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2009年3月29日 (日)

がんばれ中田翔&大田泰示-2017年WBCの三、四番は君たちだ!  今はファームだけど…

Photo 20日から開幕しているイースタン・リーグ。ファイターズは27日の金曜日から本拠地開幕カードを行っていますが、相手がジャイアンツ。

そう、中田翔と大田泰示を同時に観ることが出来る、オイシイ試合なのであります。ジャイアンツの11分けで迎えた今日(29日)の三戦目を敗戦処理。は生観戦してきました。

でも、本日の主役はこの両選手ではなく…。

(写真:ともに将来が楽しみなファイターズ中田翔<>とジャイアンツ大田泰示<>。次回はまだ無理かもしれないが2017年WBCではこの二人が日本代表の三、四番に座っているかも)

 

 

 

気の早い話だが、8年後の2017年に行われるWBC(が、存続していればの話だが)では27歳になる中田翔と26歳になる大田泰示がまさに日本を代表するスラッガーに育っていて、WBC四連覇を目指す日本代表チームの主軸になって欲しい。

現在発売中の「野球小僧4月号」(白夜書房刊)には2013年のWBCと2017年のWBCでの日本代表メンバー予想が書かれている。大田の名前は無いが、中田はともにDHでの選抜が予想されている。2013年には40歳になるイチローと39歳になる松井秀喜が名を連ね、イチローに至っては44歳になる2017年にも名を連ねているほどだが、実際にはスムーズに世代交代が進んで欲しいものだ。

と、8年も先の空想はこの辺にして、二年目の中田と一年目の大田の現在の姿を観てみたいと思い、今月四回目となる鎌ヶ谷・ファイターズスタジアムへと足を運んだ。

中田は「四番・一塁」、大田は「五番・三塁」で揃ってスタメン出場。前日までの成績は中田が35打数7安打2打点で打率.200、大田が17打数4安打1打点で打率.235と低調。ともに本塁打はまだ出ていない。そして先発投手はファイターズが八木智哉でジャイアンツは野間口貴彦と、どちらも一軍で投げてもらわなければ困る投手。

今日の試合を観ての率直な感想を言わせてもらうと、「中田も伊達に一年間プロの飯を食っていた訳では無いな」ということ。前にも書いたが、大田には個人的には昨年の中田のような過度の期待をかけまいと思っているが、今日の試合を観てさらにその思いを強くした。

大田は27日のこのカードで藤井秀悟と対戦し、「やはり一軍の投手は違いますね」とのコメントを発していたようだが、今日もそう思ったことだろう。今日の八木はスピード、キレ、制球力と一軍にいた頃に近いものがあったと思う。大田に限らずジャイアンツ打線に的を絞らせず、見逃しのストライクを巧みに取っていた。

第一打席、空振りの三振。第二打席、見逃し三振。完全に八木に翻弄されていた。

それよりも悲惨だったのは三塁での守備。

二回裏に杉谷拳士の三塁ゴロを弾いて「失策」が記録されたのを始め、六回裏には村田和哉のセーフティ・バントに対し、一塁送球すら出来なかった。

01 (写真:村田にセーフティ・バントを決められ、一塁に送球出来ず呆然とする大田)そして次打者、高口隆行の三塁前のゴロには捕るのが精一杯というのが見え見えで一塁走者の村田がノンストップで二塁を蹴って三塁に走るのを全く気付かなかった。送球を受けた一塁の田中大二郎がすぐに三塁ベースカバーに入ったショートの中井大介に送球するが間に合わず、しかも悪送球となって村田の生還を許してしまった。このあたりは一年前の中田とダブってくる。

大田の試合を観るのはまだ二回目だが、何か自信がなさそうにプレーしているように思えてならない。その点では昨年の中田が大トンネルをしても堂々としていたのとは好対照だ<苦笑>

大田は第三打席で初めて八木の球を前に飛ばした。けっこういい当たりの三塁ゴロだったがファイターズの三塁手、杉谷に好捕された。結局3打数0安打2三振。

ところでファイターズの三塁を守った杉谷は大田と同じ高校卒ルーキー。教育リーグから杉谷のプレーを観ているが守っていて常に大きな声を出していて好感が持てる。「ワンナウトォー、センター、行きますよ」など、打者ひとりごとにチームメートに声をかけたり、投手を励ましたりしていた。

