オープン戦に続き、イースタン教育リーグが開幕!!
野球界の話題はWBC一色に染まっている感じがある中、昨日のオープン戦スタートに続き、今日はイースタン教育リーグが開幕した。とはいっても今日は鎌ヶ谷でのファイターズ対マリーンズ戦のみ。「鎌ヶ谷ファイターズフェスタ’09~今年も花を咲かせます!鎌スタ劇場~」と銘打ってスタジアム前の広場で様々なイベントが行われたり模擬店が開かれる中、教育リーグ初戦が行われた。
昨年の西船橋ルートが出来てから敗戦処理。は西船橋駅からバスでファイターズスタジアムまで来ることが多くなったが今日は従来の東武野田線・鎌ヶ谷ルートを選んだ。理由はただ一つ。鎌ヶ谷駅での発車案内メロディーに「ファイターズ賛歌」が採用されたというのでそれを聴きたかったからだ。
う~ん…、水道橋駅の「闘魂こめて」に比べて明らかに地味だぞ。
このほど東武野田線の鎌ヶ谷駅と新鎌ヶ谷駅で電車の発車時のアナウンス曲に「ファイターズ賛歌」が採用された。前述のJR総武線・水道橋駅の「闘魂こめて」やJR京葉線・海浜幕張駅の「We Love Malines」といった導入例があるが二軍の本拠地の最寄り駅で球団歌が使用されるのは初めてのことだそうだ。そりゃそうだろう。
もちろんそれぞれの駅で上りと下りで別の部分のメロディーを使用している。鎌ヶ谷駅の柏、大宮方面行きホーム(船橋方面から乗り、鎌ヶ谷駅で降車するホーム)と新鎌ヶ谷駅の船橋方面行きホームではサビの部分の、ちょうど沢の鶴のCMソングに似たところのメロディーが使われている。
鎌ヶ谷駅に降り立った時点ではまだ小雨が降っていたが、午後から好天になるとの情報を信じてシャトルバスでファイターズスタジアムへ。何とか試合が出来そうな天候になってきた。
球場外のお祭り騒ぎよりも、半年ぶりに生で野球を観ることが出来るというワクワク感の方がはるかに高いので敗戦処理。はとっととスタンドに入った。
試合前にはこの種のイベントの常連と化した、速水けんたろうによる「ファイターズ・スピリッツ」の熱唱でスタンドを盛り上げていた。
もっとも間違えて「ファイターズ賛歌」のイントロが流れたが<苦笑>。速水はこの後「君が代」の独唱も行った。
そして冒頭の画像で紹介した、ドナルドによる始球式。こちらも球団が「鎌ヶ谷スタジアム食育プロジェクト」と題してこどもたちに「ごはんの楽しみ」を伝えていこうという試みを始め、ファイターズスタジアムのレフト側のスタンドの一角に畑を設営するそうだ!この試みに日本マクドナルドが協賛しているようで、ドナルドが来場してくれた。
* 「ダース」も「マクドナルド」もこの日の対戦相手、「ロッテ」にとっては商売敵ということになるが…<苦笑>。
ドナルドは野球経験があるのだろうか?ストライクっぽい投球で花を添えた。マリーンズの一番打者、岡田幸文はお約束の空振りをきちんとしたが、ロッテがマクドナルドに屈するというのは、いい気持ちはしないだろう。重光武雄オーナーや重光昭夫オーナー代行の耳に入らないことを祈ろう。
ファイターズの先発はダース・ローマシュ匡。キャンプ途中まで一軍に残っていたが紅白戦での不成績などで二軍落ちした高校卒の入団三年目の長身右腕。
キャンプ一軍抜擢は伊達じゃないという、勢いのある投球を見せてくれた。初回、先頭打者を遊ゴロに打ち取ったものの守備の名手、飯山裕志(何でここにいるの?)がエラー。自らの牽制悪送球で拡げたピンチに青野毅のポテンヒットで1点を献上したが自責点ではなく、責めようがない。3イニングを投げて自責点0。打者12人から4つの三振を奪うなど成長の跡を見せてくれた。
四回表から二番手には星野八千穂。昨年の今頃は一軍に残っており、いつ落ちるかと思ったら結局開幕一軍入りを成し遂げたがこの時期の教育リーグ参加は物足りない。
星野は先頭の四番、新里賢に四球を与えると、続く青野にレフト線を破られいきなり無死二、三塁のピンチ。一死後、定岡卓摩のレフトへの犠牲フライと宮本裕司のセンターオーバーの二塁打であっさりと2点を追加されてしまった。
