野村克也監督二度目の3000試合出場おめでとうございます。
もちろん選手としての通算3000試合出場も大記録ですが、監督としても3000試合出場のW金字塔。失礼ながらその大半が戦力的に充分と言えるチームでの試合でないことを考えると、より一層記録にすごみを感じますね。
しかし、監督としての出場記録というのは連盟の表彰対象では無いのでしょうね。普通なら五回終了時、即ち試合が成立した時点で花束贈呈なりがあるところです。なにしろW3000試合出場達成は日本球界で初めてというだけでなく、アメリカ大リーグにも前例がない世界初の記録なのですから。 試合を中断してスタンドも含め全員で祝福したいくらいですね。
一方、節目の記録を同時に二つ達成した選手がいます。
臀部の張りを訴えてスタメンを外れていたファイターズの稲葉篤紀が九回裏二死から代打で登場。通算1500試合出場を達成するとともに、記念の打席で安打を放ち、通算1500安打も同時に達成しました。
(写真:九回裏二死の場面に代打で登場。安打を放ち1500試合出場と1500安打を達成して花束をもらう稲葉)
こちらも野村監督の記録に比べると見劣りしますが、どちらか一方をとっても金字塔です。稲葉選手、おめでとうございます。
しかし九回最後の打者としての登場でした。もしも三振して試合終了なんて結果だったら、晴れの通算1500試合出場を祝えなかったですね。安打が出て本当に良かったです。
しかし、もらった花束は1500試合出場の花束だったのでしょうか、それとも1500本安打の花束だったのでしょうか?
真面目な稲葉のことだから、そんなことを考えずに、祝福するナインやファンに素直に頭を下げたのでしょうが、これがかつての門田博光だったら花束を二つ用意しないと、あとで一悶着あったかもしれません<苦笑>。
個人的には七回裏の3対4の場面で二死二、三塁で打席に紺田敏正という場面で(相手が左投手に代わることが見え見えでも)稲葉起用で良かったのではと思っていましたが。
しかしさすがです。
ベンチから稲葉が姿を出しただけでライトスタンドと一塁側は大盛り上がり。二死無走者でも登場曲は「銀河鉄道999」ではなくチャンステーマの「I was born to love」だったし、ライトスタンドも走者なしの場面では異例の「稲葉ジャンプ」で盛り上がりました。そして稲葉の一振りで同点の走者が出ると、そこから代打の小田智之と、この日無安打だった森本稀哲の連打で同点に追いついてしまうのだから!
今年の東京ドームでのファイターズ主催試合は5月のマリーンズ戦が二試合連続サヨナラ勝ちで終わっている。二ヶ月ぶりとはいえ三試合連続!-と期待したが、伏兵木谷勝己の力投にもう一押しが出来ず引き分け。残念だったけど、負け試合を引き分けにまでこぎつけたのだから、まぁいいか。
やっと日本の野球に慣れてきた感じのターメル・スレッジの故障離脱でさらなる打線の弱体化が懸念される中、ジェイソン・ボッツにようやく来日第1号が出たが、その後のチャンスでは凡退した。二度目の左右両打席本塁打なるかと期待したのだが<苦笑>。
もう一つ残念だったのは、平日のナイトゲームとはいえ、ゴールデンイーグルス側のスタンドが若干淋しかったこと。
ファイターズが北海道に移転してからのファイターズの東京ドームでの主催試合は少なくとも両軍外野席はいっぱいになるものだが、この日はそうでなかった。野村監督の記念すべき試合でもあるのに…。
22時を過ぎ、鳴り物応援も止められる頃にはレフトスタンドは観客数が半分弱になっていた。ライトスタンドは依然として立錐の余地もないのに。
ホームとビジター、追いついた方と、追いつかれた方という差もあったのだろうが…。 今年のファイターズの東京ドーム主催試合は今日でちょうど半分を終えた。明日も明後日も、早めに仕事を切り上げて東京ドームに駆けつけるぞ!
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
にしたく 様、コメントをありがとうございました。
> 思い起こせば、稲葉選手がプロ入りした当時のスワローズ監督がノムさん。。。
なにか、偶然ではなく運命性を感じます。
一説によると、野村監督の意向で(仕方なく?)野村克則選手の試合を視察したスカウトが対戦相手の法政大学の稲葉篤紀に注目したのが、スワローズが指名したきっかけだとか。
わからないものですね。
> まだ今年で36歳。次の大きな節目も十分狙える位置ですよね。
まだまだ、がんばってほしいと思います。
そうですね。
しかし記録が無くとも、田中幸雄なき後のカリスマとして一年でも長くファイターズを引っ張り続けてほしいです。
北京でもがんばって欲しいですね。
投稿: 敗戦処理。 | 2008年7月18日 (金) 01時44分
ナターシャ様、コメントをありがとうございました。
> 稲葉ジャンプって威力ありますよね!
ファンのエネルギーが選手に直に注がれるような感じです。
今年の札幌での開幕戦で実際に生「稲葉ジャンプ」を味わった時には震えました。
最近では関東限定で「チキチキバンバン」がチャンステーマとして使用されており、結構ハマッテいます。
テレビ中継ではわかりにくいかもしれませんが「チキチキバンバン」の演奏に合わせて先に男性だけで「打って、打って○○」と叫んだあとに女性だけで「打って、打って○○」と叫ぶものです。斬新な応援スタイルで結構盛り上がります。
普通に考えれば男女比では女性が少ないはずですからライトスタンドの女性ファンのパワーのすごさに感心させられます。
投稿: 敗戦処理。 | 2008年7月18日 (金) 01時39分
ヤクルト時代にはジャイアンツ投手陣も、稲葉選手に苦しめられました。
まだ今年で36歳。次の大きな節目も十分狙える位置ですよね。
まだまだ、がんばってほしいと思います。
思い起こせば、稲葉選手がプロ入りした当時のスワローズ監督がノムさん。。。
なにか、偶然ではなく運命性を感じます。
投稿: にしたく | 2008年7月16日 (水) 08時59分
応援お疲れさまでした。
稲葉ジャンプって威力ありますよね!
ファンのエネルギーが選手に直に注がれるような感じです。
今日も応援宜しくお願いします
投稿: ナターシャ | 2008年7月16日 (水) 06時38分