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2008年9月30日 (火)

そろそろ決めようWBC監督、コーチングスタッフ人事

田澤純一の直・大リーグ挑戦等の話題で隅に追いやられた感じがあるが、来春のWBCの監督を誰にするかという問題も早く決めなければならない問題に変わりはない。「現役の監督がやるのは難しい」と言ったという前回の監督である王貞治監督がホークスの監督を退任することが決まり、それなら王さんに専任で、などという声もチラホラ。そこで北京五輪に続いて、敗戦処理。ジャパンを考えてみた。第二回WBCの日本代表チームの監督はこの人が一番でしょう!

【第二回WBC日本代表コーチングスタッフ】

監督 古田敦也

ヘッド兼内野守備走塁コーチ 白井一幸

投手コーチ 大野豊、伊東昭光

打撃兼内野守備走塁コーチ 野村謙二郎 

外野守備コーチ 弘田澄男

アテネ五輪の長嶋茂雄、第一回WBCの王貞治、北京五輪の星野仙一と、これまでの野球日本代表の監督は球界のビッグネーム、カリスマが務めてきた。オールプロのドリームチームを組むこと自体の機会が少なく、「野球日本代表」の存在を内外に強く誇示する必要があったこれまでは、このような人選がベストだったと敗戦処理。も思う。何しろ今までにないことなので、各球団から必要な選手を拠出させるためには泣く子も黙るような存在を監督に据えなければならない事情もあったのだろう。しかし、もはやそういう状況ではない。彼らカリスマの弱点は国際大会の経験がないことだ。特に北京五輪の星野監督に至っては短期決戦の鉄則を無視したかのような采配で批判の的となった。これからの大会では国際大会を知る、国際大会に勝つための人選が必要になると敗戦処理。は考える。

国際大会を知る男。公開競技だった時代を含め、五輪で日本代表経験のある人物で指導者経験がある男-古田敦也が一番だろう。

WBCのアジアラウンドの主催が読売新聞社で、そのトップが推し進めようとした球界再編に敢然と立ちはだかった男がWBCの監督に選ばれるはずがない。-そんな反論が聞こえてきそうだが、これは「予想」ではない。「願望」なのだ。また、古田はスワローズの監督として失敗していると言う反論も予想出来るが、選手兼任監督という重責だった点を割り引かねばならない。また、失敗といっても一年目はチームをAクラスに導いており、監督として失格と決めつけるのは早計だろう。そして忘れている人も多いかもしれないが、古田はソウル五輪の出場だけでなく、初めてプロとアマの混成チームで参加したシドニー五輪のアジア予選にも選手として出場している。この経験も活きてくるに違いない。そしてジャンルは異なるが、奥さんが世界陸上のキャスターを務めているのもプラスだ。そんなこんなで古田に賭けてみたい。

コーチが五人いるが、これは第一回WBCでコーチとして登録されたのが五人いたから今回も同じ人数と見て五人にした。参考までに第一回WBCのコーチングスタッフは以下の顔ぶれだった。

【第一回WBCコーチングスタッフ】

監督 王貞治

投手コーチ 鹿取義隆、武田一浩

打撃コーチ 大島康徳

内野守備走塁コーチ 辻発彦

外野守備走塁コーチ 弘田澄男

それではコーチ陣の人選の理由を書いていこう。

古田監督のサポートには前ファイターズヘッドコーチの白井一幸を推したい。

国際大会では先の北京五輪のように、豪華なラインアップを組んでもそんなに点は取れないものだ。それは一つには国際標準球の問題もあるのだろうが、過去の例を遡っても、打撃陣が額面通りの働きをしたことは少ないと思える。そうであるならば、少ない得点を、如何に大事に守りきるかが国際大会でのポイントで、そういう野球に長けているのが、昨年貧打に泣いたチームでありながらリーグの頂点に立ったファイターズでヘッドコーチを務めた白井なのである。

