« 1月1日のファイターズスタジアム | トップページ | 王貞治がハンク・アーロンを超える756号本塁打を放った翌日の試合で…。-【回想】敗戦処理。生観戦録-第4回 1977年(昭和52年)編 »

2009年1月 1日 (木)

2009年NPBはエクスパンションで十六球団に!

元旦早々、プロ野球ファンにビッグニュースが飛び込んできた。何と今年から新たに四球団を加え、セ・パ両リーグ各八球団ずつ、計十六球団による争いがくり拡げられることになった。新たに加わる四球団は、セ・リーグに加わる長野ドリーマーズ、松山ウイングスと、パ・リーグに加わる静岡グリーンパワーズ、北陸ロイヤルズ。NPBは一挙に四球団が新設される事態に対応するため、既存十二球団に所属する選手全員を対象としたシャッフルドラフトを敢行。新規参入四球団を含め、十六球団の戦力均衡化を目指した。

もう一度、新規参入四球団を紹介する。

●長野ドリーマーズ 

親会社は大吉観光。長野五輪開催後、観光収入が激減していた地に本社を移転してから積極的にレジャー展開していた同社が名乗りを挙げていた。オーナーがタニマチをしていた関係で星野仙一氏を監督に起用。ホームグラウンドは長野オリンピックスタジアム。

     松山ウイングス

親会社は全日本航空。ホームグラウンドは松山坊ちゃんスタジアム。四国初のプロ野球新球団創設にあたり、四国四県出身者から初代監督をとの声もあったが、ホームグラウンドの坊ちゃんスタジアムで2000本安打を達成した古田敦也氏に白羽の矢が立った。球界再編騒動時に労組選手会の代表として奮闘した古田氏がエクスパンションで誕生した新球団の監督を務める話題性で地元は早くも盛り上がっている。

     静岡グリーンパワーズ

親会社は沢田自動車工業。ホームグラウンドは静岡草薙球場を当面使用するが、沢田自動車の工場敷地の一部を使用して建設中のサワダスタジアム(仮称)が出来次第移転する予定。監督には社会人時代に親会社に所属していた縁で広瀬哲朗氏の就任が決まった。

●北陸ロイヤルズ

親会社は初芝電器。新設の兼六園スタジアムをホームグラウンドとする。監督には田尾安志氏。四年前に新規参入球団を率いた実績が評価された。

 

 

なお長野ドリーマーズはイースタン・リーグに所属し、他の三球団はウエスタン・リーグに所属する。これによりイースタンとウエスタンの球団数は各八球団となり、五年ぶりに両リーグとも同球団数、それもそろって偶数となる。また、セ・パ両リーグともイースタン所属チームとウエスタン所属チームが四球団ずつという構成になるため、クライマックスシリーズの見直しも検討されている。

 

 

 

なんて、もちろんこれは敗戦処理。の妄想である。

2004年の球界再編騒動勃発以降、ファンの間でもさかんに球団数を増やせないものかという議論が行われた。

2004年の球界再編騒動の際には旧バファローズと旧ブルーウェーブの合併のみならず、当時のライオンズ堤義明オーナーが「パ・リーグでもう一つの合併が進行中…」と発言するなど、球界の縮小化、いずれは一リーグ化に進むのではないかという不安がファンを襲ったが、ファンの間では日本のプロ野球も球団数を増やすべきだとの意見が出ていた。パ・リーグのプレーオフ制度に端を発したクライマックスシリーズが議論になる時でも、敗者復活戦のような現状の制度は結果によっては長丁場のペナントレースの尊厳を軽くしてしまうのではという正論が出る度に、球団数を増加して大リーグのように地区別のプレーオフが出来たら、と言う意見が出る。そしてファンの間で日本の球団エクスパンションが話題になると、本拠地の場所ばかりが話題になり、不思議と球団が増える分の選手数の問題が語られない。そこで敗戦処理。は新春特別企画としてファンが望んでいる<!?>十六球団になった場合の選手数についてシミュレーションをしてみた。

2005年に新規参入球団として誕生したゴールデンイーグルスは合併球団との分配ドラフトで選手を割り振られたが、その分配ドラフトは合併球団に有利なもので、その結果一年目のゴールデンイーグルスの成績は悲惨なものに終わった。今年から出来る四球団が、初年度のゴールデンイーグルスのような弱小球団ばかりだったら、エクスパンションを歓迎する野球ファンの熱はすぐに冷めてしまうだろう。そこで既存十二球団の選手を十六球団に均等に割り振ったらどうなるかを考えてみたのだ。

