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2008年10月29日 (水)

【ドラフト】東海大相模の大田泰示はドラゴンズに、近畿大の巽真悟はベイスターズに! 敗戦処理。式くじ運指数で明日のドラフト1巡目抽選を占う。

Photo いよいよ明日30日、プロ野球新人選択会議が開催される。高校生ドラフトを分離せず、一括開催するのは4年ぶりだが、逆指名、自由獲得枠など一部の選手が希望球団と直接契約出来る制度がなくてなおかつ一括開催となると1992年秋のドラフト以来、16年ぶりとなる。16年前のドラフトでは星陵高校の松井秀喜を、就任したばかりのジャイアンツの長嶋茂雄監督が抽選で引き当て、親指を立てて小さくガッツポーズをしたのが印象に残ったが今年はどのようなドラマが待っているのか?

敗戦処理。式のくじ運指数で球団ごとのくじ運の強さを比較すると、明日のドラフト会議の1巡目で競合が予想される東海大相模の大田泰示はドラゴンズが、近畿大学の巽真悟はベイスターズが交渉権を勝ち取ることになるのだが…。

(注.当エントリーで表記している19XX年のドラフトとは、すべて表記年の秋に行われる、翌年からプレーする選手のドラフトを指しています。)

敗戦処理。は各球団のくじ運の強さを調べてみた。競合指名が予想される選手はどこの球団に当てられるのか…?

1965年の秋に第1回のドラフト制度が開催されて以来、制度に変遷はあったがこれまで幾度となく「抽選」によるドラマがくり拡げられてきた。完全ウェーバー制が実現しない限り、このドラマはつきまとう。

まずはくじ運の強さをどのように数値化するかを考えた。

例えば、一人の選手を二球団が指名した場合、倍率は2倍。その選手の交渉権を抽選によって得られる確率は1÷2=0.5、即ち50%である。球団が2倍の確率の抽選で交渉権を得られる期待値は0.5となる。例えば球団が2倍の確率の抽選に2回挑み、そのうち1回交渉権を得ていれば(当選したら)、1勝1敗で確率は50%となり、期待値の0.5と一致する。この球団のくじ運は確率通りと言うことで、運が良くもなければ悪くもないということになる。このように実際に抽選に参加した結果を倍率ごとに分類し、その結果から期待値を引いて結果が正の数になればその球団はくじ運が強いことになり、負の数になればくじ運が悪いと見なせる。その前提で敗戦処理。はくじ運指数というものを計算していく。

もう一度2倍の確率の挑戦に2回挑んだ球団の例で説明すると、

2度とも交渉権を得たら、

(当選回数)-2(抽選参加回数=当選回数+落選回数)÷2(倍率)=2-1=1(正の数=くじ運が強い)

1度だけ交渉権を得たら、

(当選回数)-2(抽選参加回数=当選回数+落選回数)÷2(倍率)=1-1=0(くじ運が強くも弱くもない)

2度とも交渉権を得られなかったら、

(当選回数)-2(抽選参加回数=当選回数+落選回数)÷2(倍率)=0-1=-1(負の数=くじ運が弱い)

球団ごとに、倍率別にこのくじ運指数を計算し、それを合計した数値を球団間で比較する。もちろん数値が大きいほどくじ運が強い球団と仮定する。

これを1965年の第一回のドラフト会議から昨年までの全ドラフトを対象にして計算する。

十二球団くじ運指数ランキング

1位 3.26 スワローズ

2位 2.96 マリーンズ

3位 1.85 ゴールデンイーグルス

4位 1.62 ジャイアンツ

5位 0.16 ファイターズ

6位 0.09 ベイスターズ

7位 -0.28 タイガース

8位 -0.41 ライオンズ

9位 -1.23 カープ

10 -1.24 ホークス

11 -2.62 ドラゴンズ

12-3.35 バファローズ

【参考】旧バファローズ -0.81

 

「1965-2007risultsofdrrawinglotsondraft.xls」をダウンロード

最もくじ運が強いのはスワローズという結果が出た。昨秋の高校生ドラフトでも5倍の倍率に勝って仙台育英高の佐藤由規(由規)の交渉権を得た。1988年にも同じく5倍の高知商業の岡幸俊の交渉権を得た実績がある。スワローズにくじ運の強い球団という印象を持っているファンは多いのではないか。特に1980年代に荒木大輔、高野光、広沢克己、伊東昭光、長嶋一茂、川崎憲次郎といったその年度のドラフトの話題の選手の抽選にことごとく勝利している。そして一人を除き、後の野村克也監督時代の優勝に貢献している。

2位のマリーンズは歴代最大の倍率だった野茂英雄、小池秀郎の8倍にともに入札し、小池の交渉権を得た。小池は入団を拒否したがここではくじ運の強さを調べているので交渉権を得た選手が実際に入団したか否かは問題にしていない。

