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2008年8月30日 (土)

雨にも負けず。 でも試合には…。

03 今日(30日)は7月の三連休の「鎌スタ☆祭08」以来、約一ヶ月ぶりにファイターズのファームの試合を観に行ってきました。

(写真:どうみても降雨コールド必至という七回裏終了後の試合中断中も応援を続けるファイターズの応援団一行)

北京五輪での野球日本代表の完敗。さらにその間に行われたプロ野球公式戦ではジャイアンツが首位タイガースとのゲーム差を思い通りに縮められず。ファイターズの低迷は折り込み済みとしても<苦笑>、どうもこのところ野球観戦で爽快な気分になれない。鎌ヶ谷での土日開催は次の土曜日まで待たねばならないし、このところの猛雨の影響で平塚でのシーレックス対ファイターズ戦どうせ雨で中止だろう…なんて感じで金曜の夜まではタカをくくっていたが朝、目を覚ましたら結構天気がよいので平塚まで行ってきました。


地元の産業能率大学の学生が試合の企画に携わる「産業能率大学スペシャルゲーム」。昨年もこの球場での同じカードで実施していた。偶然にも二年連続の生観戦だ。


JR平塚駅からのバスで平塚球場前で降りると、球場入口前にグリーンのTシャツを着たスタッフが打ち合わせをしていた。これがしかし、今年の「鎌スタ☆祭08」で発売された鎌ヶ谷限定ユニ第二弾とかぶっている。どちらにせよ、いい色だ。


敗戦処理。は全席自由のファームの試合では主にネット裏か、ネット裏に近い、応援するチーム側の内野席に陣取ることが多い。だが今日の平塚ではネット裏からかなり離れた三塁側(ファイターズ側)に陣取った。


対戦相手のシーレックスの、ナビゲーターのケチャップ氏が苦手だからである。マイクを利用してのパフォーマンスでシーレックスファンを盛り上げるのは構わないが、時として相手球団の存在を無視、あるいは否定。さらにシーレックスファンに「アンチ讀賣」が多いのか、ジャイアンツの陰口を言ったりするのだから、どうも苦手なのだ。球場の中にいる限りどの角度でも耳に入ってしまうのだが、少しでもシーレックスサイドから離れた位置に陣取ろうという算段だ。


加えて、今日は鎌ヶ谷の名物応援団長が平塚まで来るという。実は6月に横須賀で会って以来、鎌ヶ谷で応援している試合に敗戦処理。が観戦できず、応援パフォーマンスを観ていなかったのだ。出来るだけ近くにと考えたのだ。


ファイターズ宮本賢、シーレックス佐藤祥万の両左腕の先発でスタート。昨夜までの猛雨が嘘のような、熱さを感じる、言われてみれば8月の終わりの当たり前の天候だった。


宮本は毎回のように走者を許しながらも併殺や牽制で引っかけて三人ずつで終わらせる、まさに能率を考えた投球


打線は一軍に右にならえ状態。以上。


五回まで0対0。ハーフタイムアトラクションは、試合前の30組による始球式と、スイカの早食い競争に続く産能大の学生がプロデュースする両軍マスコットによるスイカ割り。そういえば入場時に階段を上がるとC☆Bが迎えてくれていた。


学生チアリーダー達に目隠しをされるC☆Bとレック。この二人、同じマスコットでも顔の表面積比は明らかに1:2。予想通りレックに目隠しをする人は苦戦していた<苦笑>01_2 

C☆Bはスイカと間違えてレックをひっぱたくという、偶然にしてはできすぎたボケをかますなど健闘したが、先にスイカを割ったのは地元のレックだった。

01_3 

余談だが平塚球場の隣の平塚競技場で試合をする湘南ベルマーレのマスコット、キングベルⅠ世もグラウンドに登場していた。


ハーフタイムを終えて試合が動く。


六回表、この回で3イニング目になるシーレックス二番手の吉川輝昭から先頭の村田和哉のゴロを緩慢に処理したシーレックスのショート、梶谷隆幸のエラーで村田が出塁。打者走者の脚力が頭に入っていなかったか。尾崎匡哉がバントで送った一死二塁から、二打席凡退のターメル・スレッジに代わって「三番・一塁」に入った大平成一のセンターオーバーの二塁打でファイターズが1点を先制。


しかし宮本が激変。


六回裏、先頭の斉藤秀光がセンター前に運んで出塁すると、吉川の代打に起用された西崎伸洋が右中間に逆転2ラン。五回までの好投とのあまりのギャップにファイターズ応援団も唖然。ちょうどこの回から、鎌ヶ谷で見慣れた光景、C☆Bが応援に加わった。

02

(写真:応援団から「応援団長」と書かれたタスキをかけてもらって応援するC☆B。文字が逆なのは三歳児だからご勘弁を)


さらに宮本は一死後、桑原義行にもレフトオーバーのソロを浴びる。この回途中でKO。もったいない…。


七回表、シーレックス三番手のサウスポー、岡本直也を攻めて一死一塁。ここで今成亮太の代打の三木肇が併殺コースの遊ゴロ。しかし、ここで信じられないことが起きた。併殺を狙った梶谷のグラブに収まったと思われた打球はグラブを通り越して梶谷のユニフォームに入ってしまった。焦れば焦るほどボールが出てこない。結局記録は梶谷にこの試合2つ目の失策が記録され、一死一、二塁とファイターズにチャンスが拡がった。(残念、シャッターチャンスを逃した!)


