坪井選手、足が出ていますよ!
公認野球規則六.〇六 次の場合、打者は反則行為でアウトになる。
(a)打者が片足または両足を完全にバッタースボックスの外に置いて打った場合。
【原注】本項は、打者が打者席の外に出てバットにボールを当てた(フェアかファウルを問わない)とき、アウトを宣告されることを述べている。球審は、故意四球が企てられているとき、投球を打とうとする打者の足の位置に特に注意を払わなければならない。打者は打者席から跳び出したり、踏み出して投球を打つことは許されない。
バッターボックス前方のラインが消されているので限りなくグレーですが、ラインを消したのは坪井自身。三塁側のライブ指定A席で観ていた敗戦処理。の眼には坪井は「打者席から踏み出して」投球を打ったように見えましたが。
まぁ別に坪井を槍玉に挙げるつもりはありません。
ひょっとしたら規則の文言の読み取り方を敗戦処理。が誤っているだけかもしれません。打者がバッターボックスのラインを足で消すシーンは時折見受けますが審判が注意するわけでもありません。しかし、ルールの基準になるラインをプレーヤーが消してしまい、それでお咎めを受けないスポーツってプロ野球以外にあるのでしょうか?野球がオリンピックの正式種目から除外されてしまいますが、それはメジャーリーガー達が出場しないからと言う理由だけではないような気がしました。
と、堅苦しい話はこの辺にして、本題に入ります。
この球場が名前を「スカイマークスタジアム」と名を変えてから6日に初めて足を運びました。いや、二年前にも一度訪ねたのですがその時は雨天中止でした。
今回は幸いにも暑いくらいの好天で、内外野の天然芝が本当に綺麗でした。ネーミングライツになる以前は「グリーンスタジアム神戸」という名前でしたが、本当にグリーンという響きがピッタリですね。
皆さんご承知のように合併球団である現在のバファローズは合併から三年間の移行期間を終え、今年からホームタウンを一本化しなければならなくなり、この「グリーンスタジアム神戸」のある兵庫県ではなく大阪府の方を選びました。合併初年度から二年間は主催試合を大阪と兵庫とで半々に行うという念の入りようでしたが、三年目の昨年から京セラドーム大阪にシフトしてきたので地元の方々も覚悟は出来ていたのかもしれませんが。
東京生まれの東京育ちの敗戦処理。には兵庫と大阪の違いというか、距離感というか、温度差というか、そういうものがわかりません。しかし阪神大震災からの復興を目指すシンボルとして合併前の旧ブルーウェーブが「がんばろうKOBE」のキャッチフレーズの元、イチローらを中心にハツラツとしたプレーで地元の方々を勇気づけてきた経緯を考えると、合併球団の実権を旧ブルーウェーブ側が握っているにもかかわらず本拠地を離れていくと言うことは寂しいものなのでしょう。
兵庫県にはセ・リーグのモンスター球団、タイガースがいるし、球場の維持運営という面でドーム球場を本拠地にした方が長い目でメリットがあるという見地からなのかもしれません。現実に一つの球団の経営が破綻したための合併だったわけですから、冷徹にビジネスに割り切っての選択だったのでしょう。
しかし、それを地元の旧ブルーウェーブ時代からのファン、さらに遡ればブレーブスのファンの方達はどのように受け止めておられるのでしょうか?兵庫県と大阪府は隣り合わせなので、ちょっと遠くに引っ越したという程度なのでしょうか?
敗戦処理。自身、贔屓球団ファイターズに東京を去られるという事態を経験しています。第一報を聞いた時、このまま東京で尻すぼみになるよりは新しい土地に移った方がチームのためにも良いだろうなということを理屈では理解できても、なかなか受け入れられませんでした。
幸いにもファイターズは北海道に移転してからも年間十試合程度ですが東京ドームで主催試合を開催しています。
復活を賭けた岩本勉と黒木知宏の投げ合いとか、SHINJOの引退宣言とか、田中幸雄の2000本安打達成や引退セレモニーなど東京ドームでの新たなドラマがありました。しかし、移転五年目の今年、ついに土日の主催試合開催がゼロになりました。
いつか、こういう時が来るというのは覚悟していました。東京ドーム、後楽園球場時代を象徴するかのようなミスターファイターズ田中幸雄の引退に、金村曉のトレードが重なり潮時なのかなと言う感じもしましたが…。
バファローズファンも同じような思いなのだろうか…。
スタジアムに向かう市営地下鉄に乗っていて一駅ごとにスタジアムに向かうファンの波が乗り込んでくるのを観ていて数少ない<?>日曜のデーゲームを楽しみにしていた人が如何に多いかと言うことに感動しました。
ホームタウンとフランチャイズ選びは前述したようにビジネスと割り切っての選択だったでしょう。でもそれ以外の面でファンの寂しさを少しでも軽減する術を考えているのでしょうか?
