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2009年1月25日 (日)

タイガースが首位返り咲き、上位の顔ぶれ変わらず。日本一ライオンズは意外に低迷!?-2008年観客動員力調査

日本のプロ野球が2005年から観客動員数の実数発表に踏み切ったのを機に敗戦処理。は「観客動員力」を独自の計算式で割り出し、どの球団が球場に最も多くの観客を動員する力があるのかを調べてきた。今回、2008年で四年目。前回2007年には初めて1位と2位が入れ替わり、ジャイアンツが最も観客動員力のある球団となった。それが今年はタイガースが1位に返り咲いた。また昨年3回目の調査で初めて3位から落ちたホークスが3位に返り咲くなど、上位に顔ぶれの変化が少ないという傾向が出た。そして日本一に輝いたライオンズに関しては意外な結果が…。

 

 

まず最初に「観客動員力」について説明しておこう。

 

敗戦処理。の「観客動員力」集計は各対戦の中から、球場キャパシティの異なる本拠地球場以外の試合を除いた、本拠地球場の試合のみを集計し、その一試合平均を出して比較した。平均値を出すのは同一リーグ同士の対戦は24試合あって、その約半数がホームゲームになるが交流戦は4試合のみでホームゲームが2試合しかないから、同じ基準で比較するため平均値にした。

例えば昨年のスワローズを例に取ると、一試合当たりの平均観客動員数が最も多かった対ジャイアンツ戦は一試合平均25,285人。次が対タイガース戦で一試合平均24,258人、対ホークス戦21,454人と続き、最も少ないのが対バファローズ戦の11,648人。

これにより、スワローズ戦を基準に考えれば、観客動員力が高いのはジャイアンツ、タイガース、ホークスの順になる。これを十二球団すべてにおいて計算するのだが、球団ごとの本拠地球場のキャパシティの差を考慮しなければならないので、人数を偏差値に換算する。前述のスワローズでは対ジャイアンツ戦61.61、対タイガース戦60.06、対ホークス戦55.85対バファローズ戦41.12となる。

十二球団全てを基準としてこの計算を繰り返し、偏差値の合計を足したものが各球団の観客動員力である。ただし2008年度はベイスターズ対ホークス戦、ドラゴンズ対ライオンズ戦、スワローズ対ライオンズ戦は本拠地球場で開催されなかった。単純に偏差値の合計だとホークスとライオンズは不利になるのでホークスに関しては偏差値の合計を10で割って11を掛け、ライオンズは偏差値の合計を9で割って11を掛けることで他球団と揃えている。

※バファローズの場合、京セラドーム大阪とスカイマークスタジアムを両方とも本拠地球場として集計している。

それでは2008年度観客動員力のランキングを、とその前に観客動員数のランキングを出してみよう。

1位 41,344人 タイガース (一試合平均。以下同じ)

2位 39,948人 ジャイアンツ

3位 33,720人 ドラゴンズ

4位 31,251人 ホークス

5位 26,027人 ファイターズ

6位 22,245人 マリーンズ

7位 19,633人 ライオンズ

8位 19,315人 カープ

9位 17,802人 スワローズ

10位 17,594人 バファローズ

11位 15,959人 ゴールデンイーグルス

12位 15,694人 ベイスターズ

続いて観客動員力のランキング。カッコ内は順に2005年から2007年までの観客動員力の順位なので合わせて確認されたい。

1位 707.44 タイガース(112)

2位 641.44 ジャイアンツ(221)

3位 579.19 ホークス(343)

4位 547.50 ゴールデンイーグルス(6114)

5位 546.45 マリーンズ(555)

6位 526.80 ドラゴンズ(876)

7位 523.43 ファイターズ(439)

8位 517.84 カープ(9127)

9位 516.21 バファローズ(12912)

10位 511.46 スワローズ(11810)

11位 502.28 ライオンズ(7611)

12位 473.94 ベイスターズ(10108)

一昨年初めてジャイアンツが観客動員力1位となったがタイガースが再びトップに立った。1位と2位が入れ替わった以外は3位から6位まで前年と不動。ちなみに偏差値は50が標準なので5011倍の550を超えている球団は平均以上と言うことが出来る。3位のホークスまでが突出しているという見方も出来る。4位のゴールデンイーグルスは本拠地球場のキャパシティが無いことも手伝って観客動員数では毎年下位に低迷しているが、観客動員力では安定して上位に来ている。

気になるのは上位6球団と下位6球団の顔ぶれが固定傾向にあること。

 

昨年の7位から12位までのチームで上位6位以内に入ったことがあるのはファイターズとライオンズだけ。ファイターズはSHINJOが引退後、観客動員力に翳りが出ているのが気になる。ライオンズは2005年7位、2006年6位と可も無し不可も無しの順位だったが2007年には松坂大輔の流出と栄養費騒動の影響なのか11位と一気に順位を下げた。昨年は日本一なので順位を上げるかと思ったが観客動員数の大幅増に対して観客動員力は変更無し。ライオンズファンはチームの好調でせっせと西武ドームには足を運んだが、パのライバル球団にとってはライオンズ戦で観客を集めることは出来なかったことになる。今回12位となったベイスターズは過去三年間ずっと下位だが最下位は初めて。チーム成績も最下位を独走していたが、観客動員力も鳴かず飛ばず。それにしても日本一のチームと十二球団で最も勝率が低いチームが逆ワンツーフィニッシュとは…。

観客動員力というのはそれだけ難しい数値と言えるのかもしれない。例えば今シーズン、カープの本拠地が新しくなり、カープの観客動員数が大幅に増えるかもしれない。しかし他球団の対カープ戦の観客動員数が増えないことにはカープの観客動員力は上がらない。カープの新しい本拠地がファンにとって非常に観やすく、ワクワクするホームグラウンドであったとしても、東京ドームで行われるジャイアンツ対カープ戦の観客動員数が昨年と比べ、大幅に増える要素にはならないだろう。カープが新しいホームグラウンドで水を得た鯉のように生まれ変わり、昨年のAクラス争いを上回り優勝争いに加わるようであれば他球団にとっても対カープ戦がオイシイ商売になるのかもしれないが…。

さて、冒頭にも書いたように日本のプロ野球界が観客動員数を実数発表するようになって四年が経過した。四年間それぞれの観客動員力を毎年比較してきたが、単年の比較だと、パ・セ交流戦ではカードによっては本拠地球場での試合がないこともあるが四年間を合計すれば標本としてはそれなりの説得力が出るのではないか。そんな訳で、四年間の合計の観客動員力を集計してみた。パ・セ交流戦のカードでも最多で10試合のデータが取れる。一週間後、四年間のカード別の観客動員数の合計に基づく観客動員力について検証を試みる。

※「観客動員力」とは、2005年から実行されている観客動員の実数発表のデータにもとづき、敗戦処理。が独自に集計、調査しているものである。データの元となる観客動員数は毎年シーズン後に刊行されるベースボール・レコードブック(ベースボール・マガジン社)を引用している。集計に関しては誤記、誤植、計算ミスの無いように校正しているが、誤りがあったとしてもご容赦頂きたい。

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