ベイスターズが前ファイターズのライアン・グリンを獲得
昨年のグリンのファイターズでの成績は26試合で7勝14敗、防御率3.64というものだったが、ベイスターズがファイターズに解雇されたグリンに興味を示しているという段階での報道の中でベイスターズの球団関係者のコメントとして、7勝14敗という大きな負け越しよりも、一年間を通じて先発ローテーションを守れることに注目している云々というのがあった。たしかにベイスターズがセ・リーグの本塁打王とぶっちぎりの首位打者を輩出しながら圧倒的な弱さでの最下位に沈んだのは典型的な打高投低、要するに投手力に問題があるのは明らかであるから、先発ローテーションをきちんと一年間守ってくれそうな投手はそれだけでもありがたい存在だろう。また7勝14敗という数字も、ベイスターズとは好対照な投高打低のファイターズにおける成績であることを踏まえれば、勝ち負けが真逆とは言わないまでも、五分以上には持ち込めるかもしれないとの皮算用もあろう。グリンには拾ってくれたベイスターズ球団やベイスターズファンの期待に応える投球をして欲しいものだ。
ただ、個人的にファイターズファンとして観ると、昨年打線の援護に恵まれなかったのはわかるが、グリンが先に相手に簡単に先制点を献上した試合が多かったような印象を持っている。もちろんダルビッシュ有の様に1対0で勝てとまでは言わないが、同じ打線の援護に恵まれないにしても藤井秀悟のように曲がりなりにも最少失点に抑え、味方の援護を待つもののそれがなく、いつしか根負けしてしまうというのではなく、グリンの場合は先に何点か取られてしまい、味方打線にそれを跳ね返す力がないため、トータルで観れば7イニングで3失点とか、及第点に思える内容でも実質的には常に相手チームに主導権を握られるような展開を余儀なくされている印象がある。もちろんこれは主観だが。
他には相手の陽動作戦に乗せられてイライラさせられるのか、走者を置いたセットポジションで静止を怠ってボークを取られ、自ら苦境に追い込まれるケースも散見される。好調だった2007年シーズンにはそれでも開き直って後続の打者を打ち取って凌ぐことが多かったが、昨年は精神面の不安が結果に反映されてしまうケースが多々あったように思えてならないのも気になるところだ。
結局のところ、要は打線との信頼関係が築けるかがグリンの勝敗結果と結実するように思う。先に効果的に味方が点を入れさえすれば、相手打線の焦りにつけこんでグリンのペースで相手を見下した投球が出来るからだ(その点では前述の藤井は味方が得点した直後にすぐ吐き出す悪い癖があったが…)。首位打者の内川聖一に二年連続本塁打王の村田修一がいて、吉村裕基がいるうえにメジャーで44本塁打を記録した左の新外国人ダン・ジョンソンの入団も決定し、額面通りに機能してくれれば昨年以上に投手陣にとっては頼もしいラインアップになるチームだけにグリン自身も期待感を持っているのではないか。
もっとも寺原隼人を先発に復帰させる構想があるそうで、ファイターズ時代のように七回まで投げればあとはベンチで座っていても白星を手中に出来るとは限らない面もあるかもしれないが<苦笑>。
いずれにしてもこれで昨シーズン終了後にファイターズから戦力外通告を受けた選手では内山雄介を除き、全員何かしらの形でユニフォームを着続けることになる。当blog昨年12月10日付 ファイターズから戦力外通告を受けた選手達の再就職が続々決まる! でも書いたように喜んで良いことなのかどうかと言う点もあるが…。
グリンとはファイターズファンとしてはたった二年のつきあいだったが、小笠原道大やSHINJOが抜けて戦力低下が顕著だった2007年を制することが出来たのはグリンがセ・リーグ相手の交流戦の時期に絶好調でその時期に連勝街道をひた走れたことが大きかったことを敗戦処理。は忘れない。そして同年のクライマックスシリーズ最終戦で志願してエース・ダルビッシュのあとの二番手としてマウンドに上がった姿も忘れないだろう。明らかに交代に不服そうな仕草を見せてマウンドから降りていくエースの姿に少なからず札幌ドームのファンが動揺しているその時、場内アナウンスが告げた二番手投手の名に大きなどよめきが起きたのが印象的だった。
二年間ありがとう、ライアン・グリン。ベイスターズでもグリンにはぜひ頑張って欲しい。
でもジャイアンツ戦以外で
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