♪しゅ~ちしん、しゅ~ちしん
今日(4日)は久々にフジテレビでのジャイアンツ戦中継を観戦。19:00からのミニ番組に始まり、20:54までの中継で延長はなし。そしてフジテレビお得意のメディアミックス戦略の一環として同局の人気番組「クイズ!ヘキサゴンⅡ」とのタイアップで同番組から生まれた人気ユニット羞恥心とPaboが中継のゲストに。イヤな予感がしたが、その通りになった<苦笑>。
少しでも早くグラウンドの様子を知りたいのに数分間のミニ番組も、中継の冒頭もヘキサゴンのお馬鹿キャラ一色に。ただでさえフジテレビの野球中継のオープニングはグラウンドの映像に切り替わるまでが長く、イメージVTRに出てくるジャイアンツの選手は上原浩治だの高橋由伸だの試合に出ていない連中ばかり<苦笑>。
試合中にも、局面に関係なく羞恥心のメンバーがベンチサイドリポートをしたりしてたびたび登場。野球経験のあるメンバーが普段のお馬鹿キャラの衣を脱ぎ捨て、解説の高木豊らにスクイズのシーンの専門的な質問をして食い下がっていたのは事務所的にはOKだったのであろうか<苦笑>?と敗戦処理。が心配になるほど。
思えば、ジャイアンツ戦のナイトゲーム中継での放送時間の延長を各局の先陣を切ってやめることに踏み切ったのがフジテレビだった。
さらにいえば2006年7月7日にはフジテレビはこの年の8月以降のジャイアンツ戦の地上波での中継そのものを中止することを発表した。ジャイアンツ戦の地上波中継減少を象徴する発表だった。
かつてのドル箱番組であっても、ドライに切り捨てる姿勢を明確に示したフジテレビにとってもはや野球中継は自局の人気番組のプロモーションに使う程度のものなのかと、せっかくの野球観戦に醒めている自分に気がついてしまった。
かつて「プロ野球ニュース」で全試合のダイジェスト中継をして試合のポイントを解説者とアナウンサーが分析する当時としては画期的で斬新なスタイルで野球文化の担い手としての気概を感じさせたフジテレビなのだが…。
野球中継はテレビ局が主催球団に放映権料を払って放映権を買って放送するものだが、高額<?>の放映権料を払う代わりに試合中のアトラクションの権利を入手することがあるという。新番組の宣伝などに利用するのが多いようだが。
例えばフジテレビは今年のセ・リーグ開幕戦、スワローズ対ジャイアンツ戦を生中継したが、開幕戦の始球式に自局のオリンピック中継のキャスターに就任したタレントの相武紗季を起用した。
しかしスワローズ球団は毎年の本拠地開幕戦にはこだわりを持っているようで少なくとも敗戦処理。が調査を開始した2000年以降、リトルリーグのチャンピオンチームのメンバーとか、年末に開催されるジュニアチームのメンバーであったりと、一貫して子供達による始球式を開催し続けてきた。それがオリンピックイヤーとはいえ、女性タレントに切り替えられるとは…。
もはやフジテレビにとって野球中継とは手段であって目的ではないのだろう。
野球好きの敗戦処理。の眼には本末転倒と映るが営利企業としては妥当な選択なのであろう。試合の最初と最後を観ることが出来ないとはいえ、約二時間好きなチームの試合を観ることが出来るだけで感謝しなければいけないのであろう。
せめてもの救いは、ゲストの男性タレントに野球の経験があり、このゲストや出演している番組に興味のない野球ファンが眉を顰めるような低レベルの発言をしなかったこと。実際、番宣とわかっていても、腹が立つことがあり、フジテレビのタイアップには特にその傾向が強い気がする。
試合が観たくてチャンネルを合わせている野球ファンを憤慨させて野球文化の担い手としての羞恥心はないのか?とダジャレではなく追求したい時すらある。
しかし、そんなフジテレビだが、実はジャイアンツ戦のナイトゲーム中継で放送時間延長を最初に導入したのは(NHKを別にすれば)フジテレビなのである。
「この時間は塩野義製薬提供、『ミュージックフェア』の時間ですが、スポンサーのご好意によりこのまま野球中継を延長します。」
この言葉にどれだけの野球ファンが救われたことか?