01_2守備での動きもきびきびしており、大田とは好対照に思えた。もちろん、ドラフトの時に複数の球団から1位で指名された大田とファイターズが6位で指名するまでどこの球団も指名しなかった杉谷とでは高校生時代に見せた素質、将来性が違うのだろうが少なくとも現状でプロの選手として魅力を感じるのは敗戦処理。にとっては大田だ。打撃に関しては今日は相手が悪かったといえばそれまでだが、もっと元気にというか、前向きなものを観たい。

そして、中田翔である。

二年目の今年も結局オープン戦の途中で二軍落ち。昨年と変わらない印象さえ抱かせた。15日にここ鎌ヶ谷で教育リーグ、対マリーンズ戦で観たときには同期の唐川侑己には完全に水を空けられた感じで連続三振に斬って取られ、調整途上だった超ベテラン、小宮山悟の球にさえバットが空を切る有様だった。

しかし今日の中田は今までになく打席でどっしりと相手を待つ姿勢が観られた。打席でゆったりと構え、「さあ、いらっしゃい」という感じで相手投手に対峙しているように思えた。昨年は気がつけば追い込まれているという感じだったが…。

第一打席は一回裏に小田智之のタイムリーで先制した直後。振り抜いた打球は大田の横をあっという間に抜けていくレフト前安打。

第二打席はその大田の所にファウルフライを打ち上げたが、第三打席では無死満塁から軽々とライトに犠飛を打ち上げた。

01_3 (写真:無死満塁の場面できちんとライトに犠飛を放った中田)相手の野間口も八木ほどではないが一軍でも投げる投手。力まずに犠飛と、きちんと四番の仕事を成し遂げたのはお見事。

中田はイースタンの開幕を前に一塁にコンバートされた。いっこうに上達しない三塁守備に見切りをつけられたというのが真相かもしれないが守備の負荷を軽くしたことが今のところ良い方に作用しているのかもしれない。

もちろん一塁の守備とて、そんなに簡単なものではない。今日は一塁ベース上で送球を受ける際、前に左右に身体を伸ばし、難しい球を捕って八木を助けていた。中田の一塁守備を今日初めて観たが、今日のように集中力を切らなければ、そしてどん欲に勉強すれば、モノになるかもしれない。

そして、本日の主役である。

ここまで中田と大田にだいぶ書いてきたが、実質的には今日はファイターズの先発、八木のワンマンショーだった。

01_4 ストレートも走っていたし、変化球のキレも良い。制球も定まっている。ジャイアンツ打線は大田に限らず手が出ないという感じだった。球種を絞れないのか見逃しのストライクを取られるのが多かった。スイスイとアウトを取り、五回を終わってパーフェクト。一人の走者も出さない。相手のレベルこそ異なるものの、12勝して新人王に輝いたルーキーイヤーのホークス戦での延長十回までノーヒットの試合を思い出した。

六回表になって、スリーボールまでいったり、いい当たりを打たれるなどちょっと毛色が変わってくるがこの回も三人で抑えた。あと三回だ。

今日は敗戦処理。は中田と大田の打席を観やすいようにと一塁側の最前列に陣取っていたが一塁側のジャイアンツファンからだんだん声が少なくなっていくのがわかった。敗戦処理。も「いつ打たれるか?」というより「まだ代えないよね?」ということを心配し始めた。ファームの場合、前もってその日に起用する投手を決めていることがあるからだ。

しかし、八木は七回表もマウンドに上がった。

そして21人目の打者、中井大介に二死からレフトスタンドに運ばれ、完全試合、ノーヒットノーランの夢は破れた。

01_5 (写真:八木からレフトスタンドに本塁打を放ち、完全試合を阻止した中井)敗戦処理。は公式戦でのノーヒットノーランを生で観たことがない。ファームの試合とはいえ、公式戦での大記録を観たかった…。

29日・ファイターズスタジアム】

G 000 000 100 =1

F 200 021 00× =5

G)●野間口、竹嶋、辻内-伊集院、佐藤

F)○八木、林-今成

本塁打)中井2号(八木・7回)

試合展開を振り返っておく。

一回裏、先頭の村田が四球を選ぶと、二番の高口の打席で易々と二盗を決め、高口の投ゴロの間に三塁へ。そして三番・小田のレフト前の安打でホームイン。ジャイアンツのレフト、隠善智也が捕球態勢に入るそぶりを見せたため、村田のスタートが遅れたが、バックホームも若干それたためセーフになった。この後、前述した中田の安打と四球が続き、一死満塁から市川卓の一塁ゴロ併殺崩れの間に2点目を加えた。

五回裏には村田、高口が続けて一、二塁間を破り、小田が選んで無死満塁。中田がライトに深くないフライを打ち上げたが、俊足の村田は楽々ホームイン。しかもバックホームの間に二塁走者と一塁走者がそれぞれ三塁、二塁に進塁。佐藤吉宏がまた四球を選んで一死満塁。市川がレフト前に弾き返し、この回2点を加え、4対0とした。

六回裏には前述のごとく一死から村田が大田を狙って三塁前にバントヒット。高口の三ゴロの際に一塁送球の間に村田が一気に三塁を陥れ、悪送球もあって一気にホームインした。5対0。

ジャイアンツは七回表二死まで八木にパーフェクトに抑えられていたが、中井がレフトオーバーの本塁打を放った。八木は八回まで投げ、打者25人に対して被安打1、与四死球なしの準パーフェクト。アウトの内訳は三振が7、フライアウトが6、ゴロアウトが11。内野の守りの堅さも八木を援護したが、中田もよく捕球した。

九回表は林昌範がマウンドに上がった。

02_2 一塁側のジャイアンツファンからも大きな拍手が贈られたが、実は林は鎌ヶ谷の隣の船橋市出身。ファイターズの選手としてだけでなく、地元の星としても期待されている。

もちろん、さっさと札幌に行って欲しいのだが。

林は先頭の代打、岩舘学に四球を与えてしまう。4点リードで迎えた最終回にいきなりカウントがノースリーになるなど本調子には近くないようだ。前回27日の登板では2イニング2失点ながら「手応えをつかんだ」的なコメントを発していたが実態は…。

じっくり攻められたらイヤな場面であったが続く橋本到の三塁前のセーフティ・バントを杉谷が見事に一塁で刺した。「これは儲けた!」と思ったら何故か一塁走者の岩舘が三塁を狙い、三塁手前で刺されてしまった。前出の村田の走塁とは状況が全く異なる。点差を考えたらあり得ない、いや、あってはならないプレーだ。林は続く藤村大介をセンターフライに打ち取り、結果的には三人で抑えた。一軍オープン戦で鎌ヶ谷で登板した。出来の良い回と悪い回がはっきりしていた感があった。今日は一週間前とは相手の格が異なるので単純に比較は出来ないが、次の登板で今日ほどではないにしても、相手を抑えられれば一軍での登板機会が近くなるのではないか。

またジャイアンツでは八回裏に三番手で辻内崇伸が登板した。

01_6 公式戦での登板は左ひじを痛めたルーキーイヤーの2006年以来だ。奇しくも中田の大阪桐蔭の先輩だ。甲子園での奪三振ショーをプロでも再現出来るのか。堀内恒夫前監督が最後のドラフトで引き当てた置き土産。二年間の遠回りとなったが焦らずじっくりと前に進んで欲しい。今日は先頭打者を四球で歩かせてしまったが、何とか三人で仕留めた。辻内も頑張れ。

八木はちょうど一週間前に

中田も大田も、今はいろいろと覚えることが多い時期。ファンとしていたずらに台頭をあおるのではなく、暖かく、かつ厳しい目で観てあげようと思っている。大田が今日の八木を打てなかったのは当たり前。相手が悪すぎた。ただ打席にせよ、守備にせよ、何か自信がなさそうに見える。それが残念でならない。

思えば昨年の中田は、一軍が極度の貧打にあえぐチーム事情から、それこそかつての清原和博のようにシーズン後半には一軍でクリーンアップを打つのではとまで過剰な期待をされた。中田にそれだけの魅力があったのと、誰でもいいから大砲が欲しかったチーム事情がそうさせたのだが、幸いにも大田にはそのような切迫感はない。昨年のイ・スンヨプが北京五輪以外では目を覆いたくなるような不振だったとはいえルーキーにポジションを脅かされるほどではない。大田にはたっぷりと時間があるのだ。

次にいつ大田を生で観るか、まだ予定を立てていないが、自信のなさそうな大田なら観たくない。昨年の中田のふてぶてしさを見習えとはいわないが、同じ年齢の杉谷の元気さを真似してみたらどうだろうか。

P.S.

【今日のオマケ】

船橋市出身の林とは別の意味で凱旋出場となるはずだったジャイアンツの工藤隆人。今日も相手が左の八木ということもあって出番無し。最初の里帰り三連戦は一戦目の途中出場だけだった。

Photo_2 (写真:試合前の練習時間交代時に旧チームメートと話をする工藤)

 

 

 

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