なお星野をマウンドに送り出すときに今シーズンからファームの投手コーチに就任した小林繁コーチがマウンドに登場したが、特に「コバヤシ~」という声が起きるでもなかった。この試合ではファイターズは三人のリリーフ投手を送り込んだが投手コーチがマウンドに姿を現したのはこの時だけだった。
一方のファイターズ打線は一番に紺田敏正、二番に飯山というオーダーを組んできたが、マリーンズ先発の二年目左腕、服部泰卓以下の投手陣を攻略出来ずゼロ行進。
「寒い…」
こんな時こそ元気者、村山太朗審判員に大きな声でジャッジしてもらいたいところだが、残念ながら球審ではなかった。
ん?一人で一塁塁審と三塁塁審を兼任?いくら教育リーグだからって…<冗>。
今が教育リーグなのは選手だけじゃないのですね。球場の職員さんも…<苦笑>。
六回表には三番手の豊島明好が登板。
鎌ヶ谷では「ほっしゃん。」という呼び名がすっかり定着した二年目のサウスポー。思えば星野とともに昨年は開幕一軍入りを果たした。今日は粘り強い投球で3イニングを無失点に抑えた。3イニング目の八回表には先頭の岡田に唯一の安打を許すと自らの牽制悪送球で無死三塁のピンチを招いたが、ここから白川大輔を三振、角中勝也と新里を投ゴロに退けてピンチを断った。
ファイターズはオフにトレードでジャイアンツから林昌範を獲得したが体調を崩して今は一軍を離れている。新外国人のライアン・ウィングには先発要員と期待しているようで、手薄な左のリリーバーとして豊島はアピール出来たかもしれない。
ファイターズ打線は服部の後も育成選手の小林憲幸や、アンダースローの下敷領悠太に反撃の糸口すらつかめず、最終回に四番手の内から飯山が二塁打を放ち、内野ゴロと暴投の間にホームを踏むのが精一杯で1対3と敗れた。
好投した下敷領。今夜のWBC強化試合に登板した先輩の渡辺俊介に続けるか?
【1日・ファイターズスタジアム】
M 100 200 000 =3
F 000 000 001 =1
M)服部、○小林憲、下敷領、S内-宮本
F)●ダース、星野、豊島、松山-今成、渡部
本塁打)両軍ともなし
負けたのは相手の方が上だったと割り切るしかないが、打線にはがっかりした。服部と小林憲と対戦した五回まではアウトは1つの三振以外は三塁ライナーが1つあっただけで13個もフライアウトがあった。ファウルフライも3つあり工夫の無さを露呈した。そしてアンダースローの下敷領に対しては3イニングをパーフェクトに抑えられたのだが、9つのアウトの内、5つが内野ゴロであった。要するに相手バッテリーの思うがままに術中にはまっていただけという展開だった。
キャンプが終了したとはいえ、一軍争いの当落線上の選手はまだ一軍に帯同しているから、この時期の教育リーグは線が細く見えるのは致し方ないが、ダースと豊島に成長の跡がうかがえた以外はファイターズファンとしては見応えが無かった試合だった。
特に、スロー調整が許されるベテランという訳でもないのに紺田と飯山が出てきたのは残念だった。
紺田の打席では鎌ヶ谷ではもう聞けないかと思っていた「コンタコンタコンタコンタ…」という懐かしい応援が復活したが、一日限りであって欲しいものだ。そしてうがった見方をすれば、一昨年からの貧打解消で打撃強化をする流れで守備は一級品でも打撃に難がある紺田と飯山がそれが理由で生存競争からはじかれているというのなら、木を見て森を見ていないのでは?と疑問視せざるを得ない。キャンプでの両選手の動きを見ていないので何とも言えないが。
と、一人忘れるところだった。
1月の新人選手交流会で挨拶で爆笑を取るなどパフォーマンスを連発していた帝京高校出身の杉谷拳士(すぎや けんし)がルーキーで唯一人「九番・三塁」で先発出場した。スイッチヒッターの杉谷は第一打席で右打席から渋いライト前安打を放った。
