「生」観戦した野球場(48)-中井中央公園野球場
いろいろな野球場で日本のプロ野球を観てきました。その数40以上。だからどうしたと言われればそれまでですが。
このコーナーでは敗戦処理。がプロ野球の試合を観戦した野球場について順に書いています。ストックが少なくなってきたので「敗戦処理。生観戦録- my only one game of each year」と交互に隔月で、2日に書いていますが、今回の、2005年9月10日に観戦した中井中央公園野球場で敗戦処理。が生観戦した48の球場すべてを掲載したことになります。なおバックナンバーは左欄のカテゴリー別から敗戦処理。が「生」観戦した野球場を選び、ダブルクリックして下さい。
第48回 中井中央公園野球場 観戦球場ファイル-44-
今回は2005年9月10日に生観戦した中井中央公園野球場を取り上げる。神奈川県の足柄上郡中井町比奈窪 580というところにある、ベイスターズのファーム、シーレックスが年に一回程度公式戦を開催する球場だ。スポーツ新聞の二軍戦日程などでは単に「中井」と書いてあるだけで、何とも神秘的な感じだった。さすがに東京の護国寺付近でないことだけはすぐに想像ついたが。
小田急小田原線の秦野駅から比奈窪行きのバスに乗って中井中学校前で降りる。何しろ郡部だけあって、のどかな雰囲気だったことが印象に残っている。この日の観戦カードはシーレックス対ファイターズ。
1対2と劣勢のファイターズが八回表に代打、上田佳範のタイムリーで同点に追いつくと、そのまま延長戦へ。リーグ規定の延長最終回、十一回裏、一死一、二塁からファイターズの二塁を守っていた稲田直人が二つの打球を連続失策してサヨナラ負けした。その瞬間マウンドにいたファイターズ五番手の芝草宇宙が「信じられない…」という表情をしたのを今も憶えている。
敗戦処理。は神奈川県下で行われるシーレックス主催試合をいくつかの球場で観戦したが、この試合もシーレックス戦名物のケチャップ氏がナビゲーターとしてスタジアムDJを務めていた。
ケチャップ氏はあるイニングの合間に出てきて、
「ここで他球場の途中経過をお知らせします」
と切り出した。
一軍の試合ならいざ知らず、イースタンの試合を観戦に来るファンに他のイースタンのカードの動向に目を配っているファンがそれほどいるとは、と思い聞いていたらケチャップ氏が言うところの他球場とは、この日たまたまこの両チームの一軍がそれぞれデーゲームで試合を行っていてその途中経過であった。
「札幌ドームの日本ハム対オリックスは…、おっ、日本ハムファンの皆さん、SHINJO選手にホームランが出ていますよ。五回を終わって2対1で日本ハムのリード。日本ハムの2点は二回のセギノール選手とSHINJO選手の連続ホームランです」
これは斬新に感じた。もっとも肝心のベイスターズがリードされている展開で今一つスタンドが盛り上がらなかったのだが。
ところでこの当時、敗戦処理。は毎週水曜日の深夜にテレビ朝日で放送されていた「アストロ球団」にはまっていたのだが、この日、中井での観戦から帰宅してその週の放送を録画したものを観てぶったまげた。アストロ球団とロッテオリオンズが対戦するストーリーの会だったのだが、その試合を行う巌流島球場が、何とその日に行ってきたばかりの中井町中央公園野球場だったのだ!
アストロ超人達が、金田正一監督率いるオリオンズの様々な罠とも闘いながら超人パワーで最後にはオリオンズを下すという、大勝負の場であることを事前に知っていれば、もっと違う楽しみ方もあったかもしれなかったが…。
ちなみに冒頭の画像はネット裏から撮影したものだが外野席後方が何とも殺風景なのがわかるだろう。撮影場所にこの球場が選ばれたのも、それが理由だと後に知った。もちろん番組のエンドロールには「協力 中井町」という文字があるのを敗戦処理。は見逃さなかった。
実写版「アストロ球団」にはいずれ当blogでも触れる機会があるだろうが特に金田監督役を演じた石丸謙二郎の怪演、好演ぶりに関してのみここで触れておこう。時に「金田天皇」とも言われた傲慢ぶりを見事に演じきっている。石丸謙二郎と言えばテレビ朝日系「世界の車窓から」のナレーションと大幸薬品の正露丸のCMが特に印象深いが「アストロ球団」での金田監督役も代表作に入れて欲しいくらいだ。本人の公式HPでも触れられていないのが残念だが…。
さて、冒頭に触れた様にこれで敗戦処理。が生観戦した48の球場をすべて出し尽くした。来月以降、毎月2日には「敗戦処理。生観戦録- my only one game of each year」のみを掲載することになるが来シーズン以降、新たに初めての観戦球場に行けば、その都度挟んでいこうと思っている。
来シーズンは広島カープの本拠地が新球場になるし、節目の50まであと二つなのでぜひ来シーズンで到達したいと思っている。ということで、この「生」観戦した野球場は今後不定期掲載になるが、これまでこの自己満足的な連載にお付き合いいただいた皆様には、ここでお礼を申し上げておきたい。
本当にありがとうございました。
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