これだから生観戦はやめられない!
もっと他に歓喜の表現方法は無いのかという持論はさておき、滅多にない瞬間を信じて、ファンは最後まで席を立たずにスタンドに残るのである。
それにしても、1対1で同点の十一回表にマウンドに上がったMICHEALが先頭の福浦和也にストレートの四球を与えた時によぎったいやな予感が現実となった時には正直「今日もダメか…」と落胆した。打率は低いが勝負強いイメージのある大松尚逸。次は経験の浅い神戸拓光。慎重に…と思ったらやられた。MICHEALが本調子でなかっただけでなく、捕手が小山桂治だったために細かい配慮に欠けたのではと悔やんだが、捕手が経験不足なのはウチだけじゃなかったようで。
同点の走者をスコアリングポジションに進める三木肇のバントをマリーンズの捕手、金沢岳が一塁に悪送球。これで2点差から1点差としてなお無死二、三塁とファイターズは望外の好結果を得た。汚名返上と意気込んだ小山こそ凡退したが、小谷野栄一が前進守備の一、二塁間を破り同点に。そして高橋信二が高々とレフトに打ち上げ、三木がサヨナラのホームイン!!
ファイターズが一年に数回(だけ)見せる、神懸かり的逆転劇を目の前で観られるとは本当にラッキーだ。
さらに個人的にはこの奇跡に近い逆転サヨナラ勝ちに鵜久森淳志が絡んでいたことも感慨深い。
サウスポーの川崎雄介から先頭の田中賢介が安打を放った無死一塁で左対左となる稲田直人の代打として登場。投手が右の荻野忠寛に代わったが、食らいついてセンター前に弾き返した。鵜久森のプロ入り通算2本目の安打がドラマの伏線となったのだ。
正直、荻野に代わった時点で併殺も覚悟した。「併殺でも仕方ない。中途半端で悔いを残さぬよう、思いっきり振り切れ!」敗戦処理。の念力が通じたようだ。
これで同点の走者が出たので次のターメル・スレッジの代走で出たDHの三木肇は定石通りに送りバント。一死二、三塁になるかと思ったら金沢の悪送球で1点還してなお無死二、三塁。
十回裏を三者凡退に仕留めた二番手のウインストン・アブレイユを勝ち越したら引っ込めたのはマリーンズとしては予定通りの行動だったのだろう。左打者が二人続くから川崎で入り、二人目の稲田に右の代打が出たら右の荻野を送り込めばいい。そう考えたのは極めてオーソドックスな考え方なのだろう。そして川崎が左対左の田中に安打を許すくらいのシナリオの狂いは何とか修正出来るはずだったのだろうが鵜久森の安打とバント処理ミスというさらに二つの誤算が重なっては手の打ちようがなかったというところだろう。
ファイターズ応援団による新チャンステーマ「チキチキバンバン」で男性ファンと女性ファンが交互に絶叫する斬新なパフォーマンスで外野席の右半分が一体になるなか、ここで小山が決めてくれたら正真正銘の鎌ヶ谷デーになるところだったが、小山凡退の後、小谷野と高橋が決めてくれた。
エースが投げているうちにこの集中力を発揮してくれれば楽に勝てたものを…<苦笑>。
武田久が2イニング投げてしまい、MICHEALも一発を浴び、明日が吉川光夫VS成瀬善久であることを考えると、普通に考えると勝ち目は薄い<苦笑>が、また何かが起きることを信じて明日も東京ドームで試合開始から終了まで見届ける。
稲葉篤紀は大丈夫?
P.S.
五回裏終了時恒例の「Y.M.C.A」 日曜日に観た偽物とはやはり一味違う。トンボ回しの気合いが違います。元祖は違いますな。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント