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2009年1月26日 (月)

ベイスターズがただ今ヘルメットの広告スポンサーを募集中!!

21日付のスポーツ報知によると、ベイスターズの選手が試合で使用するヘルメットの側頭部に広告を出していた地元の不動産会社、リスト株式会社が昨年の契約満了を以て更新しない旨を球団に告げてきたため、球団は新たな広告スポンサーを探しているという。

ベイスターズが設定しているヘルメット側頭部の広告掲出料は一年間で15000万円。年間で約10億円の赤字を出していると言われるベイスターズ球団にとってこの広告収入が無くなると大きな損失になる。この不況の中で、代わりの広告主が見つかりますでしょうか?

昨年までスポンサー契約を結んでいたリストは2006年から2008年までの三年契約だったそうだ。契約を更新しない理由は「不景気だから」だそうだが、三年間の出稿で「認知度は上がった。企業名を覚えてもらえるのは大きい」(リストの広報担当者)と成果を実感しているようだ。

言うまでもないが、ヘルメットへの広告出稿の効果はスタジアムに来るファンよりもテレビ写りをターゲットとしている。地上波の野球中継が減少傾向にあることを考えると、広告主として費用対効果という面で慎重にならざるを得ないだろう。そして皮肉なことに、ベイスターズの親会社はそのテレビ局なのである。TBS(東京放送)にベイスターズ球団を積極的にテレビ露出させる気構えが見られないのも広告価値の減少を招いているようだ。

もっとも、いくら親会社といえども、成績が上がらず、視聴率もあまり見込めないとなれば、ボランティアでゴールデンタイムの時間帯に傘下の球団の試合を中継する訳にもいくまい。テレビ業界は2011年からの地上波デジタル完全移行に対する巨額の負担に悩まされているのが実情らしい。移行はキー局だけでなく地方のローカル局も同時だが、基本的に地方局の負担はキー局が負担するらしい。民放各局にとっては系列のBSデジタルも収支としては頭の痛いところのようで、球団経営をバックアップするだけでも大変なのに、大きな広告収入源であるゴールデンタイムにボランティア的なことは出来ないというのが実情のようだ。

そうなるとジャイアンツ戦の中継が頼りだが、同日のスポーツ報知では「ジャイアンツの主催試合のうち、62試合をBS日テレが中継」するとの記事が出ている。推測だがこれは地上波での中継の減少を意味するのではないか。BSデジタルの普及度の最新のデータを敗戦処理。は持ち合わせていないが、誰でも観ることが出来る地上波の影響力より落ちるのは明らかである。

かつて東京ドームが出来る前、後楽園球場のバックネットの真下の広告は日本で最も高い屋外広告と言われていた。テレビの野球中継のカメラがセンターから、即ち投手の背中側から映すようになって、バックネット下の広告スペースがテレビに映る時間がかなり長くなったからである。そしてジャイアンツの試合はほぼ全試合全国中継される。その当時そのスペースは資生堂が年間を通して広告を出稿していたが、その広告スペース費用は推定ではあるが年間で5億円といわれていた。そしてしかも当時のジャイアンツ戦のテレビ視聴率と年間の試合数を考え合わせると、決して高くない価格設定だったという。球場の広告だけでなく、ユニフォームなどの広告はすべてテレビに映る、テレビを通じてどれだけ多くの人に訴えることが出来るかで広告スペースとしての価値が決まるのだ。

ちなみに後楽園が東京ドームに生まれ変わっても、しばらくはバックネット下のスペースは資生堂が契約していた。しかし資生堂が契約を打ちきった後、一社で買い切ってくれるスポンサーは現れなかった。その後は日本テレビの事業局が窓口となり、随時スポンサーを探す形になったようだ。

敗戦処理。はジャイアンツの人気凋落の分岐点をテレビ視聴率の低迷よりも、オロナミンCのCMから降ろされたことを分岐点に…と何度か当blogでも書いたことがあるが、業界でも「勝ち組」企業に当たる資生堂に見放されたのも一つの分岐点かもしれない。

ベイスターズの話に戻ろう。

昨シーズンは十二球団最低のチーム勝率に加え、観客動員も十二球団最少。ホームグラウンドの横浜スタジアムとの契約により、試合中の売店の売り上げや、球場内の広告費収入が球団に入らないようになっているらしく、ただでさえ稼げるところが限られている中で、年間の赤字の約一割を占める広告収入がパーになると…。

前身のマルハ時代の末期には例えばファーム、シーレックスを独立採算にしようと試みたり、大堀隆球団社長らを中心に積極的な球団経営でファンを楽しませていた。2001年シーズン後のマルハからTBSへの身売りの際には、チーム名も変わらず、本拠地の移転もなく、チーム成績はAクラスが続いていて「日本のプロ野球史上初めてファンを嘆かせない身売り」とまで言われた。しかし初年度に突然最下位に落ちたのを皮切りに昨年まで7年間で5回の最下位と低迷。観客動員も低迷が続いている。

TBSがマルハからベイスターズ球団を買収した時には、当初予定していたニッポン放送が同じグループのフジテレビとスワローズの資本関係の存在をタテに野球協約に抵触することが露呈して身売り話が宙ぶらりになったところで急浮上したという経緯があった。そのためTBS自体が球団経営にさほど熱心ではないなどの噂話がまことしやかにマスコミを通じて囁かれることが多い。

問題は山積している。ヘルメットの広告に関しては広告費の値下げも検討しているとのことだが、この件は氷山の一角。目を覚ます機会になってくれればよいが。

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