2008年限りで戦力外通告を受けたり、現役引退した選手も残留することにして、全選手にランクをつけ、それを十六球団が完全ウェーバーで順に指名していくのだ。十二球団の完全シャッフル化は当blogでは既に2006年5月2日付けで 究極の十二球団戦力均衡化シミュレーション-ゴールデンウイーク暇つぶし企画 で行っている。ただ今回は十二球団の選手を十六球団に振り分けるので、ポジションの偏りが生じる可能性があるので、ランク付けした選手を投手、捕手、内野手、外野手に分けてそれぞれ完全ウェーバー方式で割り振っていく。選手のランク付けは前回同様「換算年俸」でランク付けする。

○換算年俸 選手を推定年俸の高さによってランク付けする。ただし球団によって人件費に格差があるため単純に推定年俸の多い順には並べられない。要は同じ推定年俸1億円の選手であっても、金満球団のジャイアンツの1億円プレーヤーと、そうでない渋チン球団の1億円プレーヤーを比べた場合、後者の方が実質価値は高いと考えるからである。そこで各球団の一人当たりの推定年俸を十二球団平均の推定年俸に合わせて再計算し、その平均から各選手の推定年俸を再計算する。

A選手の換算年俸=(A選手の推定年俸-A選手の所属球団の平均推定年俸)×十二球団の平均推定年俸÷A選手の所属球団の平均推定年俸+十二球団の平均推定年俸

なお、この計算式は記録の神様こと宇佐美徹也氏が過去の選手と現在の選手の成績を比較する時に使うTBA(True Batting Average)の計算式の応用である。選手の所属、推定年俸は2008年のトレード、新外国人獲得などの期限となった7月31日現在のものであり、同日までに途中退団した選手も含んでいる。敗戦処理。が各スポーツ紙などから調べた金額である。ウェーバー順位は新規参入球団を上位に来るようにし、今年の日本シリーズに敗れたジャイアンツの所属するセ・リーグに新規参入する長野ドリーマーズが1位で松山ウイングスが3位。パ・リーグに加入する静岡グリーンパワーズが2位で北陸ロイヤルズが4位になる。以下セ・リーグ最下位のベイスターズが5位でパ・リーグ最下位のホークスが6位と続き、セ・リーグ優勝のジャイアンツは15位、パ・リーグ優勝で日本シリーズを制したライオンズは16位となる。

ちなみに2008731日現在の十二球団推定年俸ランキング(上位20)は下記の通り。

推定年俸(単位=万円)

60000 イ・スンヨプ

60000 T.ウッズ

55000 金本知憲

50000 松中信彦

50000 A.ラミレス

43000 岩瀬仁紀

42000 上原浩治

38000 小笠原道大

35000 高橋由伸

34000 川上憲伸

30000 小久保裕紀

30000 M.クルーン

28000 和田一浩

28000 藤川球児

27000 井端弘和

26200 J.ズレータ

26000 谷佳知

25000 A.カブレラ

25000 斉藤和巳

25000 S.グライシンガー

25000 T.ローズ

これを換算年俸のランキング(上位20)に置き換えると下記のようになる。

換算年俸(単位=万円)

41885 金本知憲

41554 T.ウッズ

39720 松中信彦

36358 イ・スンヨプ

32188 前田智徳

30298 A.ラミレス

30070 山崎武司

29780 岩瀬仁紀

29665 西口文也

29393 J.ズレータ

28434 A.カブレラ

28434 T.ローズ

27573 青木宣親

27268 稲葉篤紀

27193 石井一久

25450 上原浩治

23832 小久保裕紀

23547 川上憲伸

23492 J.フェルナンデス

23187 宮本慎也

実際には戦力外通告を受けたT.ウッズやフリオ・ズレータ、FA権を行使して大リーグ挑戦を明言している上原浩治や川上憲伸が名を連ねているが十六球団体制での人数確保のためにここでは来シーズンもNPBでプレーしてもらうことにする。なお2008年秋のドラフト会議で指名された選手も十六球団に振り分ける(長野久義もどこかの球団でプレーするものとする<苦笑>)

このランクを投手、捕手、内野手、外野手に分けてそれぞれ完全ウェーバーで振り分けていく。例えばウェーバー最上位のドリーマーズには各ポジションで1位の岩瀬仁紀、里崎智也、T.ウッズ、金本知憲が割り振られる。

以上の方法で振り分けられた十六球団の選手一覧は下記の通りである。

 