今は笑いを取ることよりポジションを取ることが先決だろうが、廣済堂出版から発売された「12球団全選手カラー百科名鑑2009」では母校の先輩、森本稀哲と隣り合わせで掲載されている。
十歳の年齢差はあるが、キャラ的には「第二のひちょり」といったところか。いつか先輩森本と同サイズで掲載されるような選手になって欲しい。。お父さんがボクシングで日本フェザー級のチャンピオンにまでなったそうだが、杉谷も球界で名をはせて欲しい。もちろんキャラでなく、野球の実力で。
前日とはうって変わっての寒い一日で、試合展開までが拍車をかけた感じで三塁側スタンドは特に寒かった。そんななか、このところプロ野球イースタンリーグ・メールマガジンが絶好調の応援団長が少しでもスタンドを熱くしようと声の限りに応援していたり、ネット裏に目を移すと、最前列には鎌ヶ谷の主とも言えるK老人が例年と変わらぬ甲高い笑い声を上げており、「今年も野球が始まるのだな…」というのを実感させてくれた。
野球って、やっぱりいいですね。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
jiRo様、コメントをありがとうございました。
> いやぁ寒かったですね…試合も(爆
本当に寒かったですね。どちらも<苦笑>。
> わたしは傘を忘れ、まんまとポンチョを
買ってしまいました(笑
私は鎌ヶ谷駅前のデイリーヤマザキでビニール傘を買いましたが、結局一度もさしませんでした<苦笑>。
このところイベント絡みだと外野席を開放しますが、あんなに少なかったのは初めて見ましたね<笑>。
最大の収穫はドナルドのしゃべる声を聞けたことでしょうか?
B☆BやC☆B同様しゃべらないものと思っていましたので中原さんが、「ドナルドに当選者を読み上げてもらいます」と言ったのを聞いてドキドキしてしまいました。
今シーズンもこんな感じで書いていこうと思っていますのでよろしくお願いします。
投稿: 敗戦処理。 | 2009年3月 3日 (火) 23時27分
長緯様、コメントをありがとうございました。
> スポーツ紙がWBCに埋められるのを見るよりも、敗戦処理さんのこういった話題を読ませていただく方が、いよいよ球春だなぁという気持ちが高まります。
いやぁ、普通の人はWBCでしょうね。私が変わり者なのでしょう<笑>。
> 鎌ヶ谷駅はファイターズ賛歌ですか。これは聴きに行きたくなりました!
「ファイターズ賛歌」を知らない人は「沢の鶴」にゆかりのある駅だと思うかもしれませんね。
> 今後もファイターズやジャイアンツのファームの話題を楽しみにしております。
今年は昨年に比べると回数は減るかもしれませんが、行ったときにはなるべく感じたことを書き綴りたいと思っています。
投稿: 敗戦処理。 | 2009年3月 3日 (火) 23時20分
お疲れさまでした。
いやぁ寒かったですね…試合も(爆
わたしは傘を忘れ、まんまとポンチョを
買ってしまいました(笑
さて、投げる方が頑張れど、打線の淡白さが…
工夫出来ない子達じゃないんですがねぇ…
投稿: jiRo | 2009年3月 2日 (月) 19時39分
敗戦処理。さんの野球への愛情が感じられるレポートですね。スポーツ紙がWBCに埋められるのを見るよりも、敗戦処理さんのこういった話題を読ませていただく方が、いよいよ球春だなぁという気持ちが高まります。
鎌ヶ谷駅はファイターズ賛歌ですか。これは聴きに行きたくなりました!そういえば先日、京急浦賀駅へ行った時に聴いた「ゴジラのテーマ」で松井秀喜のジャイアンツ時代を懐かしがったばかりです(笑)。
地球の裏側でやっていた某競技の世界選手権も終わったので(関係ない話ですみません)、自分もそろそろ野球に気持ちを傾けたいと思います。そして今年こそイースタン中心に観戦しようと思っています。
今後もファイターズやジャイアンツのファームの話題を楽しみにしております。
投稿: 長緯 | 2009年3月 1日 (日) 23時54分