そして30分延長された野球中継を堪能した後で長門裕之、南田洋子夫妻による司会の元、落ち着いた雰囲気の音楽番組を満喫するのが常であった。
敗戦処理。はこの企業のスポンサーシップに敬意を表し、土曜の午後6時に「ミュージックフェア21」を観る時には正座して視聴する。もちろん頭痛の時は痛くなったらすぐセデス<冗>。
因みにその当時、日本テレビは放送時間延長どころか、曜日によっては後楽園球場で行われているジャイアンツ主催試合を生中継しない日があった。
月曜日に午後8時から人気音楽番組「紅白歌のベストテン」の生放送があり、金曜日の午後8時には高視聴率の刑事ドラマ「太陽にほえろ!」が放送されていたからである。
当時の日本テレビは苦肉の策として月曜、金曜にジャイアンツ主催試合がある時は11PMを試合のダイジェスト中継に切り替えていた。
しかしながら、当時子供だった敗戦処理。にとってはたとえ野球中継とはいえ11PMを観るのは勇気の要ることだった<苦笑>。何しろオープニングは野球中継のテーマではなく、あの11PMのテーマだったのだから<苦笑>。
そんな感慨に浸りながら中継を観ていたら案の定、六回表という、ジャイアンツが追加点をあげたもののまだどちらに転ぶかわからない状況で時間切れ。
塩野義製薬さん、もう一度ミュージックフェアを野球中継の後の時間帯に戻して、太っ腹な時間延長を再現して下さい~!
ところでスワローズが故・手塚治虫氏の生誕80周年を記念して「ヤクルトアトムズ」時代のユニフォームを復刻しているのは微笑ましいがヘルメットのYaマークは恥ずかしながら初めてその存在を知った。敗戦処理。が野球に興味を持ち始めた時はまさに「ヤクルトアトムズ」だったがジャイアンツのYGマークのようにYとAが交差するマークの印象が強い。しかしその前二年間、このマークを使用していたそうだ。
明日も自宅でTV観戦。嬉しいことに中継するテレビ東京は系列のBSジャパンで完全中継してくれる。昨年はこの時期のテレビ東京中継によるこのカードでこの局の看板アナ、大橋未歩の夫の城石憲之が大活躍したが今年はどうなるか?
そういえば、中継の中で出されたクイズ、「このグラウンドにいるメンバーの中で『ベストドレッサー賞』を受章したのは誰か?」の答えは誰なのだろうか?
P.S.
余談だが敗戦処理。は三宅正治アナウンサーの司会による、深夜時間帯に放送されていた「クイズ!ヘキサゴン」を毎週欠かさず観ていた!!
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コメント
長緯様、コメントをありがとうございました。
> ちなみに自分は11PMのテーマ(シャバダバシャバダバ~・・・)は、今でも鮮明に覚えています(歌えます)
元エントリーのタイトルを しゅ~ちしん にしようか、シャバダバシャバダバ にしようか迷いましたが、今話題の方を選びました。
何年か前に、日本テレビがジャイアンツのいわゆる消化試合を生放送せずに深夜に一時間くらいに縮小してダイジェスト中継した時には編集が無茶苦茶で試合の展開がわかりにくく不評だったようでしたが、今にして思えばイレブンナイターはなかなかのものだったように思えますね。
「何たって野球は巨人、司会は巨泉。ウッシッシ!」
投稿: 敗戦処理。 | 2008年5月10日 (土) 01時25分
イレブン金曜(月曜)ナイター、懐かしいですね!!
ダイジェストで録画とはいえ、試合終了のシーンまで放送してくれたので、通常の中継と比べても、貴重でした。ですので金曜日の後楽園の試合は、楽しみでもありました。
ちなみに自分は11PMのテーマ(シャバダバシャバダバ~・・・)は、今でも鮮明に覚えています(歌えます)が、それはこの「イレブンナイター」を、子供ながら夜更かししてよく見ていたからです。決して、その他の日も11PMを見ていたからではありません。
投稿: 長緯 | 2008年5月 6日 (火) 10時07分