もうひとりの野茂の交渉権を得た旧バファローズは2~4倍での勝率が低く、ゴールデンイーグルスを含めた13球団中9位になってしまっている。

その旧バファローズと合併した現在のバファローズはブレーブス時代から、それこそスワローズと対照的にくじ運が悪い球団とイメージされてきたがその通りの結果が出て最下位。一度も実現していない5倍の競争率以外のすべての倍率でマイナスの結果が出た。くじ運と監督選びには苦労する伝統があるようだ。

3位にはゴールデンイーグルス。まだドラフト会議への参加回数が4回しかなく、標本数が少ないが田中将大、片山博視、長谷部康平を競合の末に交渉権を得ている。島田亨オーナー兼球団社長のくじ運の強さによるところが大きい。ドラフトだけでなく、オーナー会議の議決もくじ引きで決めるよう提案してみたらどうか…。

4位のジャイアンツは5倍以上の競争率で交渉権を得たことがないが、6倍の清原和博を避けて桑田真澄を単独指名したように高倍率を避けて確実に行く傾向がある。それでも4倍の原辰徳、松井秀喜など、ここぞの勝負強さはさすがである。くじ運+資金力の強さで、補強に関しては問題ないはずなのだが…。

5位のファイターズは以前に Eagles fly free さん宛のコメントでも触れたが、果敢に高倍率が予想される目玉選手にチャレンジする球団だった。フライヤーズ時代に第1回のドラフト会議で関西高校の投手、森安敏明を2倍の倍率に勝ち抜いて獲得したのを皮切りに翌年には4倍の江夏豊にチャレンジして撃沈。この後、主な選手だけでも森繁和、木田勇、原辰徳、小野和義、広沢克己、清原和博、近藤真一、野茂英雄、小池秀郎、福留孝介、松坂大輔、田中将大、中田翔を競合覚悟で1位指名してきたのだ。この中で実際に交渉権を得ることが出来たのは木田と中田だけだが、2位、2巡目以下での競合時に強く、田中賢介を2位で3倍ながら交渉権を得たことがある。もっともファイターズの場合は2004年のドラフトでダルビッシュ有を単独指名して獲得出来たのが大きい。この翌年に高校生ドラフトが分離され、この年はまだ一括開催だったから他球団が主に大学生、社会人を一巡目に指名したり自由獲得枠を行使したので単独指名が可能になったと見られ、高校生ドラフトだったら単独指名出来なかったかもしれない。他にMICHEALや多田野数人も実質的に無競争で獲得している。蛇足ながら付け加えると新人以外にもアメリカ球界で夢破れて帰国した新庄剛志とか、FA権を行使してメジャーに挑戦してなしのつぶてで宙ぶらりんになっていた稲葉篤紀を実質無競争で獲得したのが大きな戦力になっている。くじ運に頼るより、他を出し抜く編成政策がうかがえる。

その点は8位のライオンズ11位のホークスが、くじ運指数がマイナスでありながら新人獲得の上手い球団というイメージが根付いている点でもわかる。もちろんライオンズの場合は清原和博を6倍の競争率のなかで交渉権を得たり、松坂大輔を3倍ながら獲得出来たりしているのが大きいが、両球団に共通しているのが故・根本陸夫氏の存在。ライオンズにおいてはそれこそ寝業師と異名をとった諸々の方策による獲得で必要な人材を確保し、ホークスにおいては地元密着と逆指名、自由獲得枠などの制度の最大限の活用が功を奏しているといえよう。

6位のベイスターズまでがくじ運指数プラス。

ベイスターズは4倍以上の競争率で交渉権を得たことがないが、2倍、3倍でくじ運の強さを見せて辛うじてプラスの数値になっている。新日本石油の田澤純一は日本球界挑戦の意思を示せば高倍率は必至。高倍率の抽選に勝てないベイスターズが、つながりの深いと言われる新日本石油(大久保秀昭監督は元シーレックスコーチ)とグルになってMLBの名前を利用して他球団の指名を回避させる一大プロジェクトだったら痛快なのだが…。

7位のタイガースはかつて江川卓や岡田彰布の交渉権を得た頃にはくじ運の強い球団と思われていたが、広沢克己、清原和博と二年連続で外してからは精彩を欠いている印象がある。

10位のカープ1999年に河内貴哉を最後に抽選に勝っていなかった。昨年も高校生ドラフトでは唐川侑己を外し、大学生・社会人の1巡目でも長谷部を外したが同外れ1位の抽選でジャイアンツ、バファローズとの強豪に勝って篠田純平の交渉権を得ることが出来た。運が向いてきたか。