一気に勝負を賭けたいファイターズは代打に渡部龍一を起用。シーレックスも動く。四番手に現役日本プロ野球選手では数少ない五輪の銀メダルを持っている川村丈夫を投入。銀メダリスト川村の前に渡部、村田が打ち取られ、一軍に右にならえの決定力不足。


この頃から雨が強くなり、ファイターズ三番手のダース・ローマシュ匡は明らかに投げにくそうだった。一死一、二塁のピンチでは珍しく水上善雄二軍監督直々にマウンドに行ったが、その甲斐無く1点を追加される。そして1対4となって七回裏が終了したところで試合が中断。そのままコールドゲームとなった。


30日・平塚球場】

F 000 001 0 =1

SS000 003 1 =4

(七回裏終了降雨コールド)

F)●宮本、星野、ダース-今成、渡部

SS)佐藤、○吉川、岡本、S川村-斉藤俊

本塁打)西崎7号2ラン(宮本・6回)=代打、桑原義5号(宮本・6回)


冒頭の画像は、七回裏終了後の中断中にも応援を続ける、応援団長をはじめとした応援団一行だ。試合中はすぐそばで観戦していたのだが、敗戦処理。は一足先に屋根のある位置に退避。レインコートに傘と、防雨対策は一通り用意しているが、精密機械は雨に弱い。後ろ髪を引かれる思いで退避した。


球審が試合終了を告げると、今季ファイターズにとって最後の平塚での試合ということもあってシーレックス応援団とエールの交換。本当に頭が下がる。マスコットの交流だけではない。両軍応援団もちゃんと交流しているのだ。


応援団長は特にシーレックスとの対戦を個人的に「ファーム版伝統の一戦」と位置づけているらしい。たしかにイースタン・リーグで地域密着の球団づくりという点ではこの両球団は他の追随を許さない、ライバルと言えよう。リーグ戦の成績には目をつぶるとして。


いっこうに弱まらない雨足に場内アナウンスで「落雷の恐れがありますので、グラウンドにいるお客様はコンコースに避難して下さい」と避難勧告をだされた。野球場で避難勧告が出たのは初めて聞いたかもしれない。


ケチャップ氏は一軍のナイトゲームが行われる横浜に移動したのか、試合中はマイクパフォーマンスに悩まされることがなかった。名物応援団長のパフォーマンスも間近で楽しめたし、C☆Bも加わった頃には、あちこちからファンが集まってきて(その当たりから形勢が不利になったのだが)楽しかった。


それにしても、今年は雨にたたられる。神宮、鎌ヶ谷、ジャイアンツ球場、広島、そして今日の平塚。もっといえば昨年のパ・リーグ開幕戦、マリーンズ対ファイターズ戦から…。来月は主にイースタン観戦を予定している。何とかならぬか…。


P.S.

今日のオマケ。降雨のお約束。大平成一が無人のフィールドに登場。ベースを一周して最後はホームにダイビング。

Photo

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コメント

にしたく様、コメントをありがとうございました。

> 応援団どうしの応援合戦はすがすがしいですよね。

ファームの試合の場合、まず球場によって周辺環境その他の状況により鳴り物応援の可否などにばらつきがあり、なおかつ昨今は鳴り物応援は予め届け出が出ていてOKを得ている「応援団」にのみ許されますので、各球団、各球場様々な色合いがあります。

そんななか、イースタンではファイターズとシーレックスが特に熱心な応援活動に思えます。

この日の試合は途中で降雨コールドということである意味不完全燃焼な試合でしたが、応援団がコンコースに避難した後にも、コンコースで交流している様子を見て、頭が下がる思いがしました。

それと、敗戦処理。にとっては見慣れた光景なのですが、例えば初めて鎌ヶ谷を訪れた人が驚くのが、マスコットが応援団と一緒に応援していることです。

マスコットがスタンドに現れて観客と握手をしたり、サインをしたり、撮影に応じたりというのは他球団でもありますが、応援団と一緒に加わって太鼓を叩いたりするのは、どうやらC☆Bだけのようです。

* たしかに言われてみれば他に見あたりません。(この試合でもシーレックスのマスコットのレックがスタンドに来ることはなかった)

年に何回かB☆Bも鎌ヶ谷に応援に来ますが、B☆BとC☆Bの兄弟揃っての応援は壮観です。


> まさか24時間テレビ開始までに帰れないとは思いませんでした。

今年は最後の方しかテレビで観ていないのですが、野球日本代表が金メダルを獲得していたら星野仙一監督や日本テレビ野球解説者の山本浩二コーチがメダルを見せながら募金会場に顔を出すというシーンがあったのかもしれませんね。

X年前に敗戦処理。が武道館に寄付に行った時は石野真子が握手をしてくれました。

投稿: 敗戦処理。 | 2008年9月 1日 (月) 23時42分

応援団どうしの応援合戦はすがすがしいですよね。
交流戦のホークス━ジャイアンツ(inヤフードーム2回戦)を観に行った際にも、「秋にココで会おう」と、試合終了後にエール交換していました。
ただ、昨日バイトに入ったホークス━ライオンズで、まさかの2試合連続引き分けという現実に、ホークスファンはふてくされてましたが(笑)
まさか24時間テレビ開始までに帰れないとは思いませんでした。福岡の副会場となっているZepp fukuoka(ヤフードームの目と鼻の先)前で、小銭を募金してきました。

投稿: にしたく | 2008年8月31日 (日) 10時13分

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