「simulation-of-expantion16.xls」をダウンロード  

7月31日現在の支配下登録選手と途中退団した選手と育成選手の合計は847人。これを12で割ると70.6人。これが四球団増えたせいで16で割った一球団平均人数は52.9人になってしまう。ファンが夢見るエクスパンション-球団数増加には人材不足という最大の壁が立ちはだかるのである。一軍登録を28人とすれば、52.9人の中からの28人の競争でいずれにせよ狭き門という感じではあるが、十二球団時代の一軍登録28人×12球団分=336人を16で割ると21になるから、28-21=7で一球団あたり、7人つまり一軍選手の4分の1が二軍レベルの選手となってしまうのだ。

十六球団で戦う2009年公式戦。開幕戦のオーダーを想定してみた。

ファイターズ対ライオンズ

ライオンズ

()坂口智隆

()森本稀哲

()木元邦之

()ベニー

()松田宣浩

()今岡誠

()田中浩康

()嶋基宏

()川島慶三

()岩隈久志

 

ファイターズ

()松本啓二郞

()栗山巧

()井端弘和

()グラゼル

()セギノール

()シーボル

()柴原洋

()野口寿浩

()円谷英俊

()清水直行

渡辺久信監督

「ウェーバー順は最下位なのに、岩隈がウチに来たのはラッキーだったね。彼は楽天の一年目も経験しているし、顔ぶれが入れ替わった新しいチームでもやってくれると思うよ」

 

梨田昌孝監督

「新人の松本はレベルが高いのでいきなり一番で使ってみたいと思う。昨年の中田のようなことはないだろう。一番から三番まででかき回して四から六番の外国人で還す打線。昨年の貧打がウソのような野球が出来そうだね」

マリーンズ対バファローズ

バファローズ

()大村直之

()阿部真宏

()福浦和也

()中島裕之

()フォード

()葛城育郎

()古木克明

()鶴岡慎也

()村田和哉

()大隣憲司

 

マリーンズ

()鳥谷敬

()二岡智宏

()金城龍彦

()G.G.佐藤

()多村仁

()リグス

()本間満

()藤井彰人

()内村賢介

()田中将大

大石大二郎監督

「投手はリリーフならウィリアムスとか永川とか、いいのをもらったんだけど、先発が薄いね。平野佳寿が万全だったら開幕投手で使いたかったけどね。打線はまずまずだね。村田の脚にも注目して欲しいね。」

 

ボビー・バレンタイン監督

「今年限りと球団から先に言われているので、せめて昨年並みのメンバーで戦いたかったね。」

ホークス対ロイヤルズ

ロイヤルズ

()相川良太

()根元俊一

()関本賢太郎

()ラミレス

()ズレータ

()竹原直隆

()宮出隆自

()谷繁元信

()金子誠

()上原浩治

ホークス

()東出輝裕

()野本圭

()青木宣親

()小久保裕紀

()サブロー

()石井義人

()鈴木郁洋

()岡田貴弘

()木村昇吾

()ダルビッシュ有

田尾安志監督

「同じ新規参入球団でも楽天の時とはえらい違いだ。分配ドラフトはこうでなきゃ。もう一度山下大輔さんと一緒にやりたかったけど、山下さんはアメリカのマイナーリーグから声がかかったからね。上原に残ってもらうよう説得するのは骨が折れたけどね」

 

秋山幸二監督

「王さんの後と言うだけでも大変なのに、この混成チームで荷が重いよ。捕手は高橋信二がいるんだけど、ダルビッシュとは相性が悪いので鈴木を先発にしたよ。『浪速のゴジラ』は一軍に置いて自分が直接指導したい」

ゴールデンイーグルス対グリーンパワーズ

グリーンパワーズ

()イ・ビョンギュ

()田中賢介

()内川聖一

()松中信彦

()新井貴浩

()中村剛也

()イ・スンヨプ

()阿部慎之助

()大田泰示

()石川雅規

ゴールデンイーグルス

()仁志敏久

()宮本慎也

()亀井義行

()高橋由伸

()岩本貴裕

()日高剛

()ジェイジェイ

()陽仲壽

()小瀬浩之

()スウィーニー

広瀬哲朗監督

「(韓国で本塁打王に輝いた)スンちゃんを含めれば、本塁打王経験者が四人に右打者最高打率の首位打者。グリーンパワーズの名前に負けない破壊力抜群だね。阿部が八番にいるのも相手からすればイヤだろうね。新人の大田にはプレッシャーをかけずにじっくり育てたいね」

野村克也監督

「下に球団が増えた分、Aクラス扱いで開幕権を取れるとはね。それにしても楽天を率いた時よりひどいメンバーだね。木村拓也と小坂をベンチに置いてここ一番で使う。岩本の五番はしんどいかもしれないけど、他にいないんや」