12位のドラゴンズもくじ運が悪い。倍率別に見ると5倍時に指数がプラスとなっている他はすべてマイナス。堂上剛裕の弟の直倫をジャイアンツ、タイガースとの競合の末に勝ち取ったのが記憶に新しいが、高倍率に勝ったとなると1986年の近藤真一にまで遡らなければならない。

以上はすべて過去の確率に基づいた分析。かつて小笠原道大の打撃復調に当てはめた大数の法則からすれば、これまでのくじ運指数が低い球団にこそ、今回のドラフトで抽選に勝つ確率は高いことになる。

そして明日行われるドラフト会議である。

今日(29)のスポーツ報知に十二球団の1巡目の指名予想が出ていた。担当記者もしぼりきれていないのか、中には複数の候補が出ている球団もあるが、それに基づいて1巡目の予想をすると、下記のようになる。

ベイスターズ     巽真悟(近畿大・投手=右左)

ホークス       大田泰示(東海大相模・内野手=右右)

スワローズ      赤川克紀(宮崎商・投手=左左)

ゴールデンイーグルス 野本圭(日本通運・外野手=左左)

カープ        岩本貴裕(亜細亜大・外野手=左左)

マリーンズ      巽真悟(近畿大・投手=右左)

ドラゴンズ      大田泰示(東海大相模・内野手=右右)

ファイターズ     大田泰示(東海大相模・内野手=右右)

タイガース      松本啓二朗(早稲田大・外野手=左左)

バファローズ     大田泰示(東海大相模・内野手=右右)

ジャイアンツ     大田泰示(東海大相模・内野手=右右)

ライオンズ      巽真悟(近畿大・投手=右左)

近畿大の巽にベイスターズ、マリーンズ、ライオンズの三球団が競合、東海大相模の大田にホークス、ドラゴンズ、ファイターズ、バファローズ、ジャイアンツの五球団が競合することになる。

そこで、それぞれの球団の当該倍率でのくじ運指数を比べると、こうなる。

巽指名三球団の3倍でのくじ運指数

ベイスターズ 1.33

マリーンズ   1.00

ライオンズ  -2.00

大田指名五球団の5倍でのくじ運指数

ホークス    -0.20

ドラゴンズ   0.40

ファイターズ -0.20

バファローズ 0.00

ジャイアンツ -0.40

このくじ運指数通りの結果が出れば、巽はベイスターズが、大田はドラゴンズが交渉権を勝ち取ることになる。

逆に大数の法則ならば巽はライオンズ、大田はホークスかファイターズと言うことになる。ホークスとファイターズでは全体のくじ運指数ではホークスの方が低いからホークスか。それとも通算で最もくじ運指数が低いバファローズについに春が来るか?

P.S.

今日のオマケ

Photo_2

類似品にご注意ください。

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コメント

にしたく様、コメントをありがとうございました。

残念ながら、メチャクチャ外れてしまいました。

いや、敗戦処理。の理論がではなく、スポーツ報知の前日予想が<笑>。

> 一部報道によると巨人は「1位大田2位長野」という方針を固めたようです。
どっちも獲るぞぉ!
と意気込んではみます。

長野は2巡目で先に指名権があるマリーンズに指名されてしまいましたね。

これこそがドラフト会議ですよ!

指名したマリーンズもしたたかですね。

ひどくうがった見方をすれば、マリーンズの指名は1巡目が裏金疑惑で2巡目が密約疑惑ですからね<笑>。

> 明日は大学の授業が終わった瞬間チャリを飛ばせば、ギリ間に合うかちょっち遅れるぐらいなので、小学生の時以来、中継を見たいと思います。
・・・もちろんCS放送ですが。

ラジオから流れる、

「第一回選択希望選手、読売、桑田真澄」

というパンチョ伊東さんの声に衝撃を受けたのが大学時代でした。懐かしいなぁ。

投稿: 敗戦処理。 | 2008年10月31日 (金) 00時50分

「逆指名」も「自由獲得枠」も「高校/大学社会人分離」でもない普通のドラフトは、めちゃくちゃ久しぶりですよね。僕の記憶にはあまりありません。
一部報道によると巨人は「1位大田2位長野」という方針を固めたようです。
どっちも獲るぞぉ!
と意気込んではみます。
明日は大学の授業が終わった瞬間チャリを飛ばせば、ギリ間に合うかちょっち遅れるぐらいなので、小学生の時以来、中継を見たいと思います。
・・・もちろんCS放送ですが。

投稿: にしたく | 2008年10月29日 (水) 23時20分

失礼しました。

12位がバファローズ(Bs)です。

ブレーブス~ブルーウェーブ~現バファローズの通算です。旧バファローズ(Bu)は含まれていません。エントリーも訂正しておきました。

投稿: 敗戦処理。 | 2008年10月29日 (水) 22時13分

スワローズが2つあって
バッファローズがありませんが・・・。

投稿: | 2008年10月29日 (水) 21時36分

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