自分の贔屓球団でないにもかかわらず市営地下鉄の車中で敗戦処理。はそんなことを考えていました。
合併球団が旧バファローズの永久欠番であった1番を(本人の内諾を得たとはいえ)あっさりチャラにしてしまったのは何とも解せなく、そんなチームに「バファローズ」を名乗る資格はないと敗戦処理。は今でも思っているのですが球場の外には両球団の偉大な先人を顧みるこのようなボードもあるのですね。鈴木啓示さん以外にも福本豊さんや、山田久志さん、イチロー…。
(写真:ブレーブス黎明期の両エース米田哲也氏、梶本隆夫氏。「ヨネカジ」の愛称で親しまれた。この呼び方を真似たのが今のオグシオ<?>。)
そして敗戦処理。が応援するファイターズの監督は旧バファローズ出身の梨田昌孝で投手コーチは合併球団双方に在籍経験のある吉井理人という現実。
四年前に起きた惨劇を再び繰り返してはなりませんね。
試合そのものに関しては、あくまで贔屓球団の勝利や各選手の好プレーをとことん追求します。しかし日本のプロ野球の発展のためには自分の贔屓球団の成績に一喜一憂しているだけでは不充分なのかもしれません。
だからといってお前に何が出来るのか?と問われると何もないのですが。
この日の試合にはB☆Bが応援に駆けつけていました。試合後にはグラウンドの外でネッピー、リプシーとともに三人でファンにサインをしていました。ビジターであるにもかかわらずB☆Bの周りに集まるファンが圧倒的に多かったように見えたのは気のせいでしょうか?もちろん、滅多に来ないから物珍しさもあったのでしょうが。
日本のプロ野球の試合に本格的なマスコットが登場したのはこの球団の前身のブレーブスが最初でしょう。前述の山田投手や福本選手、イチローらとともにその功績をスタジアムで讃えても良いくらいだと思います。先駆者というものは尊敬されるべきなのです。試合前のスターティングメンバー紹介でマスコットの名前まで紹介するくらいなら島野修さんが扮したブレービーのことを永く讃える発想が欲しいです。
好天で、ファイターズが勝って、昼間から飲んだビールが美味くて最高の生観戦でしたが、試合の前と後にはいろいろと考えることの多い一日でした。
何を言いたいのかわからない文章になってしまいましたが…。
P.S.
そういえばスタンドの通路でロベルト・バルボンさんらしき人を見かけた。
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コメント
>内緒にしておきましょう
よろしくお願いします、と言いたいところでしたが、本人がいなくなってしまいました(涙)。
鎌ヶ谷で応援するのも何か切ないです。
投稿: | 2008年4月12日 (土) 09時04分
京セラ・スカイマークでは思いがけず知り合いとも沢山会いましたが、まさか、敗戦処理。さんもいらしてたとは(驚)。
やはり、野球は外で観た方が気持ちいいとあらためて思いましたね>スカイマークで
#帯同していったB☆B人形(名称:鎌☆B)はネッピーとリプシーに拳でぐりぐりされました(^^;)
##TBは後ほどお返しします。
投稿: 宇宙狼@明日は幕張(予定) | 2008年4月10日 (木) 12時29分
鎌ヶ谷大仏様、コメントをありがとうございました。
> まあ、7の帽子とユニTを持っているわたくしとしては、大目に見てやってください、としかいえません(笑)。
ははは。じゃぁ観なかったことにしましょう。
ライバル<?>の糸井がケガでリタイヤしたとはいえ、代わりに上がってきた村田がすぐにプロ入り初安打を放つなど、坪井の存在も安泰とは言えないですものね。内緒にしておきましょう。
投稿: 敗戦処理。 | 2008年4月10日 (木) 00時07分
まあ、7の帽子とユニTを持っているわたくしとしては、大目に見てやってください、としかいえません(笑)。
バルボンさんは嘱託か何かの肩書きで今もファンサービスをしているんでは。
大阪弁を話すんですよね。
投稿: 鎌ヶ谷大仏 | 2008年4月 9日 (水) 22時03分