ジャイアンツ対カープ

カープ

()片岡易之

()村松有人

()小笠原道大

()和田一浩

()後藤武敏

()糸井嘉男

()草野大輔

()倉義和

()大竹寛

ジャイアンツ

()赤星憲広

()西岡剛

()林威助

()ガイエル

()ラロッカ

()後藤光尊

()長野久義

()米野智人

()グライシンガー

マーティー・ブラウン監督

「斉藤和巳が開幕に間に合わないのは覚悟していたが、気心の知れた大竹がいてくれて心強い。このメンバーならイライラしてベースを投げることもないだろう」

原辰徳監督

「WBCで代表チームを率いた後にこのチームだとギャップが大きいね。一、二番はそのままスモールベースボールが出来そうだけどね。それに長野もこのエクスパンションのお陰でジャイアンツの一員になれたのだから『ジャイアンツ愛』で一日も早くチームに貢献して欲しいね」

タイガース対スワローズ

スワローズ

()川崎宗則

()早川大輔

()稲葉篤紀

()フェルナンデス

()大松尚逸

()小谷野栄一

()坂本勇人

()細川亨

()成瀬善久

ドラゴンズ

()鈴木尚広

()川端慎吾

()嶋重宣

()村田修一

()栗原健太

()谷佳知

()石原慶幸

()城石憲之

()ルイス

高田繁監督

「私がGMをしていたチームの選手が要所を占めているね。中田翔にも期待している」

落合博満監督

「こんなことして何になるのか? 以上」

タイガース対ウイングス

ウイングス

()清水隆行

()今江敏晃

()高須洋介

()山崎武司

()前田智徳

()ボカチカ

()矢野輝弘

()藤本敦士

()石井一久

タイガース

()赤松真人

()渡辺直人

()坪井智哉

()スレッジ

()リック

()飯原誉士

()オーティズ

()田上秀則

()三浦大輔

古田敦也監督

「今度は監督専任なのでしっかりやりますよ。外野の守備?まぁ何とかなるでしょう」

真弓明信監督

「三浦が来てくれたのはやっぱり縁を感じるね。清原も引退を翻意して最後にこの縦縞のユニフォームを着ることでもう一花咲かせてくれるかもしれないね。W番長効果に期待したい」

ベイスターズ対ドリーマーズ

ドリーマーズ

()荒木雅博

()平野恵一

()中村紀洋

()金本知憲

()T.ウッズ

()吉村裕基

()森野将彦

()里崎智也

()小野晋吾

ベイスターズ

()赤田将吾

()本多雄一

()カブレラ

()ローズ

()北川博敏

()桜井広大

()相川亮二

()原拓也

()川上憲伸

星野仙一監督

「このメンバーで北京に行っていた方が良かったかもね」

大矢明彦監督

「川上と相川には大リーグ志望を断念してもらった。カブローの破壊力は村田、吉村以上で頼もしい。このチームを率いることが出来るなんて、昨年の成績で投げ出さなくて良かったよ」

このオーダーには来シーズンユニフォームを着ない選手を入れないとそれらしいオーダーを組めないチームがある。新年早々夢を壊すような話で申し訳ないが、日本の球界はエクスパンションをするには人材が不足している。一方のアメリカ大リーグは、敗戦処理。が野球に興味を持ち始めた頃には24球団だったのに数回のエクスパンションを経て現在は30球団。それを可能にしたのはマイナーリーグの充実に他ならないだろう。幸い、日本にもようやく独立リーグが出来てきた。今いたずらに独立リーグから選手を引っこ抜くのは逆効果になりかねないが、長い目で観て独立リーグのレベルがNPBに近づくような技術提携が出来れば、いずれNPBもエクスパンションが可能かもしれない。

そうなる日まで、いや逆に日本のプロ野球が衰退の道を歩まないように、今年も言いたいことをいろいろと書いていきたい。

 

 

 

 

 

 

|

« 1月1日のファイターズスタジアム | トップページ | 王貞治がハンク・アーロンを超える756号本塁打を放った翌日の試合で…。-【回想】敗戦処理。生観戦録-第4回 1977年(昭和52年)編 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/38724/26591673

この記事へのトラックバック一覧です: 2009年NPBはエクスパンションで十六球団に!:

» 2009年NPBはエクスパンションで十六球団に! [ダルビッシュ有の秘密]
... 義人 ( 捕 ) 鈴木郁洋 ( 指 ) 岡田貴弘 ( 遊 ) 木村昇吾 ... [続きを読む]

受信: 2009年1月 2日 (金) 03時33分

« 1月1日のファイターズスタジアム | トップページ | 王貞治がハンク・アーロンを超える756号本塁打を放った翌日の試合で…。-【回想】敗戦処理。生観戦録-第4回 1977年(昭和52年)編 »