結果だったろう。
だが、チームはベテランに再度のチャンスを与えることはなかった。
スポーツ新聞でライオンズが河原に戦力外通告をした時に敗戦処理。はこの試合のことを思い出した。昨年9月18日付当blogエントリー まずい、もう一敗も出来ない!! でも取り上げたが、プロ野球観戦歴三十年を超える敗戦処理。にとってもこんな壮絶な試合を観たことがないという凄い試合だったので打者一人で降板という河原とのコントラストが印象に残っているのである。そしてその時は漠然と「河原はフォームが綺麗だし、コントロールがいい。打撃投手になったらうまく行くのでは」と勝手に妄想を膨らませていたが後に報道で河原が現役続行を希望していることを知り注目したが、トライアウトの結果も芳しくなく…。
もちろん河原ほどのネームバリューのある選手だからトライアウトで移籍先が決まれば、東山紀之がナレーションを務めるTBS系の「バース・デイ」が放っておく訳がないだろうが…。
自分で現役引退を表明できるプロ野球選手は幸せ者だというが、翌シーズンが開幕したこの時点で「野球浪人」などという表記になる選手がいて、しかも敗戦処理。の贔屓球団の優勝の立役者となった選手だと思うと複雑な心境になる。
次に河原純一の名前に接するのは浪人から脱却する時だろうか?それともまた別の媒体で「あのプロ野球選手は今…」という特集を組まれる時だろうか?
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コメント
鎌ヶ谷大仏さんに同じく。
昨年9月17日の試合は壮絶だったんですね。その試合が河原のラスト登板とは。敗戦処理。さんはことごとく凄い試合を見事に観戦されているので、素晴らしいと思います!野球の神様でも宿っているのでは・・・(^^;
投稿: 長緯 | 2008年4月11日 (金) 21時19分
思わず昨年9月17日のブログを読みに行きました。
投稿: 鎌ヶ谷大仏 | 2008年4月10日 (木) 22時28分