白井前ヘッドはコンビを組んでいたトレイ・ヒルマン監督に引っ張られる形で米大リーグ、ロイヤルズの特別コーチ兼スペシャルアドバイザーを務めているが一年間丸々拘束される契約ではないようだし、筋を通せば就任に支障がないのではと考えている。

投手コーチはアテネ、北京と五輪で二大会連続投手コーチを務めた大野豊に、雪辱を期す意気込みでお願いしたい。北京五輪後、「一人でも二人でも中継ぎのスペシャリストを選んでいれば…」と呆れた言い訳をしていたのが記憶に新しいが、過去の反省を活かす意味で経験者を入れた。また、もう一人の伊東昭光は古田監督の仲人でもあり、公開競技時代のロス五輪の優勝メンバーでもある。古田監督がスワローズで兼任監督をしていた時のヘッドコーチであり、現在はスワローズでフロント入りしているが、これまた筋を通せば就任してくれるのではないか。

打撃コーチは悩んだ。ここまで白井、大野、伊東と監督より年上が揃っている。自分より年上ばかりでは古田監督もやりにくかろうということで、古田監督と同年代で、国際大会の経験がある人物を模索したところ、コーチ経験こそ無いもののソウル五輪の日本代表であった野村謙二郎に白羽の矢を立てた。野村はタイプからすると「守備走塁コーチ」型のようだが、打者として通算二千本安打を達成したバットマンだし、選ばれる選手は一流ばかり。理論を押しつけるコーチより経験を活かしてアドバイスをするタイプの方が合いそうだ。

ただし野村にはカープがクライマックスシリーズに進出出来なかった場合にマーティー・ブラウン監督の後任として名が挙がる可能性があり、そうでなくてもカープの幹部候補生としてブラウン監督留任でもコーチングスタッフ入りの噂があるが、カープ球団の将来のためにもWBCで野村にコーチ経験を積ませて欲しい。また、野村がカープのユニフォームを選んだ場合にはロス五輪の日本代表を務めた正田耕三前タイガースコーチを候補にしたい。

最後の外野守備担当はWBCからの留任で弘田澄男を選んだ。第一回WBCのコーチを一人くらい入れ、その経験を活かしたいのが一つ。弘田は今現在ベイスターズでコーチを務めているが、大矢明彦監督が留任する代わりに弘田ヘッド兼打撃コーチ(と斉藤明夫投手チーフコーチ)がユニフォームを脱ぐという報道が出ているので今シーズン後はフリーになっているのではと思う。もっとも第一回WBC組は、世界一になったとはいえ石田雄太の「屈辱と歓喜と真実と-“報道されなかった”王ジャパン121日間の舞台裏」(ぴあ株式会社刊)によるとコーチ陣と選手の間が一枚岩ではなかったことがうかがえる。選手として選ばれる中に第一回WBC組が相当数いれば、コーチ経験者が必ずしも必要とは限らないかもしれない。その場合はソウル五輪の日本代表メンバーである笘篠賢治を候補にしたい。古田の元同僚で正式種目となった最初のバルセロナ五輪で代表に選ばれた佐藤真一も捨てがたいが、現在スワローズでコーチを務めているのがネック。

まずは監督を決め、コーチ人事は公式戦が終わって各球団の監督、コーチ人事を見据えてという発想もあろう。まずは「監督」のコンセプトを明確にし、それに当てはまる人間に交渉するのが筋だろう。敗戦処理。が推す古田にもホークスで王監督の後任という噂が出ているくらいだ。ビッグネームに頼る時代は終わり、現役監督には無理があるから野村克也、落合博満、ボビー・バレンタインも除外。彼らが二足のわらじを履いた結果、仮にWBCで優勝を果たしたとしても、公式戦の指揮を撮るさなかに王監督のように病に襲われることも考えねばなるまい。開催時期がオープン戦の時期とはいえ、現役監督の兼任はもう選択肢から外した方が良いだろう。

さらにコーチングスタッフという点で重要なもう一つの問題がある。

宮本慎也の存在だ。

万が一にも、宮本が今シーズン限りで現役生活にピリオドを打ち、フリーになるようであればWBCのコーチングスタッフに入れるべきであろう。その場合外野守備走塁コーチを外し、打撃コーチに外野守備コーチを兼任出来る人材を探さねばなるまい。これがなかなかいない。

