「清原和博に来季監督就任を要請」-本気か、バファローズ? いやサンケイスポーツ?
記事を読んでいない方も多いだろうから初めに断っておくが、冒頭の画像でもおわかりいただけるように東京スポーツではなく、サンケイスポーツなのだ。つい先日もジャイアンツの野間口貴彦とモデルでタレントの押切もえの交際をスクープしたサンケイスポーツである。
* もっとも、それより前にスクープしたゴールデンイーグルスが野茂英雄を獲得するという報道は現実味のないものだったようだが<苦笑>。
清原は最近ウエスタン・リーグの試合で実戦復帰。現在は再び欠場しているものの一軍での実戦復帰に向けてステップしているところだ。それがいきなり監督就任要請って…。記事の片隅には「選手兼任も」とフォローしているが。
この新聞が出た日の昼休みに職場でこの紙面を一緒に見たバファローズファンの後輩は、
「こういう記事が出ること自体、俺たちオリックスファンが軽く見られているんですよ。日ハムでヒルマンが辞める時に後任にSHINJOの名前が出ましたか?出ないでしょう。」
と怒っていた。
清原に監督としての適性があるのか無いのか敗戦処理。は認識していないが今は本人はようやく手の届く所まで来た戦列復帰に向けて必死に努力しているところだろう。球団として清原に適性があるとみなしているとしても、内々に話を出来るタイミングでは無い様な気もするが。
同紙に掲載された中村勝広球団本部長のコメント
「現段階でそういうことはない。1年でも長く現役でと頑張っているんだから、そんなことは考えられない」
「5年後、10年後に指導者として段階を踏んで、そうなってくれたらいいと思う」
来年すぐにとは考えていないようなのだ。それでは何故走る、サンケイスポーツ?
既に退団した小泉隆司元球団社長がことあるごとに「将来的に監督をやって、関西を盛り上げてほしい」と公言していたから、このように膨らんで記事が出来るのだろう。
バファローズファンを含めて多くのプロ野球ファンが将来的に清原の監督としての姿を観たいと願っているのであれば、そうなってもらいたい。それこそ選手兼任で「代打、オレ」とやったら古田敦也を上回る歓声が沸きこるだろう。
しかし、ファンが願うのとは別の次元でバファローズ球団は現実を直視せざるを得ないだろう。
■21世紀に入ってからのブルーウェーブ、バファローズ監督一覧
2001年 仰木彬(1994年~)
2002年 石毛宏典
2003年 石毛宏典~Tロン・リー
2004年 伊原春樹
2005年 仰木彬
2006年 中村勝広
2007年 テリー・コリンズ
2008年 テリー・コリンズ~
ここ数年の監督交代の多さはいったい何なんだということ。仰木彬さんが一年で退任したのは仕方ないにしても、そもそも仰木さんを再び引っ張り出さなければならなくなった状況の方に問題があったのである。
こんな状況で、清原に監督を打診するということが、本気で検討されているのであれば、このところまともに二年間指揮を全うした監督がいないという現実を直視していないと批判せざるを得ない。
サンケイスポーツによる、いわゆる「飛ばし記事」であると信じたいものだ。
蛇足だが前出のこの報道に激怒した後輩に、この先の監督問題はどうすればよいと思うか尋ねたら、彼はこう答えた。
「そりゃあ、大ちゃんの長期政権でしょう。今さら梨田さんを返してくれないでしょう<苦笑>?」
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント