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2008年7月29日 (火)

ダルビッシュ有にポスティングで約78億円!?

大リーグ情報誌の「月刊スラッガー」(日本スポーツ企画出版社刊)に実際のMLB球団のスカウト部長による(とされる)「スカウティング・レポート」という連載があるが最新号ではMLBの選手でなくファイターズのダルビッシュ有を取り上げている。投球フォームの連続写真の分析から始まり、白井一幸元ヘッドコーチのコメントなども掲載し、ダルビッシュの適性を分析しているのだがその中にメジャーリーグ関係者が口にしたコメントとして冒頭の数字が出てくるのだ。

ジェフ・パッサン氏によるコラムの中にその一節がある。

 メジャーリーグ関係者は不用意にも、驚くような金額を口走っている。ある人間はポスティングだけで5000万ドル(525000万円)と言った。まさか、とは別の関係者。7500万ドル(787500万円)に近い数字だろう、と彼は見ている。

 実際に決定権を持つ立場にある某GMは、それ以上ではないかとさえ考えている。

いやはや、あの天文学的と思えた松坂大輔をも上回るとは…。

ちなみにこのスカウティング・レポートの連載は興味本位に日本プロ野球の有力選手を扱うコーナーではないようだ。前号ではインディアンズのグレイディ・サイズモアという外野手を扱っていたし、次号ではレイズのエース、スコット・キャズミアーという投手を扱うそうだ。恥ずかしながら敗戦処理。はどちらも知らないが…。大リーグ情報の月刊誌の表紙に何故か見慣れたダルビッシュの姿があったので、つい購入してしまったのだ。

日本プロ野球でまだ在籍四年目。FA権取得は当分先ということで、それでも獲得したい球団はダルビッシュを獲得するために二年前の松坂をも上回る額を呈示するのだろうということだ。記事にも

彼の所属する北海道日本ハム・ファイターズは、ダルビッシュをポスティング移籍させれば、その後の球団経営が当分安定するだけの大金が得られることをよく理解している。

とある。うーん…。

イラン人の父を持つダルビッシュがアメリカで働くという道を選ぶはずがない、という楽観論がある一方、ダルビッシュの弟がダン野村の事務所に就職したなんて情報もあり、楽観視出来ないという見方もある。

ダルビッシュが多大な信頼を寄せるトレイ・ヒルマン前監督が日本を去ったのも楽観論を後押しするかもしれないが、後任の梨田昌孝監督が招いた投手コーチはMLBでプレーした経験を持つ吉井理人という事実もある。

白井元ヘッドは同誌のインタビューという形で、既にダルビッシュは日本時代の松坂の域に達していると語っている。そしてアメリカへの適応度も問題ないだろうと答えている。

その白井元ヘッドは評論家という立場だけでなく、ヒルマン監督に乞われてロイヤルズの特別コーチ兼スカウトアドバイザーという職に就いている。

ダルビッシュ自身はいったいどう考えているのだろうか?

そしてファイターズ球団は変な色気を持っているなんてことはないだろうか?

FAなら仕方ないが、それまではファイターズでプレーし続けてほしいというのが敗戦処理。の希望だ。

イチローが抜けた後のブルーウェーブがどうなったか?

石井一久が抜けた後のスワローズがどうなったか?

スワローズはブルーウェーブほどの劇的な変化をしていないが、石井一久のポスティング移籍直前の2001年を最後にリーグ優勝をしていない。

そして、何とも不可解な移籍をした井口資仁が抜けた後のホークスもプレーオフで敗れ続けて日本シリーズに出ることが出来ないでいる。

獲得した大金を何らかの形でファンに還元しようとする球団の試みには尊い面もあるが、その選手のいたチームの活気をお金では取り戻せない。

この仮説に説得力をつけるにはパ・リーグで簡単にライオンズを優勝させてはならないのだが、残念ながらファイターズはライオンズにからっきし通用しない<苦笑>

たぶん今シーズン終了後、多かれ少なかれこの件は話題になるはずだ。今冬の契約更改の席でダルビッシュ自らの口から封印宣言が出てくれればよいのだが…。

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