宮本が現役を続行するなら、実質的なコーチ兼任としてメンバーに加えたい。前回のWBCでは選手枠は30人。五輪より6人多い。これはもちろん、第一回WBCで投手に投球数規制を加えたため、投手を多く登録する必要が生じたための措置である。今回も同じ時期の開催になるので多少制限に差があれど、投球数規制は存在すると見ている。そうなると今回も30人枠は不変と見る。そうであれば、その30人の中に精神的支柱枠があってもよいだろう。

最後になったが、王監督ではダメなのかという声もあろう。

もちろんダメではないのだが、体調が万全で無いことを理由の一つにホークスの監督を辞した人間に、いくら短期間とはいえ監督をお願いするのは如何かと思う。ホークスの監督を退任後も王監督はホークスに籍を置くことになるだろうが、個人的には最低一年間はフリーになって大所高所から野球を観て欲しいと考えている。

とにもかくにも、まずは監督だ。古田しかいないでしょう。

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コメント

にしたく様、コメントをありがとうございました。

> 昨日、とある候補者が引退セレモニーを開きましたよ(笑)

野球の入場料で試合の他に大物歌手のミニライブを観ることが出来て、昨日のファンは得しましたね。

長渕剛が一曲の所を三曲歌うんじゃないかとハラハラしましたが<笑>。

大阪の野球場で人気歌手が歌うというと、敗戦処理。は西城秀樹が大阪球場で毎夏にコンサートをしていたのが強く印象に残っています。

> 世界のナベツネだろうと、コミッショナーだろうと、誰が王監督を推しても、もう無理なようですから、提案です。
 
1の倍数を聞くと「アホ」な暴言を吐く世界のナベツネさんが推してもダメですか。

> 「中畑清」

日本代表の監督歴としては星野さんより上ですからね。しかもあの時は「各球団二人ずつ」という制約があって本当の意味でのドリームチームでなかった。

少なくとも星野監督にリベンジの機会を…と言う発想なら絶好調男の方がいいですね。

ところで、元エントリーで

> 打撃コーチに外野守備コーチを兼任出来る人材を探さねばなるまい。これがなかなかいない。

と書きましたが、一人いました。

打撃コーチ兼外野守備コーチで、なおかつ国際舞台に通用しそうで年齢的にも古田監督が使いやすい人が。

新庄剛志!

中畑監督論の話に戻りますが、王GMがどう評価するかですね。

「週刊文春」では王GMが誕生したら、ジャイアンツの監督時代に乱闘シーンで無礼な振る舞いをした星野監督を王GMが認めないのではと書かれていましたが、もう二十年も前のことを根に持つのであれば、自軍の監督を「ワン公」と言った人を認めるかなと言う問題があります。

その記事では王GMのオススメは若松勉元スワローズ監督だとか…。

投稿: 敗戦処理。 | 2008年10月 3日 (金) 00時37分

昨日、とある候補者が引退セレモニーを開きましたよ(笑)
冗談はさておき、福岡のメディアはいまだにホークス一色。今朝の地元紙一面にも、「次期ホークス監督に秋山コーチ」という見出しが躍ってました。
WBC監督に誰が就任するかという話題は、いつの間にか消え去りました。
世界のナベツネだろうと、コミッショナーだろうと、誰が王監督を推しても、もう無理なようですから、提案です。
 
「中畑清」
 
賛否両論・・・主に否なのは承知です。
しかし、星野JAPANよりもいい成績を残したアテネ五輪の長嶋JAPANで、実際に指揮を執った功績をそろそろ認めねばならないのではないでしょうか。
 
もう一度言っときますが、賛否両論承知ですよ。しかも、「劇場版エヴァンゲリオン」並に、主に"否"なのも、承知ですよ。

投稿: にしたく | 2008年10月 2日 (木) 12時09分

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