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2008年5月 7日 (水)

ベイスターズ大矢明彦監督に更迭の動きがあるようですが…。

セ・リーグで最下位に低迷するベイスターズに大矢明彦監督更迭の動きがあるという。先月26日のスポーツ報知によると、4月25日の対カープ戦の勝利を見届けたベイスターズの若林貴世志オーナーはゴールデンウイーク最後までの10試合を少なくとも11敗のペースで乗り切れるよう、まずは早急に五割を維持出来るようにしないと、交流戦から前半戦終了までに借金を完済出来ないと見ており、つまりさらに借金が膨らむようなら、大矢明彦監督の進退問題にもなりかねないと報じている。

そして翌4月26日から5月6日までの9試合、ベイスターズは4勝5敗。

ベイスターズは6日までで9勝211引き分け。勝率は.300。5位のスワローズとは4ゲーム差で、首位のタイガースとは12.5ゲーム差。ちなみにクライマックスシリーズ出場圏内の3位のジャイアンツとは5ゲーム差。たしかに開幕から一ヶ月を経過して楽観視出来るゲーム差ではない。フロントがいろいろ考え始めるタイミングなのかもしれない。

敗戦処理。は正直に言ってさほどベイスターズの試合をチェックしていない。したがって大矢監督の采配がどうのということに触れるほどの知見がない。大矢監督の能力に関してはここでは触れない。

そうなると、監督のシーズン途中の休養(という名の更迭処分)とか、シーズン後の成績不振による解任という行為そのものに付いて触れることになるのだが、例えばベイスターズでいうと、大矢監督の前任の牛島和彦監督は二年間で解任されている。

20056970敗7分 勝率.496 3位。 観客動員   976,004

20065884敗4分 勝率.408 6位。 観客動員 1,106,511

牛島前監督の初年度の三位はチームにとって4年ぶりのAクラス入りだった。しかもT.ウッズが抜けてドラゴンズに移籍されながらの好成績であった。四十歳代半ばの青年監督で親会社のTBSでの解説者としての評判も良かったのを現場に引っ張ってきたという事情を考えると、生え抜きではないが長期政権も委ねられるのではと思えたが、翌年の低迷であっさりと退任した。それが球団からの解雇なのか、牛島前監督自らの本心の辞任なのか敗戦処理。は知らない。しかしどちらだとしても、もったいない気がする。

大矢監督も監督に復帰した昨年はAクラス入りを果たせなかったがタイガースの終盤戦のもたつきの間にゲーム差を詰めて一時はひょっとしたらという夢をファンに持たせた。そして就任二年目の今シーズンの現時点での低迷。牛島前監督と同じ道を歩んでいるようにも思える。

うがった見方をすれば、例えば牛島前監督は一年目と二年目の成績が逆であれば今でも監督を続けているのではないかと思える。

一年目が最下位で二年目が3位だったら、そこで契約が切れても再契約という形に持って行けるかもしれない。しかし一年目に3位でも二年目に最下位に転落すると、チームを弱くしてしまったような印象を与える。トータルすれば同じような二年間の合計成績であっても。

監督の評価って、そんなもので良いのだろうか?

そんなことだと、複数年契約の外国人助っ人選手のように契約最終年までは無理をしない日本人監督がいずれ出てくるのではないか?

ベイスターズ球団は牛島前監督の二年間の成績をきちんと検証して、これ以上監督の座にいてもらっても球団にとってプラスにならないと判断して次の大矢監督に託したのだろうか?

そして今もしも大矢監督のシーズン中の更迭という動きがあるとしたらの話だが、監督を替えれば問題が解決するという明確な答えが出ているのか?

成績が振るわないから、監督を替える。それが必ずしも最良の打開策とは限らないのではないか?

そしてその見極めを責任を持って行えるのはベイスターズでは誰なのか?

単なるカンフル剤として監督の首をすげ替えるというのなら、そんな発想のフロントの首もすげ替えてもらいたい。

ベイスターズが何故今、このような成績で低迷しているか分析出来ない敗戦処理。が言うのもナンだが、安直な打開策に走られないよう、先に一言書いておきたいので書かせてもらった。

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